「iPhoneでイラスト、描いてみたいな」
「でも、アプリ多すぎてどれ選べばいいかわからない…」
そんな風に思っていませんか?
実は私もそうでした。iPadはまだ持ってないけど、いつも持ち歩くiPhoneならすぐに始められる。しかも最近のアプリは進化がすごくて、無料とは思えないクオリティのものもたくさんあるんです。
この記事では、実際にiPhoneで使えるイラストアプリを、プロの制作現場でも使われているものから初心者向けまで厳選してご紹介します。
「指で描くか、ペンを使うか」
「無料でどこまでできるのか」
「iPad版と何が違うのか」
こんな視点で、忖度なしのリアルな評価をお伝えしますね。
なぜ今、iPhoneでイラストを描くのがアツいのか
3年前までは、「イラスト = iPad + Apple Pencil」が当たり前でした。
でも今は違います。
iPhone 15 Proシリーズの高性能チップのおかげで、iPadと遜色ない描画が可能になりました。電車の中でも、カフェでも、ふと思いついたアイデアをすぐにキャンバスに落とせる。しかも、iPadよりずっと軽いから、いつでもどこでも持ち歩けるんです。
もちろん画面サイズの制限はあります。でも、拡大して描けば問題なし。むしろ、細部を集中的に描けるメリットもあります。
まず知っておきたい。アプリ選びの3つの軸
アプリを選ぶとき、この3つを意識すると迷いません。
① 料金体系
買い切り型、月額課金、完全無料。最初は無料から始めて、慣れたら課金が正攻法です。
② 描きたいイラストのジャンル
アニメ塗り、厚塗り、水彩風、漫画。実はアプリによって得意不得意がハッキリ分かれます。
③ 入力デバイス
指なのか、Apple Pencilなのか、それとも安価なスタイラスなのか。
この3つをクリアにすれば、自分にぴったりのアプリが見つかります。
【完全無料】まずはこれで始めよう!初心者向け3選
ibis Paint X
全世界で3.5億ダウンロードを突破している、無料アプリの王者です。
すごいのは、15,000種類以上のブラシが使えること。アニメ塗り用、水彩用、髪の毛用…描きたい表現に合わせて無限に選べます。
さらに、描いている過程を自動で録画してくれる機能も。SNSにタイムラプス動画を投稿すれば、「これどうやって描いたの?」と聞かれること間違いなし。
注意点は広告。無料版はどうしても広告が入ります。「集中できない!」という人は月額400円の有料プランへ。年額2,400円なら月200円なので、私はこちらにしてから快適になりました。
MediBang Paint
完全無料で商用利用OKという、同人作家さんに絶大な人気を誇るアプリです。
何がすごいって、40種類以上のフォントが無料で使えること。吹き出し機能や800種類以上のトーンも標準装備。これだけで短編漫画が完成します。
iPhone版はiPad版より機能が少し控えめですが、ラフ制作やネーム段階では十二分。クラウド保存も1GBまで無料なので、iPadやPCとデータを共有できます。
Sketchbook
元Autodesk製品という経歴を持つ、完全無料の本格ドローイングツール。
一番の武器はパース定規です。1点・2点・3点透視図法はもちろん、8方向までの対称定規も使えます。
私は建築パースのラフを描くときに重宝しています。Copicのカラーライブラリが全色搭載されているのも、マーカー派には嬉しいポイント。
【買い切り派】610円で一生モノ。コスパ最強アプリ
Procreate Pocket
iPad版「Procreate」のiPhone移植版。買い切り610円で、プロ仕様の機能がすべて使えます。
このアプリ、すごいのはiPad版とファイル形式が完全互換なこと。電車の中でiPhoneでラフを描いて、家でiPadで仕上げる。このワークフローが可能になるのは、Procreteシリーズだけです。
CMYK出力にも対応しているので、印刷物を制作する人にも最適。130種類以上のカスタムブラシ、4K/8K解像度、アニメーション機能まで詰まって610円は、正直安すぎます。
唯一の弱点は、iPhone 11以前の機種だと高解像度+多レイヤーで動作が重くなること。でも、ラフ制作がメインならまったく問題ありません。
【月額課金】プロも愛用。表現力最強アプリ
Clip Studio Paint for iPhone
日本の漫画・イラスト業界のシェア約80%を誇る、プロ御用達ソフトのiPhone版。
月額55円から使える基本プランでも、3Dデッサン人形が動かせます。ポーズに悩んだら、この機能だけで解決します。
ペン入れの描き味は他の追随を許しません。「描いてて気持ちいい」って、大事ですよね。
無料版でも描画自体はできますが、レイヤーが3層までという制限が。月額55円ならコーヒー1杯分。本格的に始めるなら、この課金はコスパ最高です。
Adobe Fresco
水彩のにじみ、油彩の混色を物理演算でリアルに再現する、アドビの本気アプリ。
Photoshopと完璧に連携するので、iPhoneでラフ → PCで仕上げ、がシームレスにできます。
無料版でも基本ブラシは使えますが、本領発揮するのはCreative Cloud契約者向け。すでにPhotoshopを使っている人には最高の相棒です。
【特殊ジャンル】描きたい表現があるならこのアプリ
Tayasui Sketches
指描きで水彩表現を楽しむなら、このアプリがダントツです。
鉛筆や水彩筆の感触が、スマホ画面から伝わってくる。そんな不思議な感覚になります。
無料版でも基本画材は使えますが、Pro版(640円買い切り)で全画材解放されると、表現の幅が劇的に広がります。
Art Set 4
油絵の絵の具の盛り上がり、キャンバスの質感。アナログ画材をiPhoneで完全再現しました、という感じのアプリ。
無料版でも楽しめますが、画材全解放のサブスク(月額120円)がおすすめです。紙と絵の具を買うより、はるかに安くていろんな表現を試せます。
Vectornator X
ここまでラスター(ピクセル)系ばかり紹介しましたが、これはベクター(線)系のアプリ。
ロゴ制作、名刺デザイン、チラシ作成。Illustratorの代わりになるアプリとして、Apple Design Awardも受賞しています。
しかも完全無料。CMYK書き出しもできるので、印刷物を作る人には神アプリです。
iPhoneの機種別。快適に動くアプリの目安
iPhone 15 Pro / Pro Max
→ 全アプリが最高パフォーマンス。120Hzディスプレイで描画遅延ほぼゼロ。
iPhone 12〜14
→ Procreate Pocketは高解像度+多レイヤー注意。3〜4層なら快適。
iPhone 11 / SE(第2-3世代)
→ ibis Paint、MediBang、Sketchbookが快適。Frescoはやや重い。
iPhone 8以前
→ ibis Paint、MediBangなど軽量アプリなら現役で使えます。
指?ペン?入力デバイス別・快適に描くコツ
Apple Pencil(USB-C)
→ iPhone 15 Pro/Pro Max限定で使用可能。描き味は最高だが、画面が小さいので手のひら置き場に注意。
静電容量式スタイラス(2000円前後)
→ 全機種で使える万能選手。Apple Pencilほど高精度じゃないけど、指より断然描きやすい。入門ならこれ。
指
→ Tayasui Sketches、Art Set 4の画材系なら十分いける。線画は画面を200%に拡大して、手ブレ補正を強めに設定するのがコツ。
まとめ。iPhoneイラストアプリ、結局どれ選べばいいの?
目的別にまとめますね。
とりあえず無料で始めたい
→ ibis Paint X。広告は気になるけど、機能は無料の域を超えてる。
漫画を描きたい
→ MediBang Paint。フォント・トーンが無料で商用OK。同人誌もこれで描ける。
ロゴやデザイン制作
→ Vectornator X。Illustratorの代わりになる唯一無二の存在。
プロ並みの本格イラスト
→ Procreate Pocket。610円で一生モノの相棒に。
3D人形でポーズ確認したい
→ Clip Studio Paint。月額55円で劇的に作画がラクになる。
iPhoneでイラストを描くハードルは、年々下がっています。
「いつかiPadを買ったら…」
そう思っているうちに、時間だけが過ぎていきます。でも、あなたの手元にあるiPhoneは、もう立派な描画ツールなんです。
今日から、ちょっとしたスキマ時間に1本、線を引いてみませんか?
最初は慣れなくて当然。私も最初の1本は、指が震えてまっすぐ線が引けませんでした。
でも大丈夫。どのアプリも無料トライアルから始められます。
さあ、あなたにぴったりの一本を、App Storeで探してみてください。
