そうだよね、たぶんあなたは今こう悩んでいるんだと思います。
「そろそろスマホを機種変したいけど、最新機種は高すぎる…」
「でも中古や下取りに出る古いiphoneはどれがいいんだろう?」
「なんか、『X』と『XS』って名前も見た目もそっくりで、何が違うのかよく分からない!」
その気持ち、すごくよくわかります。今さら店頭で実物を比較することも難しいですよね。結論からお伝えすると、2026年現在、この2台には「外見上のわずかな差」よりも、もっと重要な「決定的な違い」があります。それはソフトウェアのサポートや、今のあなたが本当に必要な機能を見極めること。
この記事では、iPhone XとiPhone XSを、スペック表の比較だけではなく、「今、実際に使い続けること」を前提に徹底解剖します。読み終わる頃には、どちらを選ぶべきか、あるいは「そもそも選ぶべきかどうか」まで、スッキリと判断がつくはずです。
一卵性双生児? 外観と基本スペックを比較してみよう
まずは根本的なところから。この2台は、本当に見た目がそっくりです。サイズは全く同じ(高さ143.6mm×幅70.9mm×厚さ7.7mm)で、重さもiPhone Xが174g、iPhone XSが177gと、たった3gの差。5.8インチの美しい有機ELディスプレイも共通です。ですから、手に持った感じや画面の見やすさで、大きな違いを体感することはほとんどないでしょう。
わかる違いと言えば、カラーバリエーション。
- iPhone X: スペースグレイ、シルバーの2色。
- iPhone XS: スペースグレイ、シルバーに加えて、ゴールドが登場。
このゴールドは、当時「上質で落ち着いた輝き」と話題になりました。もし色に強いこだわりがあるなら、ここは大きな選択ポイントになりますね。
見えないけれど確実に違う。内部スペックと「体感速度」の差
外見が似ている分、中身の差はどうでしょうか? ここが、「知っているか、知らないか」で購入後の満足度が大きく変わる部分です。
最大の違いは、心臓部とも言える「チップ」。iPhone XはA11 Bionicチップ、iPhone XSはその次世代であるA12 Bionicチップを搭載しています。特にA12チップは、機械学習(AI処理)を担う「ニューラルエンジン」が劇的に強化されました。これが何をもたらすかというと、
- Face IDの認識が、ほんの少しだけ速く、正確になった。
- カメラの処理(後述)が格段に賢くなった。
「ほんの少し」と書きましたが、毎日何十回と使うロック解除の速度は、積み重なると体感の差になります。また、メモリもXが3GB、XSは4GBと報告されています。アプリをいくつも切り替えながら使う人には、こちらも軽快さに影響する可能性があります。
ストレージ容量の選択肢も違いました。iPhone Xは「64GB」か「256GB」の二択。一方、iPhone XSには当時としては破格の「512GB」モデルが追加されました。写真や動画をガンガン撮る人には魅力的な選択肢でしたが、中古市場ではその分、価格差がつきやすい点も覚えておきましょう。
最大の関心事。カメラ性能、何がどう進化したの?
どちらも背面に1200万画素のダブルレンズ(広角+望遠)を搭載。ポートレートモードや光学2倍ズームといった基本機能は同じです。
では、どこが変わったのか? それは「写真が撮られる瞬間、チップが行う高度な処理」 です。iPhone XSから登場した画期的な機能が2つ。
- スマートHDR
これは革命でした。逆光で顔が真っ暗になったり、空が白く飛んだりすることが、格段に減りました。カメラがシャッターを切る前後に、異なる露出の写真を一瞬で何枚も撮影し、一番いい部分を合成して一枚の写真を作り上げる。だから、明るい所も暗い所も、ディテールがくっきり写るのです。 - 深度コントロール(被写界深度調節)
ポートレートモードで撮った後からでも、背景のぼけ具合を自由に調節できる機能です。「もっとぼかしたい」「顔をもっと際立たせたい」という微調整が撮影後にできるようになりました。
つまり、ハードウェア(レンズやセンサー)そのものよりも、A12チップの圧倒的な処理能力によって「写真の質」が上がったのがXSの進化なのです。
地味だけど超重要。耐久性と「あるある」不便の解消
普段使いの安心感にも違いがあります。
- 耐水性能: iPhone Xは「IP67」(水深1mで最大30分)、iPhone XSは「IP68」(水深2mで最大30分)に向上。とはいえ、水没はあくまでも「偶発的な事故」に対する耐性であり、水の中にわざと入れたりすることは絶対に避けてくださいね。
- バッテリー切れとSuica問題の解決: これは日本のユーザーにとって超重要な進化です!iPhone Xでは、バッテリーが完全に切れると、内蔵されたSuica(モバイルSuica)も使えなくなってしまい、とても不便でした。iPhone XSからは「予備電力機能付きエクスプレスカード」に対応。バッテリーがゼロになって電源が落ちた後も、最長約5時間は残りのわずかな電源で改札を通ることができるようになったのです。これ、通勤・通学で毎日使う人には、本当にありがたい改善でした。
【超重要】2026年現在、購入前に絶対に確認すべきこと
さて、ここからが本題です。先ほどまでの比較は、あくまで「発売当時の違い」でした。2026年の今、この2台を中古で購入する価値があるかどうかを判断する、最も重要な基準はただ一つ。
それは、「ソフトウェアアップデートのサポートが受けられるかどうか」 です。
スマートフォンは、OSのアップデートによって新機能が追加されるだけでなく、セキュリティの脆弱性が修正されます。このサポートが打ち切られた端末は、新たに見つかったウイルスやハッキングの手法に対して無防備になり、ネットバンキングや個人情報の危険にさらされるリスクが高まるのです。
残念ながら、発売から約7年が経過したiPhone Xは、すでに最新のiOSアップデートのサポート対象外となっている可能性が極めて高いです。iPhone XSもその1年後には発売されていますので、サポート終了が近づいている、または既に終了している段階にあると考えた方が安全です。
中古購入を検討する場合は、スペックや見た目の好みよりも、まず「この機種は今、最新のセキュリティアップデートを受けられるのか?」を必ず公式情報や信頼できるテックニュースで確認してください。 これが、あなたのスマホライフを安全に守る第一歩です。
市場の声。実際のユーザーは何と言っていた?
当時のレビューを振り返ると、XからXSに乗り換えたユーザーからは、「見た目が変わらないから、進化を感じにくい」という正直な声も確かにありました。でも、多くの人が実感していたのは、
「カメラのスマートHDRが思ってた以上に便利で、失敗写真が激減した」
「バッテリーが切れてもSuicaが使えるのは、実際に困っていたからこそありがたい」
といった、日常に溶け込む「地味だけれど確かな便利さ」 でした。
また、ホームボタンを廃止したX/XSの操作体系(画面下からのスワイプでホームに戻るなど)については、「最初は戸惑うけど、慣れたらこれが自然。もう戻れない」という評価が多数を占めていました。
最終判断。あなたにiPhone Xを選ぶ価値はある? iPhone XSは?
すべてを踏まえて、結論です。
2026年現在、iPhone XもiPhone XSも、メインのスマートフォンとして「新規購入」することをおすすめすることは、とても難しいというのが現実です。
その主な理由は、先ほど述べた 「セキュリティサポートの終了」 にあります。大切な個人情報や金融情報を扱うデバイスとしては、リスクが高すぎます。
では、どういうケースなら考える価値があるのか?
- iPhone Xを選ぶかもしれないケース:
- とにかく最低限の予算で、iPhoneのフルスクリーンデザインとFace IDを体験してみたい。
- あくまでサブ機や予備機として、メインのスマホとは別に使いたい。
- ※ただし、OSサポートが終了しているというリスクを十二分に理解し、重要な利用は避けることが大前提です。
- iPhone XSを選ぶかもしれないケース:
- Xよりも少し予算を上乗せできる。
- 当時の最新機能だった「スマートHDR」による写真の美しさや、「深度コントロール」などの遊び心に価値を見出す。
- ※それでも、XSもサポート期間の終わりが見えている(または終了している)機種です。購入前の最新状況確認は必須です。
もう一つの賢い選択肢:その先の世代を見てみない?
もし、ここまで読んで「やっぱりセキュリティ面が心配…」と感じたのであれば、それはごく当然の感覚です。そこで視野に入れてほしいのが、もう一段階新しい世代のiphoneです。
例えば、iPhone 11シリーズ以降であれば、以下のようなメリットがあります。
- より長いサポート期間が期待できる(まだ現役で使っているユーザーも多い)。
- カメラが超広角レンズを追加し、表現の幅が一気に広がった。
- 多くの機種で5G通信に対応し、通信速度が格段に向上している。
中古市場では、iPhone XSとiPhone 11の価格差は思ったよりも小さい場合があります。少しでも長く、安心して使いたいのであれば、「古い機種の上位モデル」ではなく「新しい世代のエントリーモデル」を探してみる、という選択肢が、結果的に満足度とコストパフォーマンスの両方で優れていることが多いのです。
まとめ:iPhone XとXSの未来
いかがでしたか? iPhone XとiPhone XSは、その美しいデザインとFace IDという新時代の扉を開いた、記念碑的なモデルでした。その意味で、今でもファンは多いです。
しかし、テクノロジーの世界は残酷なほどに進歩します。2026年の今、私たちがそれを「使う道具」として選ぶ時は、過去の栄光ではなく、「これから先の安全性と実用性」 で判断しなければなりません。
この2台の違いを知ることは、単なる機種比較を超えて、「スマートフォンというものを、どう選び、どう付き合っていくべきか」 を考えるきっかけになったのではないでしょうか。
あなたが、自分にぴったりの1台と出会えることを心から願っています。
