「手持ちのiPhone SE、だいぶ古くなってきたけど、まだ使えるかな?」
そう感じているあなたは、きっと今日もその小さなボディを握りしめて、LINEや地図アプリを使っていることでしょう。iPhone SEシリーズは、そのちょうどいいサイズとコスパの良さで、多くの人に愛されてきた名機です。
しかし、「そろそろ動作がもっさりしてきた」「最新のiOSにアップデートできるの?」という不安も、日々募っているかもしれません。この記事では、「古いiPhone SE」と向き合うためのすべての情報を、あなたと一緒に整理していきます。買い替えのタイミングを見極め、後悔しない次の一歩を踏み出すための参考にしてください。
あなたの「iPhone SE 古い」は、どのレベル? 世代別の現在地
まず大前提。一口に「古いiPhone SE」と言っても、その実力やこれからの運命は、「第何世代」かを確認することで大きく変わります。今、あなたの手元にあるのは、次のどれでしょう?
- iPhone SE (第1世代 / 2016年発売)
- iPhone SE (第2世代 / 2020年発売)
- iPhone SE (第3世代 / 2022年発売)
これらは、見た目はとても似ていますが、中身はまったく別物です。それぞれの2026年現在における「戦力」 を、わかりやすく解説します。
iPhone SE 第3世代 (2022年モデル):まだまだ現役の本命機
これは「古い」とは言えません。むしろ、2026年現在でも十分に現役で戦える、コスパ最強の一枚板です。
搭載されているのは、当時のフラッグシップ機iPhone 13と同じ「A15 Bionic」チップ。SNS、動画視聴、一般的なゲームなど、日常的なあらゆる操作をサクサクこなせます。
何より強みは、最新のiOSを問題なく動かせること。AppleのOSサポートは少なくともあと2~3年は続く見込みで、セキュリティ的にも安心です。さらに5Gにも対応しており、通信速度の面でも遅れを感じることはほぼないでしょう。
もしあなたが第3世代ユーザーで、「特に不満がない」のであれば、あと数年は安心して使い続けられる選択肢です。
iPhone SE 第2世代 (2020年モデル):岐路に立つ、優等生
多くの方が持っているであろうこのモデルは、まさに「買い替えを考えるべき、ひとつの分岐点」 に差し掛かっています。
性能の核である「A13 Bionic」チップは、iPhone 11と同じ。2026年現在でも、基本操作やアプリの起動に大きなストレスを感じるほどではありません。まだまだ快適に使えます。
しかし、OSサポートの終わりが視野に入ってきているのが最大のポイントです。次の大きなOSアップデート(例:iOS 26)が、サポートの最後になる可能性が高いのです。OSアップデートが止まると、次第に最新版のアプリがインストールできなくなるリスクが高まります。
「そろそろ次のことを考え始めよう」と意識し始めるのに、ちょうどいい時期と言えるでしょう。
iPhone SE 第1世代 (2016年モデル):愛着はあるけれど、そろそろ卒業の時
コンパクトで頑丈なボディが愛おしい、初代SEユーザーの方。あなたのスマホは、まさに「レジェンド」 と呼べる存在です。
ただし、現実的に考えるときが来ています。公式のOSアップデートサポートは、すでに終了しています(iOS 15が最終)。これは、セキュリティアップデートも近い将来終了することを意味し、利用におけるリスクが徐々に高まっています。
また、搭載されている「A9」チップは、現代のアプリやウェブサイトを動かすにはかなりの負荷がかかります。動作が重く、バッテリーの減りも早いと感じているのではないでしょうか。
「まだ使える」と「安全に、快適に使える」は別問題です。愛機とはそっとお別れし、次のステージに進むことを真剣に検討するタイミングです。
「まだ使える」を決める、4つの実践チェックリスト
自分のiPhone SEがどの世代かわかったら、次は「今の自分の使い方」に照らし合わせて、本当に買い替えが必要か考えてみましょう。以下の4点をチェックしてください。
1. OSとセキュリティ:これは生命線
まず何よりも確認すべきはここです。設定アプリから「一般」>「情報」で、現在のiOSバージョンを確認してみてください。
- 第1世代(iOS 15)ユーザー:セキュリティリスクが高まる前に、買い替え計画を。
- 第2世代ユーザー:あと1〜2年? 使い続けるなら、その期限を意識して。
2. アプリの互換性:明日から使えなくなるかも?
OSサポートが終わると、多くのアプリが「最新OS必須」となって、更新や新規インストールができなくなります。あなたの生活に欠かせないアプリは大丈夫ですか? 例えば、銀行アプリ、交通系ICカードアプリ、大切なSNSなど。これらが使えなくなった時のインパクトを想像してみてください。
3. バッテリーの健康度:1日に何回充電してる?
「バッテリーの減りが異常に早い」これは、最も体感しやすい買い替えサインのひとつです。設定アプリの「バッテリー」>「バッテリーの状態」を確認しましょう。最大容量が80%を切っていると、明らかに持ちが悪くなります。
さらに、第1世代や第2世代は、公式修理サポートが終了する「ビンテージ製品」や「オブソリート製品」に近づいています。バッテリー交換自体が難しくなる未来も見据えてください。
4. 日常の「イライラ」を数値化する
次のような瞬間が、1日に何度かありませんか?
- カメラアプリを開くのに数秒かかる
- ウェブページのスクロールがカクつく
- 写真を保存するのに「待ち」が生じる
- 動画を撮影するとすぐに発熱する
これらの「小さなイライラ」の回数が増えてきたら、それはスマホが「もう限界です」とサインを送っているのかもしれません。
買い替えを考えるあなたへ:第2世代 vs 第3世代 vs 新しい選択肢
「買い替えよう」と決めたら、次は選択肢を比較しましょう。中古市場で人気の2モデルと、新しい選択肢を比べてみます。
iPhone SE 第2世代 (中古) を選ぶ価値
- ここが最大の魅力:とにかく安い。64GBモデルなら1万円台後半から手に入ります。圧倒的なコスパで、Touch IDのあるiPhoneが欲しい人には最高の選択肢です。
- おすすめはこんな人:「ホームボタンが好き」「最新機能はいらないから、最低限のコストで済ませたい」「あと2年ほど、様子見で使いたい」。
- 覚悟しておくこと:5Gには対応していません。そして、OSサポートの残り期間が短いです。あくまで「今、一番安くiPhoneを使う方法」と割り切りましょう。
iPhone SE 第3世代 (中古) を選ぶ価値
- ここが最大の魅力:性能と未来への投資のバランスが抜群。第2世代より1〜2万円ほど高くなりますが、その差額で「A15チップによるサクサク感」「5G対応」「あと数年長いOSサポート」を買うと考えれば、十分な価値があります。
- おすすめはこんな人:「中古でも、できるだけ長く快適に使いたい」「5Gの速度を体感したい」「SEのフォームファクターは諦められない」。
- 覚悟しておくこと:デザインやカメラ性能は、最新のベースモデルとは一線を画します。あくまで「高性能な、旧型のコンパクト機種」です。
新しい選択肢「iPhone 16e」の衝撃
2025年に登場したiPhone 16eは、事実上の「SEシリーズの後継」と呼ばれています。比較すると:
- 進化した点:デザインはモダンな全画面ディスプレイに。カメラ性能が大幅向上し、バッテリー持続時間も格段に良くなりました。最新のA18チップで、OSサポート期間は最長です。
- 失われたもの:あの4.7インチの小さなボディと、ホームボタン(Touch ID)は、ここで完全に終わりを迎えました。これらが絶対条件のあなたは、中古のSEシリーズを探し続けるしかありません。
- 価格:新品なので当然高く、128GBモデルで99,800円から。中古SEとの価格差は明白です。
古いiPhone SEの処分、実はここが重要
使わなくなった古いiPhone SE、その処分方法でも未来が変わります。
正常に動く端末:中古買取が第一選択肢
特に第2世代以降は、まだ安定した需要があります。信頼できる中古買取店や、リユースを推進するショップに持っていきましょう。その際は、動作保証やバッテリー状態を明記しているお店を選ぶのがポイントです。少しでも高く、確実に売るためのコツです。
「ジャンク品」と呼ばれる状態:知っておくべきリスクと価値
画面が割れている、水没した、起動しない…そんな明らかな故障機は「ジャンク品」扱いになります。
- 専門業者が部品取り用に買い取ってくれる可能性はありますが、価値はごくわずかです。
- ここで絶対にやってはいけないこと。それは、「動作する端末として安く売られているジャンク品」を購入することです。安さに惹かれて飛びつくと、修理不能だったり、想定外の高額修理費がかかったりして、結局「安物買いの銭失い」になるケースがほとんどです。自身で修理する高度なスキルがない限り、購入は絶対に避けてください。
その他の賢い活用法
- 下取りに出す:新しいiPhoneを購入する際の下取りに出すと、割引価格が適用されます。たとえ古い機種でも、数千円の価値は発揮してくれます。
- Appleのリサイクルプログラム:公式の手段で環境に配慮した処分ができます。
- 思い出の品として保管:データを完全に消去した上で、記念として取っておくのも一つの選択です。
さよならも、また会う日も:iPhone SE 古いモデルとの向き合い方
ここまで読んで、あなたの中に答えは見えてきたでしょうか。最後に、世代ごとに結論を整理してみましょう。
- 第1世代ユーザーのあなたへ:愛おしいレジェンドとの別れの時です。セキュリティリスクと使い勝手の悪さを天秤にかければ、買い替えが最善の選択です。感謝を込めて、データをバックアップし、適切な方法で処分または売却しましょう。
- 第2世代ユーザーのあなたへ:あなたは今、岐路に立っています。Touch IDとコンパクトサイズにこだわり、最新機能を求めないなら、状態の良い中古機を選べば、あと2年は快適な相棒でいてくれます。しかし、5Gや「あと数年安心」を求めるのなら、第3世代への買い替え、あるいは思い切ってiPhone 16eなどの新世界に飛び込むタイミングかもしれません。
- 第3世代ユーザーのあなたへ:あなたのiPhone SEは、まだまだ本気を出していません。「古い」というよりは「成熟した名機」 です。不満がなければ、慌てて買い替える必要は全くありません。あと2〜3年、信頼できるパートナーとして、大切に使ってあげてください。
iPhone SEの「古さ」とは、単なる年数の経過ではありません。あなたの毎日との「ずれ」が少しずつ生まれ始めている、そのサインなのです。
動作の重さ、バッテリーの心配、使えなくなるかも知れない不安…。これらの「小さなずれ」が、日々のストレスやリスクに変わらないうちに、一度だけ、ゆっくりとこの機会と向き合ってみてください。
愛用してきたiPhone SEが、最後まであなたの生活を支えてくれることを願っています。そして、あなたが次の一歩を、自信を持って踏み出せることを願っています。
