iPhoneの音楽をパソコンに取り込む完全ガイド。簡単転送とバックアップ方法
「iPhoneの音楽をパソコンに移したいんだけど、どうやるんだっけ?」
そう思ってネット検索したあなた。おそらくすでにいくつかの記事を読んで、ちょっと混乱しているんじゃないでしょうか。
「iTunesで同期」「いや、Finderでできる」「サードパーティ製アプリが便利」――情報がありすぎて、どれが正解かわからない。
しかも、うっかり操作を間違えたら「音楽が全部消えた」なんて話もチラホラ。怖いですよね。
でも大丈夫。この記事では、あなたの状況にぴったりの方法を、消えるリスクを避けながら確実に実行する手順をすべてお伝えします。
まず知っておきたい。なぜiPhone→パソコンへの転送は「ちょっと面倒」なのか?
結論から言うと、iphoneは「パソコンから音楽を入れること」を前提に設計されているからです。
iTunesやFinderの「同期」機能は、パソコンのライブラリを基準に、iPhoneの中身をそれに合わせる仕組み。だから逆方向、つまりiPhoneからパソコンへの転送は、そのままではスムーズにいかないんですね。
でも、安心してください。やり方はちゃんとあります。
大切なのは、「自分はどのタイプのユーザーか」を最初に理解すること。それだけで、やるべきことがスッと整理できます。
【まずは診断】あなたはどのタイプ?4つのケース
ケースA:iTunes Storeで買った曲やCDから取り込んだ曲だけを移したい
→ 一番シンプル。Apple純正機能でOK。
ケースB:Apple Music(月額制)でダウンロードした曲をパソコンに保存したい
→ 残念ながら、そのままの形では移せません。代替案が必要。
ケースC:iPhone買い替え前に、全部まるごとバックアップしたい
→ 音楽だけじゃなく、写真やアプリデータも含めて安全に退避したい。
ケースD:パソコンで音楽編集したい、DJソフトで使いたい
→ ファイル形式やメタデータの保持がカギ。専用ツールが現実的。
さあ、あなたはどのケースですか?
ケースA:iTunes Store購入曲・CDリッピング音源を移す(完全無料・Apple純正)
これが一番ベーシックなパターンです。
Windowsの方(iTunes使用)
- iphoneをUSBケーブルでPCに接続
- iTunesを開き、デバイスマークをクリック
- 「概要」タブで「手動で音楽とビデオを管理」にチェックを入れる
- 左メニューの「音楽」をクリック
- 移したい曲を選んで、PCのデスクトップやミュージックフォルダにドラッグ&ドロップ
Macの方(macOS Catalina以降/Finder使用)
- iphoneをUSB接続
- Finderを開き、サイドバーのiPhoneを選択
- 「音楽」タブを開き、「手動で音楽とビデオを管理」にチェック
- ミュージックアプリのライブラリから、iPhone内の曲をデスクトップなどにドラッグ
ここがポイント!
「手動で管理」にチェックを入れないと、同期した瞬間にiPhoneの音楽がパソコンのライブラリ内容に上書きされる危険があります。「同期=消える」と思っておいてください。まずはこの設定、必ず確認しましょう。
ケースB:Apple Musicの曲は「移せない」が、「諦める」じゃない
ここ、すごく誤解されているので丁寧に説明します。
Apple Musicでダウンロードした楽曲は、.m4pという保護された形式です。これはあなたが「所有」しているのではなく、「サブスク契約中だけ借りている」状態。
だから、Apple純正機能ではもちろん、ほとんどの有料転送ソフトでもこの保護を解除してMP3にする機能はありません(あっても、それは法律的にグレーゾーンです)。
では、どうするか。
現実的な3つの代替案
① 解約前にCD-Rに焼いて、もう一度取り込む
アナログですが、一番確実。iPhoneの音楽を一度オーディオCDとして焼き、それをPCで再リッピング。音質は理論上少し落ちますが、普段聴く分には気にならないレベルです。
② サブスクから「買い切り」に切り替える
本当に手元に残したいアーティストの曲は、moraやOTOTOY、e-onkyoなどのDRMフリーのダウンロード販売で買い直す。所有する喜び、バックアップの安心感。サブスク疲れした人の最終的な着地点かもしれません。
③ PCの音声を録音する(Audacity等)
リアルタイム録音。手間はかかりますが、どうしても欲しい1曲だけ、という時に。
ケースC:買い替え前に「全部まとめて」バックアップしたい
「もうごちゃごちゃ考えたくない。とにかく今のiPhoneの中身をそっくりPCに保存したい」
そんな時は、暗号化バックアップが鉄板です。
手順(Windows/Mac共通)
- iphoneをPCに接続
- iTunes(Win)またはFinder(Mac)でiPhoneを選択
- 「バックアップ」の欄で「このコンピュータ」を選び、「ローカルバックアップを暗号化」にチェック
- パスワードを設定(絶対に忘れないで)
- 「今すぐバックアップ」をクリック
この方法のいいところ
- 音楽だけでなく、写真、メッセージ、アプリデータも完全保存
- 新しいiPhoneに復元すれば、以前と同じ状態に戻せる
- 暗号化すればパスワード付きで安全
この方法のイマイチなところ
- バックアップファイルから「音楽だけ」を取り出せない
- 新しいPCに移行する場合、バックアップファイルは移せるが、個別の曲ファイルとして使えない
つまり、「データの保険」としては最強だけど、パソコンで音楽ファイルとして自由に使いたい人には不向きです。
ケースD:パソコンで編集・活用したい人は「サードパーティ製ツール」が現実的
「バックアップだけじゃなくて、PCで曲を編集したい」
「DJソフトに取り込みたい」
「WindowsとMac、両方の環境で使いたい」
そんなガッツリ派の人は、専用の転送ツールを検討しましょう。
実機で検証したおすすめツール(2024年5月時点)
① iMazing(スイス製/永久ライセンス5,490円)
https://www.imazing.com/ja
個人的に一番のおすすめ。バックアップファイルから個別の音楽ファイルだけを取り出す機能が唯一無二です。
- 無料トライアルで500MBまで試せる
- スイス法人開発、プライバシーポリシー明確
- 一度買えばずっと使える(年払いじゃない)
② DearMob iPhone Manager(年額5,980円)
- 転送速度が純正の3倍くらい速い
- UIが直感的で迷わない
- HEIC画像の変換など、おまけ機能が充実
③ CopyTrans(Windows専用/永久2,990円)
- Windows派ならこれ。軽快で安い
- 15年以上の実績
注意したいこと
- 「Apple MusicをMP3に変換!」と謳う激安ツールはほぼ違法。動作しなくなる、マルウェア混入、突然のサポート終了…リスクしかありません。
- 中国製ツールは機能は優秀だけど、情報収集の懸念あり。法人格やプライバシーポリシーを必ず確認しましょう。
【完全無料】お金をかけずになんとかする5の裏ワザ
1. メールに添付
数曲だけならこれで。Gmailは25MB制限あり。
2. AirDrop(Macユーザー限定)
Macなら曲を選択 → AirDrop → 保存。一番ラク。
3. クラウドストレージ経由
- iCloud Drive/Google Drive/OneDriveにアップロード
- PCからダウンロード
ただし、ミュージックアプリ内の曲は直接アップロードできないので、「ファイル」アプリに移動させるひと手間が必要。
4. iTunesバックアップからの抽出(上級者向け)
- iTunesで暗号化バックアップを作成
- 「iBackup Viewer Free」などの無料ツールでバックアップを開く
- 音楽ファイルだけ選んでエクスポート
無料ツールは容量制限あり。技術的知識が必要。
5. オーディオケーブルで録音(アナログ)
3.5mm→ステレオピンケーブルでiPhoneとPCのライン入力をつなぎ、Audacityで録音。デジタルじゃないけど、DRMなんて関係ない。
消えた!を防ぐ。絶対にやってはいけない3つの操作
NG1:「同期」ボタンを何も考えずに押す
これ、本当に多いんです。「同期」は「合わせる」ではなく「パソコン側に上書きする」と思ってください。
NG2:iCloudミュージックライブラリをONにしたまま転送しようとする
この設定がONだと、iPhoneの音楽はクラウド経由が優先され、PCへの直接転送がブロックされます。
NG3:USBケーブルを適当に選ぶ
100均の充電専用ケーブルはデータ転送できません。純正またはMFi認証ケーブルを使いましょう。
あなたにぴったりの方法が、きっと見つかったはず
もう一度、整理しますね。
| あなたの状況 | おすすめの方法 |
|---|---|
| iTunes Storeで買った曲だけ移したい | Apple純正機能(無料) |
| CDから入れた昔の曲をバックアップしたい | Apple純正機能(無料) |
| Apple Musicの曲を保存したい | CD-R焼き/買い直し/録音 |
| 新しいiPhoneに全部移行したい | 暗号化バックアップ(無料) |
| PCで自由に音楽ファイルを使いたい | iMazingなどの専用ツール(有料) |
| とにかく無料でなんとかしたい | 裏ワザ5選から選択 |
「どの方法が正解か」ではなく、「今の自分に必要な方法はどれか」。この視点で選べば、もう迷わないはずです。
私は、あなたが大切な音楽データを失わず、新しい環境でもずっと聴き続けられることを願っています。
※本記事は2024年5月、iOS 17.5/macOS 14.5/Windows 11/iTunes 12.12.9環境での検証に基づきます。OSアップデートにより仕様が変更される場合があります。5年後、10年後も、あなたのプレイリストがずっとそこにありますように。
