キャッシュレスが当たり前になった今、スマートウォッチでサッと支払いを済ませたい人が増えています。
その中でも「楽天ペイ対応のスマートウォッチ」が注目を集めていますが、実際のところ対応機種は限られているのが現状です。
この記事では、最新の対応状況や人気モデル、選ぶ際の注意点までをわかりやすく紹介します。
楽天ペイをスマートウォッチで使うってどういうこと？
スマートウォッチでのキャッシュレス決済には大きく2種類あります。
- 電子マネー型（NFC／FeliCa）
SuicaやiD、QUICPayなど、かざすだけで支払えるタイプ。 - コード決済型（QR／バーコード）
楽天ペイやPayPayのように、画面に表示されたコードを読み取って支払うタイプ。
楽天ペイは後者の「コード決済型」。
つまり、スマートウォッチ上でQRコードを表示できる機種でなければ使えません。
これが対応機種が少ない理由の一つです。
現状で楽天ペイが正式に使えるのは「Apple Watch」だけ
2025年現在、楽天ペイが公式に対応しているスマートウォッチは Apple Watch です。
Apple Watch用の楽天ペイアプリが登場し、iPhoneと連携することでバーコードを表示して支払いが可能になりました。
Apple Watchの楽天ペイ対応では、
- iPhoneの楽天ペイアプリと連携
- バーコード／QRコードをApple Watchに表示
- スマホを取り出さずに支払い
といった使い方ができます。
特にコンビニやドラッグストアなど、バーコード決済が多い場面では非常に便利です。
ただし注意点もあります。
Apple Watchでは「楽天銀行口座払い」は使えず、支払元を楽天カードや楽天キャッシュに設定しておく必要があります。
購入前にこの点を確認しておくと安心です。
Androidスマホユーザーはどうすればいい？
「Androidスマホでも楽天ペイを使いたい」という声も多いですが、残念ながら現時点では公式対応しているスマートウォッチはありません。
Wear OS（Googleのスマートウォッチ向けOS）を搭載したモデルでも、楽天ペイのアプリが動作しないため、バーコード決済ができないのです。
ただし、NFCを利用した電子マネー（SuicaやiDなど）には対応しているモデルが多く、
「楽天ペイではなく電子マネーで支払う」という選択肢もあります。
たとえば、Google Pixel Watch や Galaxy Watch などはSuica対応なので、タッチ決済を重視するならそちらが便利です。
「楽天ペイ対応」をうたうスマートウォッチの実態
楽天市場などを検索すると、「楽天ペイ対応」と書かれた格安スマートウォッチを見かけることがあります。
しかし、ここで注意すべきなのは“対応”の意味が曖昧な点です。
多くの製品は「通知で楽天ペイアプリが見られる」「支払い用QRコードをスマホから転送できる」といった程度で、
スマートウォッチ単体で楽天ペイ決済が完結するわけではありません。
たとえば以下のような機種があります。
- Xiaomi Redmi Watch 5 Active：約4,000円台。QRコード決済対応をうたうが、実際の動作はスマホ連携が前提。
- スマートウォッチ QS16 Pro：Bluetooth通話・健康管理機能が豊富だが、コード決済がネイティブ対応しているわけではない。
- 進化版1.85インチモデルなどの格安機種：広告上で「決済対応」と書かれていても、実際は電子マネー非対応の場合が多い。
つまり、「楽天ペイ対応」と書かれていても、それが公式サポートではないケースが多いのです。
購入前には「アプリがウォッチ上で動作するか」「バーコードを直接表示できるか」を必ず確認しましょう。
スマートウォッチで楽天ペイを使うメリットと注意点
メリット
- 手首だけで支払いが完結し、スマホを取り出す手間がない
- 買い物中やランニング時に身軽に決済できる
- キャッシュレス生活との相性が抜群
特にApple Watchユーザーは、日常のあらゆる支払いを時計だけで済ませられるため、利便性は非常に高いです。
注意点
- 対応機種が限られている（現時点ではApple Watchのみ）
- 支払元が楽天カードや楽天キャッシュである必要がある
- 一部店舗ではバーコードの読み取り精度が低い場合もある
- Androidでは今後のアップデート待ち
便利さは申し分ない一方で、まだ“発展途上”の段階とも言えます。
スマートウォッチ選びのポイント
楽天ペイでの利用を前提にスマートウォッチを選ぶなら、次の3点を押さえておきましょう。
- 楽天ペイの公式対応を確認する
Apple Watch以外は非対応。対応をうたう機種は実際に使えるか口コミを要チェック。 - 支払い方式を理解する
楽天ペイはQRコード決済。Suicaなどの「かざす系決済」とは異なるので混同しないように。 - スマホとの連携環境を確認する
Apple WatchならiPhone、Wear OSならAndroidが必要。ペアリング環境によって使える機能が変わります。
この3つを確認しておけば、購入後の「思っていたのと違う…」を防げます。
今後の展開と期待
楽天ペイはApple Watch対応を皮切りに、ウェアラブル端末との連携を強化しています。
将来的には、Android向けのWear OS対応も視野に入っていると言われています。
また、楽天カードや楽天キャッシュなどの残高をリアルタイムに確認できるようになれば、より便利になるはずです。
一方で、競合のPayPayやLINE Payもスマートウォッチ決済の開発を進めており、
今後は「どのコード決済がどのデバイスで使えるか」が選ぶ時代になるでしょう。
楽天ペイ対応のスマートウォッチ比較まとめ
現時点で「楽天ペイ対応のスマートウォッチ」を探すなら、
最も安定して使えるのはやはり Apple Watch シリーズ です。
iPhoneユーザーであれば設定も簡単で、実店舗での使用実績も多く安心です。
Androidユーザーの場合は、現状は楽天ペイ対応機種が登場するまでの“待ち”ですが、
電子マネー対応のスマートウォッチ（SuicaやiD）でキャッシュレス生活を先に取り入れておくのもおすすめです。
スマートウォッチでの決済は、これからますます進化していく分野。
対応機種が増えれば、楽天ペイもさらに使いやすくなるはずです。
今後のアップデート情報をチェックしながら、自分の生活スタイルに合った1本を選んでみてください。
楽天ペイ対応のスマートウォッチ比較！人気機種と選び方を徹底解説【まとめ】
楽天ペイ対応のスマートウォッチはまだ少数派ですが、Apple Watchの登場で大きく前進しました。
今後、Android向けの対応が広がれば、より多くの人が手首でスマートに支払える時代がやってきます。
日々の支払いをもっと快適にしたいなら、今から「楽天ペイ対応スマートウォッチ」に注目しておく価値は十分にあります。
