「iPhone は 防水 ですか?」
この質問、スマホ売り場やネットのQ&Aサイトで本当によく見かけます。そして多くの人が「防水だよ」と答えています。
でも、ちょっと待ってください。
結論から言うと、iPhoneは「防水」ではなく「耐水」です。この違いを知らないと、知らず知らずのうちに故障リスクを高めてしまうかもしれません。
実際、Appleの公式サイトにもこう書いてあります。
「iPhoneは防水ではありません。耐水性能を備えており、実験室での管理された条件下でテストされています」
つまり「絶対に水に強い」わけではないんです。
この記事では、2025年最新のiPhone 16シリーズから旧モデルまで、防水性能の本当のところを徹底解説します。「水没させてしまった」「プールで使いたいけど大丈夫?」「中古で買ったけど防水性能は落ちてる?」そんな疑問や不安を、すっきり解消してくださいね。
H2:そもそも「IP68」ってどれくらいすごいの?
iphoneのカタログや仕様ページに、必ずといっていいほど書いてある「IP68」。
これ、国際電気標準会議が定めた「防水・防塵の国際規格」です。
IP6X(防塵):ゴミが内部に完全に入らない
IPX8(防水):継続的に水に浸かっても影響しない
そしてAppleは、iPhone 12以降のモデルについて「水深6メートルで最大30分間の耐水性能」と公表しています。
え、6メートルも大丈夫なの?それならプールも余裕じゃん!
…そう思いますよね?でもここに、大きな落とし穴があるんです。
H2:なぜ「防水」じゃなくて「耐水」なの?
「防水」と「耐水」、日本語だと似たような意味に感じます。
でもAppleをはじめとするスマホメーカーは、あえて「耐水」という表現を使っています。
なぜか?
「防水」は絶対的な性能を指します。
「耐水」は一定の条件で水に耐えられるという意味です。
たとえるなら、防水時計は水深100メートルでも平気ですが、耐水スマホは「実験室で水深6メートル、水温20度前後、まったく水が動かない状態で30分もった」という証明に過ぎません。
つまり、実際の海やプールとは条件がまったく違うんです。
H2:モデル別比較!あなたのiPhoneはどこまでセーフ?
まずは、お手持ちのiphoneがどの等級かを確認しましょう。
IP68(水深6m・30分)
- iPhone 12 / 13 / 14 / 15 / 16 全モデル
- 2020年以降の主力モデルはすべてこの等級です
IP67(水深1m・30分)
- iPhone 7 / 8 / X / XR / XS / 11
- iPhone SE(第2世代・第3世代)
注意したいのはiPhone SE
コスパ抜群で人気のSEシリーズですが、防水性能はひとつ下のIP67。水深1メートル・30分が限界です。「SEだから大丈夫」と過信しないでくださいね。
H2:プール、海、お風呂…実際どこまで使える?
ここからは、ユーザーのリアルな声をもとに「実際どこまで大丈夫か」を整理します。
プール
結論:やめておいたほうがいい
塩素処理された水は、水道水より電気を通しやすい性質があります。実際、「プールで水中写真を撮ろうとしたら電源が入らなくなった」という報告は後を絶ちません。
水しぶき程度ならまだしも、水中に持ち込むのは高リスクです。
海
結論:絶対にやめる
海水は電気伝導度が高いだけでなく、乾くと塩の結晶が残ります。この結晶が充電端子に詰まると、充電不能に。Lightning端子やUSB-C端子の故障原因トップクラスです。
「ちょっとだけ」が命取りになります。
お風呂
結論:推奨しません
ここは意見が分かれるところですが、僕は「やめたほうがいい」派です。
理由は3つ。
- 蒸気…目に見えない水蒸気は、わずかな隙間から内部に入り込みます
- 温度変化…熱い湯気で本体が膨張し、防水シールに負荷がかかる
- 石鹸・シャンプー…化学成分が防水パッキンを劣化させます
お風呂で動画を見たい気持ち、痛いほどわかります。でも、それが数千円〜数万円の修理代につながる可能性があるなら、専用の防水ケースを検討したほうが賢明です。
雨
結論:問題ないケースが多い
突然の雨に降られた、ランニング中に雨に当たった、くらいなら故障リスクは極めて低いです。ただし、ずぶ濡れになるほどの豪雨の中での使用は避けましょう。
H2:水没させた!そのとき最初にやること
どんなに気をつけていても、「うっかり」は起こります。
もしiphoneを水没させてしまったら、この順番で即行動してください。
1. すぐに水から引き上げる
1秒でも早く。水中での通話や写真撮影の続行は絶対にやめましょう。
2. 電源を切る
通電している状態での水濡れは、ショートの直接原因です。長押しで完全にオフに。
3. ケースや画面フィルムを外す
水が内部にたまったまま乾燥するのを防ぎます。
4. タオルで拭く
やさしく、しっかり。スピーカーや端子部分は綿棒を使うと丁寧です。
5. 乾燥させる
風通しのいい日陰で、少なくとも48時間は充電せずに放置します。
絶対にやってはいけないこと
- ドライヤーで乾かす(熱でパーツが変形)
- 電子レンジに入れる(爆発の危険)
- アルコールを吹きかける(防水コーティングが剥がれる)
- すぐに充電する(水が残っているとほぼ確実に故障)
「お米のなかに入れる」は諸説ありますが、公式な対応ではありません。シリカゲル(乾燥剤)があるなら併用するのがベターです。
H2:Appleの保証は水没故障を直してくれるの?
ここ、本当に誤解している人が多いので、はっきり言います。
水没故障は、AppleCare+に加入していても有償修理です。
iPhone本体の内部には、液体接触インジケーター(LSI)という小さなシールが仕込まれています。これが水に触れると赤く変色する仕組み。
Apple Storeや正規サービスプロバイダでは、修理受付の際に必ずこのインジケーターをチェックします。赤くなっていれば「液体損傷」と判定され、メーカー保証は適用されません。
「防水なのに、なんで?」と思うかもしれません。でも、これが国内メーカー含めたスマホ業界の共通ルールなんです。
H2:「中古iPhone」の防水性能は落ちている?
中古市場でiphoneを買う方から、こんな相談もよく受けます。
「防水性能って、前の所有者の使い方で変わりますか?」
答えはイエスです。
特に気をつけたいのはこの2点。
1. 経年劣化
防水用の接着剤やパッキンは、時間とともに硬化・収縮します。発売から3年以上経ったモデルは、新品同様の防水性能を期待しないほうが無難です。
2. 修理歴
これ、かなり重要です。非正規店でバッテリー交換や画面交換をした端末は、防水用の接着剤が正しく再施工されていないケースが非常に多い。
「動作確認済み」「美品」といった表記だけでは防水性能まではわかりません。中古購入時は「水没歴なし」「修理歴なし」を確認し、どうしても気になるなら防水ケースの併用をおすすめします。
H2:防水ケースは必要?不要?
これも永遠のテーマですね。
こんな人は、なくてもOK
- 主に室内で使っている
- 急な雨や水しぶき程度のリスクしかない
- 2〜3年ごとに最新機種に買い替える
こんな人は、あったほうが安心
- マリンレジャー(海水浴、釣り、キャンプ)が多い
- 子どものいる家庭(飲み物をこぼされるリスク)
- 中古や2年以上使っている端末
- 風呂場やキッチンでもよく使う
最近の防水ケースは、タッチ感度や操作性をほとんど損なわない高品質なものが増えています。数百円〜数千円の投資で、数万円の修理リスクを減らせるなら、コスパは悪くない選択です。
H2:【2025年最新】今後の防水技術はどうなる?
2025年現在、iPhoneの防水技術に劇的な進化はありません。USB-C端子への移行に伴う防水設計の見直しや、MagSafeアクセサリー増加による新たな負荷への対応が進んでいる段階です。
「完全防水のiPhoneが登場する日」は、まだ少し先かもしれません。
ただ、競合のAndroid勢を見ると、Sony Xperiaシリーズのように水中撮影を想定したモデルや、シャッターボタンを搭載して防水ケースなしでの水中使用を前提とする機種も存在します。Appleがこの流れにどう対応するか、今後の動向が注目されます。
H2:まとめ|iPhoneは「絶対に濡らしてはいけない」わけじゃない
最初の問いに戻りましょう。
「iPhone は 防水 ですか?」
答え:いいえ、防水ではありません。でも、うっかり水濡れには強い設計です。
- 防水=絶対に水が入らない
- 耐水=条件付きで水に耐えられる
この違いを正しく理解して、過信せず、適度に気をつかう。
雨の日の通話、洗面台でのうっかり落下、突然の飲み物こぼし…。そういった日常のリスクからiPhoneを守るには十分な性能です。
でも、海やプールにわざわざ持ち込むものではない。お風呂で動画を見るなら防水ケースを使う。水没させたらすぐに電源を切って乾燥させる。
当たり前のことかもしれませんが、この「当たり前」ができている人ほど、iPhoneを長く、ストレスなく使い続けられているように思います。
あなたの大切なiPhoneが、少しでも長く快適に使えますように。
(記事内の商品リンクはiphoneの形式で表記しています。最新モデルの防水ケースやアクセサリーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。)
