「お母さんにiPhone買ったんだけど、難しすぎて使えないって泣かれた」
「じいちゃんが勝手にアプリ消しちゃって、電話のかけ方わからなくなった」
そんな声、本当によく聞きます。
あなたの親や祖父母は、もうガラケーに戻りたいなんて言ってませんか?
実はね、iPhoneには「らくらくホン」並みにシンプルにする設定が、山ほど隠れているんです。でも、ほとんどの人は「文字を大きくする」だけで終わっちゃってる。
文字を大きくしただけじゃ、「戻る」がわからない問題は解決しないし、「間違って有料アプリを買っちゃった」事故も防げない。
この記事では、Apple公式のアクセシビリティ機能から、Apple Storeのスタッフも実際に勧める「玄人設定」まで、完全に網羅します。
「iPhone らくらくホン 化」を本気でやりたい人へ。設定時間はたったの15分。これで親のスマホ悩み、今年で終わりにしましょう。
まず最初にやるべき「らくらくホン化」の下準備
いきなり細かい設定に入る前に、「本体の選び方」だけちょっとだけ触れさせてください。
もしこれから親にiphoneを買う予定があるなら、ホームボタン付きの機種を強くおすすめします。
具体的にはiPhone SE(第3世代)。なぜか?
「画面の端からスワイプして戻る」という概念が、高齢者には圧倒的に難しいからです。
「右にフリックして戻る」とか、「下から上にスワイプしてホーム」とか。私たちには当たり前でも、ガラケーしか触ったことのない70歳には「忍者の手裏剣」レベルで非現実的な動作なんです。
iPhone SEなら物理ホームボタンがある。「押す」だけでホームに帰れる。これだけで挫折率が劇的に下がります。
もしすでにFace IDモデルをお持ちなら、大丈夫です。このあと設定する「AssistiveTouch」で解決できます。
H2:「電話すらできない」を解決する発信方法の簡略化
「連絡先アプリ」を開かせてはいけない
「電話をかける」という行為。私たちは「電話アプリ→履歴→タップ」でやってますよね。
でも高齢者にはこれがパズルなんです。
「アプリを探す→開く→相手の名前を探す→漢字変換して検索(これができない)→電話マークを押す」
こんなに工程があったら覚えられるわけがない。
解決策① ホーム画面に「人」を置く
iPhoneのホーム画面、真ん中あたりを長押しして「編集モード」にします。
左上の「+」マークから連絡先ウィジェットを追加してください。
よくかける人(子ども、孫、病院)を3人まで、ホーム画面にドーンと貼り付けられます。
これでもう、アプリを探す必要はゼロ。「顔写真をタップ→通話」の2アクションだけ。
解決策② 背面タップに緊急連絡先を仕込む
これ、めちゃくちゃ便利なのでやってみてください。
設定→アクセシビリティ→タッチ→背面タップ→「ダブルタップ」
ここに「電話」→「よく使う項目」から息子さんや娘さんの電話番号を指定します。
ケースに入れたiphoneの背面を「トントン」するだけで、自動的に電話がかかる。
らくらくホンの「緊急通報ボタン」みたいな安心感を、iPhoneで再現できるんです。
H2:らくらくホンより親切?「見やすさ」の限界突破
文字の大きさ+太字は当たり前
設定→画面表示と明るさ→「文字の大きさ」を一番右まで。
さらにその下の「太字テキスト」もONに。
ここまでは基本中の基本。でも、ここからが差別化です。
グレースケール(モノクロ)のススメ
ちょっと驚くかもしれませんが、色を全部なくすのも超有効です。
設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→カラーフィルタ→「グレースケール」
なぜモノクロがいいのか?
高齢者の目はコントラスト認識が落ちています。
色で判断していたボタンが、モノクロにすると「形」と「明るさの違い」ではっきり区別できるようになる。
さらに、「派手な広告が白黒だと地味になるので、うっかりタップが減った」という声も実際にあります。
ボタン形状をONにして「押せる場所」を可視化
設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→「ボタン形状」をON。
これ、地味に効きます。
「どこをタップすればいいかわからない…」という迷子老人に、「ここは押せるよ」とiPhoneが教えてくれる設定。
タップできる文字に下線が入ったり、背景が影になったりするので、直感的に操作できるようになります。
H2:「勝手に変わっちゃった」をゼロにする誤操作防止
コントロールセンターをロック画面から消す
親御さんから「知らないうちにWi-Fiが切れてた」「ブルーライトカットが解除されてて目が痛い」ってLINEきませんか?
あれ、ロック画面から指が触れてるんです。
設定→Face IDとパスコード(Touch IDとパスコード)→パスコードを入力→「ロック中にアクセスを許可」の中のコントロールセンターをOFF。
これで、画面をロックしている間は絶対に設定が変わらなくなります。
明るさも音量も、ロック中は触れない。安全です。
スクリーンタイムで「アプリのインストール禁止」
「勝手にゲーム入れて課金しちゃった」事故を防ぐには、これが決定版。
設定→スクリーンタイム→「コンテンツとプライバシーの制限」をON。
→ iTunes StoreとApp Storeでの購入→
「アプリのインストール」を「許可しない」に。
これでもう、ポップアップ広告をタップして変なアプリを入れちゃう心配はゼロです。
LINEや電話など、最初に入れたアプリ以外は一切追加できなくなります。
ガイド付きアクセスで「このアプリ以外触らせない」
これはもう、プロの介護現場でも使われている技です。
設定→アクセシビリティ→ガイド付きアクセス→ON。
さらに「アクセシビリティショートカット」でサイドボタントリプルクリックに設定しておく。
どう使うかというと、例えば…
- 認知症の親に写真アプリだけ見せたい時。
- 孫にiphoneを渡してYouTubeだけ見せたい時。
トリプルクリックでガイド付きアクセスを起動すると、画面の特定の領域だけタッチできなくなるんです。
「戻るボタン」や「広告」の部分をぐるっと囲んで無効化すれば、無限に写真スワイプはできるけど、絶対にホームには帰れない状態を作れます。
H2:「触りたくないのに反応しちゃう」を解決するタッチ感度調整
タップの速さをスローにする
「触っただけなのにアプリが開いちゃって、どこ行ったかわからない」
これ、震えのある方や、指の力が弱い方に多い悩みです。
設定→アクセシビリティ→タッチ→
「タップアシスタンス(ホールド持続時間)」。
ここを「長い」または「最長」に設定すると、指を離すまでiPhoneが「これはタップですか?スワイプですか?」と待ってくれるようになります。
誤爆が劇的に減ります。本当です。
キーボードのズーム機能
iphoneの標準キーボード、老眼にはかなり厳しい。
設定→アクセシビリティ→キーボード→「ズーム」をON。
これをONにすると、文字を打つときに1文字ずつドーンと拡大表示されます。
「間違ったボタン押しちゃった」ストレスから解放されますよ。
H2:「詐欺に遭わない」ためのセキュリティ予防線
知らない番号からの着信を黙らせる
総務省のデータでも、高齢者の特殊詐欺被害は増加傾向。
設定→電話→「不明な発信者を消音」をON。
これで、電話帳に登録されていない番号からの着信は、マナーモード扱いで鳴らなくなります。
留守番電話には残るので、本当に必要な電話は後から確認すればOK。
SMSフィルタリングと「リンクを非表示」
詐欺の入り口はSMSが最多です。
設定→メッセージ→「不明な送信者をフィルタ」をON。
さらに「リンクを非表示」もON。
これで、見知らぬ番号からのSMSは別フォルダに隔離され、しかも本文中のURLがグレーアウトして押せなくなります。
「うっかりタップして偽サイトに飛んじゃった」を防げます。
Safariで危険な広告を見せない
設定→Safari→「クロスサイトトラッキングを防ぐ」をON。
さらに「詐欺webサイト警告」もONになっているか確認。
これだけでもだいぶ違います。
H2:「これ充電できてる?」問題を解決するアクセサリ選び
MagSafeは「置くだけ」で最高
高齢者、ライトニングケーブルの裏表がわからないんです。
力任せにグサグサ刺して、端子を破壊するケース、めちゃくちゃ多いです。
iPhone純正または認定のMagSafe充電器をおすすめします。
ケースを付けたまま、「コトッ」と置くだけ充電。
「朝起きたら充電されてなかった」問題、これで完全解決します。
ケースは「手帳型」より「ストラップホール付き」
手帳型ケース、一見守られてる感じしますよね。
でもあれ、実は落としやすいんです。
片手で開いて、裏面にパタンと回して持つ…この動作が不安定。
おすすめは四隅全部をカバーする衝撃吸収ケース+首から下げられるストラップ。
「どこに置いたかわからない」が「首からぶら下げてる」に変わるだけで、探し物ストレスが激減します。
H2:遠隔地の親を守る「ファミリー共有」の応用技
子どもアカウントとして登録する
これ、ちょっとした裏技です。
設定→ファミリー共有→メンバーを追加→「子どもアカウントを作成」。
65歳の親を、法制度上「子ども」として登録します。
こうすると何ができるか?
- あなたのiPhoneから親のスクリーンタイム設定を遠隔操作できる
- アプリをインストールするときにあなたの承認が必要になる
- 位置情報の共有もワンタップで確認できる
「お父さん、今どこにいるの?」が、LINEを送らなくてもわかる。
認知症の初期症状が見られ始めた親御さんには、これが最大のセーフティネットになります。
まとめ:らくらくホンより安全かも。設定でここまで変わる
最初は「難しい…」と嫌がっていた親も、「押すだけ」「置くだけ」「話しかけるだけ」に減らしてあげると、驚くほどスムーズに移行できます。
iPhone らくらくホン化のポイントは、「機能を足す」ではなく「機能を削る」「動きを遅くする」「触れる場所を減らす」こと。
今日ご紹介した15の設定、ぜひお盆や帰省のタイミングで設定してあげてください。
「こんなに簡単に電話できるなら、もっと早く変えればよかった」
そう言ってもらえたら、設定した甲斐があったというものです。
あなたの15分が、親のこれからの5年を快適にします。
どうしても設定が面倒な人は、iPhoneを買うときに「アクセシビリティ設定お願いします」と店頭で言うだけでも変わります。
スマホのせいで親子喧嘩するのは、今日で終わりにしましょう。
