こんにちは。スマホの買い替えや、お手頃な中古機を探しているあなた。
「iPhone X」という名前を目にして、気になっていませんか?
発表から約9年、今や伝説的な存在になったこのモデル。
格安で手に入る噂は本当? 最新のアプリは動くの? 買い替えるなら今がチャンス?
そんなあなたの「今知りたいこと」に、ズバリお答えします。
iPhone Xとは? 2026年現在の立ち位置を整理
まず、名前の整理から始めましょう。私たちが話題にしているのは、2017年に発売された「iPhone X」(「テン」と読みます)です。初代iPhoneから数えて10周年を記念して生まれた、文字通り記念碑的な1台でした。
その最大の特徴は、正面のホームボタンが消え、画面が大きく広がった「ベゼルレスデザイン」を初めて採用したこと。そして、指紋認証(Touch ID)に代わって登場した、顔認証のFace ID。
今ではどんなスマホでも当たり前になったこれらの要素は、すべてこのiPhone Xが最初に切り開いた未来だったんです。
ただし、発売は2017年。Appleの公式販売はとっくに終わっていて、今手に入れるとしたら中古市場がメインというのが現実です。同時に「iPhone XR」や「iPhone XS」という後継モデルもあるので、少し紛らわしいですね。この記事では、元祖「X」について深掘りしていきます。
iPhone Xを今から使う、3つのメリットと輝き
時は流れても、この機種が多くの人を惹きつける理由は確かにあります。2026年現在の視点で、その魅力を見ていきましょう。
1. 圧倒的なコストパフォーマンスと上質な基本性能
かつては最上位モデルだったiPhone X。そのクオリティは、今見ても色あせません。画面は鮮やかな有機EL(OLED)で、ステンレススチルのフレームとガラスバックの質感は格別。中古相場は状態にもよりますが、数万円台から探すことができ、「本物のAppleの作り込み」を最も手頃に体験できる入り口と言えるでしょう。メールやSNS、ネット閲覧、動画視聴といった日常的な使い方なら、まだまだ余裕でこなしてくれます。
2. Face IDの便利さは今も現役級
発売当時、この機能は本当に未来を感じさせました。そしてその快適さは、今もまったく古びていません。スウェイロックを解除したり、アプリのログインや決済をしたり。何より、マスクを外した状態なら、指が濡れていても、手袋をしていても、ポケットから出すだけで自然に認証が完了する。この「意識しない便利さ」は、一度慣れると手放せません。技術的には初代ですが、その完成度の高さは特筆ものです。
3. コンパクトなサイズとワイヤレス充電
最近の大型スマホに疲れを感じている人には、5.8インチのこのサイズは「ちょうどいい」大きさかもしれません。片手操作のしやすさは今でも魅力です。そして、iPhoneで初めて標準装備されたワイヤレス充電も見逃せません。自宅やオフィスのデスクに充電パッドを置いて、置くだけ。この日常のちょっとしたラクさは、今から使い始めてもすぐに実感できるメリットです。
知っておくべき、4つの現実的な注意点
魅力の裏側にある、2026年ならではの「現実」にも、きちんと向き合いましょう。これらを理解した上で、自分に合うかどうかを判断することが大切です。
1. ソフトウェアサポートの終了という最大の壁
これは最も重要なポイントです。iPhone Xが受けられる最後の大きなOSアップデートは、iOS 16でした。つまり、公式の機能追加や大きなセキュリティアップデートは、基本的に提供されなくなっています。
どういうことかというと、
- 新しく発表されるiOSの便利な機能は使えない。
- 将来的に、アプリのバージョンが上がった際に、必要なOSバージョンを満たさずインストールできなくなる可能性がある。
- 新たに見つかった深刻なセキュリティの穴(脆弱性)に対処するアップデートが、迅速に、あるいはまったく提供されないリスクがある。
「スマホを長く使う」という点で、これは無視できないデメリットです。重要なサービスでは二段階認証を必ず設定する、不審なリンクは絶対に開かないなど、自分自身でセキュリティ意識を高めて使う必要があります。
2. 性能の限界。最新ゲームや重いアプリは厳しい
搭載されているA11 Bionicチップは当時は怪物級の性能でしたが、今となっては最新チップには及びません。軽い日常使いでは気にならなくても、高画質な3Dゲームをプレイしたり、本格的な動画編集をしたりするには、動作が重く、熱を持つことも覚悟しなければなりません。「サクサク動く最新機種」を求めるなら、物足りなさを感じる領域です。
3. バッテリーの経年劣化は必須考慮事項
どんなスマホでも、年数が経てばバッテリーは劣化します。iPhone Xは発売から長い時間が経っているため、中古で購入する場合、バッテリーが消耗している可能性が非常に高いです。「充電の減りが早い」「突然シャットダウンする」といった症状は珍しくありません。快適に使うためには、購入後にバッテリー交換を行うのが現実的な選択肢になるでしょう。交換費用と、それによる快適さの回復を天秤にかける必要があります。
4. 修理部品の供給と今後の保証
公式の修理サポートは終了しているか、非常に限定的になっている可能性があります。画面割れやカメラの不具合などが起きた時、正規ルートでの修理は難しく、場合によっては修理そのものができず「買い替え」しか選択肢がなくなるリスクがあります。壊れたら終わり、という覚悟も少し必要かもしれません。
こんな人にこそ、iPhone Xはまだおすすめできる
これらの条件を踏まえると、iPhone Xは「すべての人に」ではなく、「特定のニーズを持つ人」にこそ光る選択肢と言えます。
- 最新機能より、コスパと基本性能を重視する人:「とりあえずスマホが欲しい」「iPhoneを試してみたい」というファーストスマホや、サブ機として最適です。
- 子どもやご家族の連絡用端末として考えている人:高価な最新機種を持たせるのは心配…という場合、機能が絞られていてむしろ安心できるかもしれません。
- 「コンパクトで高級感のある端末」を探している人:最近の大型スマホに疲れたベテランiPhoneユーザーが、セカンド機として懐かしのサイズ感を求めるケースもあります。
- 音楽視聴や動画再生の「専用端末」にしたい人:鮮やかな有機ELディスプレイと十分な音質は、メイン機から逃がしたメディアプレイヤーとしてまだまだ活躍します。
中古購入&現役ユーザーが今すべき行動リスト
最後に、具体的なアクションに落とし込んだアドバイスを。
【これから購入を考えるあなたへ】
- 予算と用途をハッキリさせよう: 最新ゲームをするのか、ただ連絡が取れればいいのか。用途で求める性能が変わります。
- 中古購入は「状態」と「信頼できる販売店」が命: バッテリーの状態(最大容量の記載があるか)、外観の傷、動作確認がされているか、を必ずチェック。評価の高い専門店や、保証がしっかりした店舗を選びましょう。
- バッテリー交換費用も予算に組み込む: 購入後すぐに交換が必要になる可能性が高いです。トータルのコストとして考えましょう。
【今もiPhone Xを使い続けているあなたへ】
- バッテリーの状態を確認しよう: 設定からバッテリーの最大容量をチェック。80%を切っているようなら、使い心地が大幅に改善される交換を真剣に検討する時期です。
- データのバックアップはこまめに! : サポートが終了する端末だからこそ、突然の不具合に備えて、iCloudやPCへのバックアップを習慣づけましょう。
- 買い替えのタイミングを考え始めよう: もしメイン機としてまだまだ使いたいなら、そろそろ次の機種への乗り換えを視野に入れてもいい時期です。今のiPhone Xが問題なく動いているうちに、下取りや買取に出せば、思ったより良い価値がつくかもしれません。
まとめ:iPhone Xとの付き合い方、2026年の答え
いかがでしたか?iPhone Xは、もはや「最新」でも「最強」でもありません。しかし、「時代が求める機能」と「ユーザーが実感する価値」の交差点に、今も確かに存在する選択肢です。
その輝きは、かつてのような先端技術としてではなく、驚くほど良くできた製品の「本質」が、時間を経てもなお私たちに提供できるものとして、静かに息づいているように感じます。
すべてのリスクを知り、自分の用途と照らし合わせた上で、「これならいける」と思えるのであれば、それはきっとあなたにとって正しい選択でしょう。この記事が、伝説の1台であるiPhone Xと、これからどう付き合うかを考える、確かな一助となれば幸いです。
