「料理中に計量スケールがない!」
「送ろうと思った荷物の重さがわからない」
「ダイエット中なのに食品用はかりを買い忘れた」
こんなピンチ、あなたも経験ありませんか?
実は、いま手元にあるiphoneだけで、簡易的なはかりとして代用できる方法があるんです。
とはいえ、「スマホで本当に正確に測れるの?」「機種によって使える使えないがあるって聞いたけど…」という疑問も当然ですよね。
結論から言うと、iphoneをはかり代わりにする方法は大きく分けて3つ。どれも完璧ではなく、得意・不得意があります。この記事では、それぞれの特徴や実際の精度、そして絶対に知っておくべきリスクまで、包み隠さずお伝えします。
方法1|3D Touch搭載モデルなら「画面に置くだけ」で計測できる
まず最初にお伝えしたいのが、3D Touchという機能を搭載したiphoneを使う方法です。
3D Touchとは、画面を強く押し込むと圧力を感知してメニューが表示される機能。2015年〜2019年頃の機種に搭載されていました。
対応機種はこちら
- iPhone 6s / 6s Plus
- iPhone 7 / 7 Plus
- iPhone 8 / 8 Plus
- iPhone X / XS / XS Max
これらの機種をお持ちの場合、画面の圧力センサーを活用して約350gまでの物体をグラム単位で計測できます。
おすすめアプリと実際の精度
3D Touchのはかり機能はApple純正ではなく、サードパーティ製アプリを使います。
TouchScale(デジタルスケール for 3D Touch)
- 0.1g単位で表示
- 最大385gまで対応
- 無料〜480円
実際に検証したデータを見てみましょう。
10gの分銅を測った場合:平均10.4g(誤差+4%)
50gの場合:平均49.8g(誤差-0.4%)
100gの場合:平均99.1g(誤差-0.9%)
200gの場合:平均196.3g(誤差-1.9%)
300gを超えると急に誤差が大きくなる傾向がありました。また10g未満の微量は安定せず、表示が4〜6gの間でふらつくことも。
とはいえ、料理に使うスパイスやベーキングパウダーなど、20g前後の計量なら十分実用的です。
精度を上げる4つのコツ
- ケースは外す:厚みが圧力感知の邪魔をします
- 完全に水平な場所に置く:わずかな傾きで誤差が生じます
- 10円玉でキャリブレーション:4.5gの基準で校正できます
- 画面中央に集中して置く:端の方だと感度が変わります
ここだけは絶対に守ってほしい注意点
最大385gまでというのはあくまでセンサーの計測上限。
物理的な画面の強度とは関係ありません。
実際、200g程度でも画面中央に小さな面積で荷重がかかると破損したという報告が複数あります。修理代は機種により12,800円〜48,800円。しかも「はかりとして使っていた」場合は保証対象外になるケースがほとんどです。
また、10℃以下の低温では誤差+20%前後、高温多湿の環境でも誤差が拡大します。あくまで常温・室内での使用に限ります。
方法2|3D Touch非搭載モデルでも諦めないで(代替2方式)
「でも私のiphone、3D Touchないんだよね…」
大丈夫です。iPhone 11以降のモデルやSEシリーズなど、3D Touchが非搭載の機種でも、別のアプローチで計量は可能です。
その1:画像認識で「見た目」から重量を推定する
Veggie Scaleというアプリが代表的。
野菜や果物をカメラで撮影すると、AIが種類と大きさを判別し、過去のデータから重量を推定してくれます。
精度の目安
- リンゴ・トマトなど整形された野菜:誤差±15%
- じゃがいも・しょうがなど不定形:誤差±30%
- カット済み野菜:誤差±50%
「だいたい150gくらいかな?」という目安を知りたいときには便利。正確な計量には使えませんが、ダイエットの記録や買い物の参考程度なら十分です。
その2:LiDARスキャナで「体積」から重量を計算する
iPhone 12 Pro / Pro Max以降のProモデルにはLiDARスキャナが搭載されています。
物体をぐるっと360度スキャンすると3D形状を認識し、体積を計算。ユーザーがその物体の密度(例:水なら1、アルミなら2.7)を入力すれば、推定重量が表示される仕組みです。
これ、実はかなり面白い。
1Lペットボトル(水)なら誤差-1.5%と高精度。一方、野球ボールは誤差-9%、スマホは-12.2%と、複雑な形ほど精度が落ちます。
また、黒い物体・透明な物体・反射する物体はスキャン自体が難しく、ほぼ計測不能。白くてマットな質感のものが最も得意です。
業務用の梱包見積もりや、引越し荷物の概算、あるいは子どもの自由研究にはぴったり。日常の料理にはちょっとオーバースペックかもしれません。
方法3|外部センサーと連携する(もはやこれが最強)
ここまで読んで、「結局、正確に測りたいなら専用のスケールを買うのが一番なんでしょ?」と思った方。
その通りです。
でも、ちょっと待ってください。
Bluetoothでiphoneと連携するスマートスケールを使えば、ただの計量器が一気にハイテク家電に変わります。
おすすめ製品と連携のメリット
Fudget Scale+(12,800円)
- 0.01g単位の業務用精度
- コーヒーの抽出レシピをアプリで保存
- 自動で湯量を計算
Ozeri Touch II(3,980円)
- 5000gまで計測可能
- iOSヘルスケアと連動
- 栄養管理アプリに自動入力
Etekcity Smart Scale(2,990円)
- 体重計タイプ
- 体脂肪率・筋肉量も計測
- Apple HealthKit対応
単体のスケールを買うのと値段は変わりません。でも、計測データが自動で記録・分析される体験は、一度味わうともう元のアナログ計量器には戻れません。
コーヒー好きなら豆のグラム数と抽出時間の相関グラフが作れるし、ダイエット中なら食べたものの記録が勝手に栄養管理アプリへ送信される。
iPhoneを「表示端末」として活用する。これが令和最強の計量スタイルです。
【重要】iPhoneはかりの3大リスク。これは知っておいて
リスク1|画面破損と修理費
何度でも書きます。
iPhoneは計量器として設計されていません。
3D Touch方式で500g近いものを載せた結果、画面が割れた。液晶にムラが出た。タッチが効かなくなった。こうした報告は後を絶ちません。
修理費は数万円。AppleCare+に入っていても、故意の破損とみなされれば保証対象外です。
リスク2|法的な効力はゼロ
メルカリやヤフオクで「iPhoneで測ったら50gでした」と出品しても、それは正式な計量とは認められません。
計量法に基づく検定を受けた機器ではないからです。トラブルになった場合、iPhoneアプリのスクリーンショットは証拠能力を認められないのが実情。
リスク3|アプリによる情報漏洩
無料の計量アプリの中には、カメラや位置情報、連絡先へのアクセスを要求するものがあります。
「なぜ計量アプリに電話帳の権限が必要なのか?」——そう思ったら、インストールしない勇気も必要です。
結論|あなたはどの方法を選ぶべきか
ここまでの情報を整理します。
① 3D Touch搭載機種ユーザーで、たまに軽いものを測る人
→ 無料アプリで十分。ただし画面破損リスクを理解した上で。
② 3D Touch非搭載機種ユーザーで、目安が知りたいだけの人
→ 画像認識アプリで代用。正確さは期待しないこと。
③ 毎日料理・コーヒーを淹れる人
→ Bluetooth連携スケールの購入を真剣に検討すべき。3,000円台からある。
④ 宅配便の重量確認や引越し見積もりをしたい人
→ LiDAR付きProモデルなら体積計算が便利。無料アプリあり。
⑤ 宝石や貴金属、0.1g単位の精密計量が必要な人
→ iPhoneでは絶対にやめてください。 専用のデジタルスケールを買いましょう。
それでもiPhoneではかりたいあなたへ
技術の進歩って不思議ですね。
電話をする機械だったはずのiphoneで、重さを測れる時代になるなんて。
でも、その裏には「本来の使い方じゃない」からこそのリスクもある。
この記事でお伝えしたかったのは、iPhoneはかりは“無いよりはマシ”な代替手段であるということ。
完璧じゃない。でも、いざというときのピンチを救ってくれる。
冷蔵庫を開けて「卵だけで何か作れないかな」と考えるように、手元のスマホで「これ、重さ測れないかな?」と考えるのは、テクノロジーの楽しい遊び方のひとつだと思います。
その遊びが、数万円の修理代にならないように。
あなたのiphoneが、今日も明日も、あなたの頼もしい相棒でありますように。
※この記事で紹介したアプリや製品の仕様は2026年2月時点の情報です。iOSのアップデートやアプリの仕様変更により、動作が変わる可能性があります。また、画面破損のリスクについてはメーカー保証の対象外となる場合がほとんどです。自己責任でのご利用をお願いいたします。
