あなたのiphone、ホームボタンが突然効かなくなったらどうしますか?
画面が割れてタッチが一部反応しない、サイドボタンの調子が悪い…そんな時、修理に出すまでの“つなぎ”として大活躍するのが「アシスティブタッチ」です。
でも実はこれ、故障時の応急処置だけじゃないんです。
「もっとラクに操作したい」「片手で全部済ませたい」「自分だけの便利メニューを作りたい」——そんな願いを全部叶えてくれる、iPhoneの隠れた名機能。
しかも設定はたったの30秒。
この記事では、アシスティブタッチの基本から、玄人好みするカスタマイズ術、さらにショートカットアプリと連携した“神業”まで、ぜんぶまとめてお届けします。
「なんとなく使ってた」が「なくてはならない存在」に変わる——そんな体験を、ぜひ最後まで味わってください。
アシスティブタッチってそもそも何?どんな人が使うべき?
まずは基本から。
アシスティブタッチは、iPhoneの「アクセシビリティ」という機能群の中にあります。もともとは、物理ボタンが押しづらい方や、タッチ操作が難しい方のために作られたもの。
でも今や、その便利さに気づいた“健常者”も続々と使い始めています。
こんな人にぜひ試してほしい
- ホームボタンやサイドボタンが壊れかけている
- 画面が割れて一部タッチが効かない
- 大きな画面のiPhoneを片手で操作したい
- ゲーム中にホームボタンを押すのが面倒
- スクリーンショットをもっと楽に撮りたい
- 親や祖父母に、もっと簡単に操作させてあげたい
ボタン故障はもちろん、「なんとなく操作がもっさりするな」という感覚レベルの悩みも、アシスティブタッチで解決することが多いんです。
設定は超カンタン。迷わない3ステップ
「設定が難しそう」と思いましたか?
大丈夫。一度やってしまえば、あとは脳みそ使わなくても設定できます。
手順はこれだけ
- [設定] アプリを開く
- [アクセシビリティ] → [タッチ] へ進む
- [AssistiveTouch] をオンにする
たったこれだけ。
画面に半透明の丸いアイコンが表示されれば成功です。
ちなみにiOSのバージョンによって設定の場所がちょっと違うんですが、iOS 13以降はここで固定されています。「一般」の中を探しても出てこないので注意してくださいね。
まずはここだけ覚えて!基本の使い方とカスタマイズ
アイコンが出たら、まずはタップしてみましょう。
「ホーム」「通知センター」「コントロールセンター」「デバイス」「Siri」などが並んでいますよね。
このメニュー、自由に編集できるのをご存じですか?
メニューを自分仕様にカスタマイズ
設定アプリのAssistiveTouch画面を開き、[トップレベルメニューをカスタマイズ] をタップ。
ここで、よく使う機能を6〜8個まで登録できます。
これだけは入れておきたい機能ランキング(個人的)
- ホーム … もうホームボタンはいらない
- スクリーンショット … 物理ボタン同時押しからの卒業
- ロック画面 … サイドボタンの代わり
- コントロールセンター … 画面下スワイプ不要
- 音量調整 … ボリュームボタン故障時の命綱
「戻る」機能を入れておくと、Safariで前のページに一発で戻れます。これ、意外と知られていません。
シングルタップ・ダブルタップで操作をさらに高速化
アイコンをタップする回数でもアクションを割り当てられます。
- シングルタップ:メニューを開く(そのままがおすすめ)
- ダブルタップ:スクリーンショット
- 長押し:ロック画面
- 3Dタッチ(触覚タッチ):コントロールセンター
私はダブルタップにスクリーンショット、長押しにロック画面を割り当てています。もう物理ボタンを触ることはほぼゼロになりました。
【ケース別】あなたはどのタイプ?最適カスタマイズ例
ここからが差別化ポイント。
「便利そうだけど、自分にどう設定すればいいか分からない」——その迷い、解消します。
ケース1:ホームボタン故障・劣化タイプ(iPhone SE / 6 / 7 / 8)
あなたの悩み
- ホームボタンの押し心地がおかしい
- クリックしても反応が鈍い
- 修理に出したいけど時間がない
最適設定
- シングルタップ → ホーム
- ダブルタップ → Appスイッチャー
- 長押し → Siri
トップレベルメニューには「ロック画面」「スクリーンショット」「音量上下」を入れておけば、物理ボタン完全ゼロ生活が実現します。
ケース2:大画面iPhoneで片手操作に苦戦タイプ(Pro Maxシリーズ)
あなたの悩み
- 左上の「戻る」に指が届かない
- コントロールセンターを下ろすのに体制を変える必要がある
- 電車のつり革につかまりながら操作しづらい
最適設定
- アイコンの位置 → 右下(右利きの場合)
- トップレベルメニュー → コントロールセンター、通知センター、ホーム、戻る
特に「コントロールセンター」と「通知センター」をメニューに入れると、画面端スワイプの呪縛から解放されます。
ケース3:高齢の親に「簡単操作」を仕込みたいタイプ
あなたの悩み
- 電話をかけるだけなのに操作が複雑
- 間違って変な設定をいじってしまう
- アイコンが小さくて見えない
最適設定
- トップレベルメニューを4つに厳選
- ホーム
- 電話(お気に入り)
- メッセージ
- Siri
- アイコンの透明度 → 40%程度(はっきり見える)
- アイドル時の透明度 → 40%(薄くなりすぎない)
さらに、よく使う連絡先は「お気に入り」に登録してあげると、「アシスティブタッチ→電話→お気に入り→名前」の4タップで発信できます。
もっと深掘り。知られざる便利機能と誤解のウソ・ホント
音量ボタン、完全に代替できる
「音量ボタンが効かない…」これ、アシスティブタッチで解決します。
メニューカスタマイズで「音量上げ」「音量下げ」を追加すればOK。しかも、アイコンを長押しすると連続で音量が変わります。
バッテリー消費、実はそんなに怖くない
「アシスティブタッチ=バッテリーがすぐ減る」——これ、ほぼ都市伝説です。
確かに常時アイコンは表示されていますが、GPUへの負荷はごくわずか。Appleも公式で「顕著なバッテリー低下を引き起こす」とは一切発表していません。
私も丸1日オンにしっぱなしですが、オフの日とバッテリー持ちは変わりませんでした。
アイコンは“完全には”透明にできない
「アイコンを消したい」という声、よく見かけます。
残念ながら、完全に非表示にはできません。
ただし、
- 使用中透過率 → 15%(最小)
- アイドル透明度 → 15%(最小)
に設定すれば、ほぼ透け透け状態にはなります。
iOSアップデートで設定が消えることはある?
まれに、大きなバージョンアップデート後、設定がリセットされるケースがあります。
でもご安心を。iCloudバックアップから復元すれば、アシスティブタッチの設定もちゃんと戻ります。修理に出すときは工場出荷状態に戻るので、その場合は再設定が必要です。
背面タップと合わせて最強。2大アクセシビリティ連携術
アシスティブタッチをさらに便利にするのが、[設定] → [アクセシビリティ] → [タッチ] → [背面タップ]。
ここで「ダブルタップ」「トリプルタップ」にアクションを割り当てられます。
私のおすすめ連携ワザ
- 背面ダブルタップ → アシスティブタッチをオン/オフ
- アシスティブタッチのシングルタップ → ホーム
こうすると、必要な時だけ背面をトントンしてアシスティブタッチを呼び出し、ホームに戻るのもワンタップ。画面もすっきり、操作もスムーズ。
物理ボタンをほぼ使わない、令和のiPhone操作スタイルの完成です。
ショートカットアプリと連携すれば“神”になる
ここからはちょっとだけ上級編。
アシスティブタッチのメニューには、自分で作ったショートカットを追加できます。
ショートカット連携で何ができる?
- バッテリー残量を音声で読み上げ
- 今いる場所の天気を教えてくれる
- おやすみモード(照明オフ+マナーモード)
- スクショ+トリミングをワンアクションで
具体例:バッテリー残量読み上げ
- ショートカットアプリを開く
- 「バッテリー残量を取得」→「テキスト」→「読み上げ」の順に組み立て
- 適当な名前(例:「バッテリー教えて」)で保存
- アシスティブタッチのメニューカスタマイズで、先ほどのショートカットを追加
これで、メニューをワンタップするだけで「現在のバッテリー残量は78%です」とSiriが教えてくれます。
物理ボタンも、画面を触るのも不要。まさに“神業”です。
アシスティブタッチに関する素朴な疑問、ぜんぶ答えます
Q. アイコンが邪魔で移動できないんだけど?
アイコンを長押しするとフワッと浮きます。そのまま画面上の好きな場所にドラッグしてください。端っこに寄せると自動で吸い付きます。
Q. ダブルタップの反応が鈍い気がする
設定で感度を変えることはできません。でも、OSアップデートごとに認識精度は上がっています。タップの速度を一定に保つのがコツです。
Q. 子どもに勝手に設定を変えられちゃう
「アクセシビリティショートカット」を設定しておくと、サイドボタン3回押しでアシスティブタッチのオンオフを切り替えられます。普段はオフにして、使いたい時だけオンにする運用がおすすめ。
Q. 修理から戻ってきたら設定が消えてた…
修理時の初期化で消えるのが普通です。でも、iCloudバックアップから復元すれば、アシスティブタッチのカスタマイズ内容も戻ります。修理前には必ずバックアップを!
まとめ:アシスティブタッチは“保険”じゃない。“最強の操作パートナー”だ
いかがでしたか?
アシスティブタッチは、決して「ボタンが壊れた人のための応急処置」ではありません。
- 指の届かない場所をカバーしてくれる
- 物理ボタンの寿命を延ばしてくれる
- 自分だけのオリジナルメニューを作れる
- ショートカットと組み合わせれば無限の可能性
この機能を使いこなすかどうかで、毎日のiPhone体験は大きく変わります。
まずは設定をオンにするところから。
メニューを2つか3つ、自分好みに変えてみてください。
「あれ、なんか操作がラクになった…?」
その小さな気づきが、あなたのiPhoneライフを確実にアップデートしてくれます。
さあ、あなただけの“最強メニュー”、作り始めませんか。
