「iPhone X いつ発売されたのかな?」
こんな疑問を持つあなたへ。iPhone Xは、発表から約9年が経過した今でも、スマートフォン史に残る革命的な機種として語り継がれています。この記事では、iPhone Xの発売日や特徴だけでなく、2026年現在も使い続けられるのか、中古で購入する価値はあるのかまで、詳しく解説します。オールスクリーンデザインとFace IDを初めて搭載した、あの記念碑的なモデルのすべてがここにあります。
記念すべき発売日:iPhone Xはいつ登場したのか?
iPhone Xは、2017年9月12日(現地時間)にアメリカ・カリフォルニア州クパチーノの新本社「Apple Park」内のスティーブ・ジョブズ・シアターで開催されたスペシャルイベントで発表されました。その名前の「X」はローマ数字で「10」を意味し、初代iphoneのリリースからちょうど10周年を迎えることを記念したモデルでした。
日本国内での販売スケジュールは以下の通りでした。
- 予約開始日:2017年10月27日(金)午後4時01分から
- 発売日:2017年11月3日(金・祝)午前8時から
注目すべきは、同じ2017年9月に発表されたiPhone 8とiPhone 8 Plusが同年9月22日に発売されたのに対し、iPhone Xの発売は約1ヶ月半も遅れたという点です。これは生産上の課題があったためとされており、待ち望んだ多くのファンをやきもきさせました。
当時の価格は、64GBモデルが税別112,800円、256GBモデルが税別129,800円という、それまでのiPhoneとしては異例の高価格帯。それでも、発売日にはApple Storeや家電量販店に長蛇の列ができ、10周年を象徴する特別なモデルとして大きな話題を呼びました。
なぜiPhone Xは「未来のスマートフォン」と呼ばれたのか?
iPhone Xが発表された当時、フィル・シラー上級副社長は「スマートフォンの未来」と表現しました。それまでのiPhoneとは何が違っていたのでしょうか? その革新的な特徴をいくつか挙げてみましょう。
ホームボタンの消滅と新しい操作体系
iPhone Xで最も大きな変化は、初代から10年間続いたホームボタンが廃止されたことです。代わりに導入されたのが、画面下端からのスワイプでホームに戻るというジェスチャー操作。最初は戸惑うユーザーも多かったですが、今ではこの操作体系が現代のiphoneの標準となっています。
オールスクリーンデザインとSuper Retinaディスプレイ
前面をほぼディスプレイで覆い尽くす「オールスクリーン」デザインを初採用。これにより、従来モデルより小さな本体サイズながら、より大きな5.8インチディスプレイを実現しました。また、iPhoneとして初めて有機EL(OLED)を採用した「Super Retina HDディスプレイ」を搭載。高コントラストで深い黒の表現が可能になり、視覚的なインパクトはそれまでのどのモデルよりも格段に向上しました。
Face IDの登場
指紋認証のTouch IDに代わって導入されたのが、顔認証システム「Face ID」です。正面上部にある「TrueDepthカメラシステム」が、ユーザーの顔を30,000以上のドットでスキャンしてマッピング。より安全で便利な認証方法として、これも現在のiphoneの標準機能となりました。
その他の革新的機能
- ワイヤレス充電の初採用:ガラスバックを採用したことで、Qi規格に対応したワイヤレス充電が可能に
- ポートレートライティング:TrueDepthカメラを活用して、撮影後に写真の照明効果を調整可能に
- アニ文字とミーモジ:顔の動きをトラッキングして、アニメーションキャラクターや自分の表情を反映した3Dスタンプを作成可能に
こうした機能の数々は、その後のiPhoneの方向性を決定づけ、まさに「未来のスマートフォン」という呼び名にふさわしいものでした。
iPhone Xの生産は終了しているのか?
気になるのは、今でも新品のiPhone Xを購入できるかどうかですよね。結論から言うと、iPhone Xの公式な生産は2018年9月12日に終了しています。これは、後継機種であるiPhone XS、iPhone XS Max、そしてiPhone XRが発表された日です。
Appleの製品ライフサイクルにおいて、新型が発表されると前モデルの生産を終了するのが一般的なパターン。iPhone Xも例外ではなく、発表からわずか1年で生産終了となりました。つまり、Apple Storeや正規代理店で新品を購入することは現在では不可能です。
ただし、家電量販店やオンラインショップで「新品在庫」として販売されているケースが稀にあるかもしれません。しかし、それは生産終了前に製造され、在庫として保管されていたものに限られます。製造から数年が経過しているため、バッテリーの初期性能が低下している可能性も考えられるので、購入の際は注意が必要です。
2026年現在、iPhone Xはまだ使える?OSサポートの実態
技術的には生産終了していても、すでに所有しているiPhone Xを使い続けたり、中古で購入したりすることは可能なのでしょうか? この質問に答えるには、OSサポートの状況を理解する必要があります。
iOSアップデートのサポート状況
iPhone Xがサポートする最新のiOSバージョンはiOS 16です。つまり、2022年にリリースされたiOS 17以降には対応していません。これは、Appleが提供するOSサポートが通常約5年間であることを考慮すると、2017年発売の機種としては標準的なサポート期間と言えます。
しかし、OSのメジャーバージョンアップが受けられなくなっても、セキュリティアップデートは継続的に提供されているケースがあります。Appleはユーザーのセキュリティ保護を重視しており、古いOSバージョンに対しても重要なセキュリティ修正を提供することが少なくありません。
2026年現在の実用性
では、iOS 16で止まっているiPhone Xは、2026年現在でも実用的に使えるのでしょうか? これは使用目的によって大きく変わります。
まだ使い続けられるケース
- 通話、メール、メッセージングアプリなどの基本的な通信
- ウェブブラウジング、動画視聴、音楽再生
- SNS(Facebook、Instagram、Twitterなど)の閲覧と投稿
- 比較的軽量なアプリの利用
限界を感じる可能性のあるケース
- 最新のゲームや高負荷なアプリの実行
- 最新のiOS機能(常時表示ディスプレイなど)の利用
- 最新版のみサポートする一部アプリの使用
- AI機能や機械学習を多用する最新アプリの活用
全体的に見れば、日常的な使い方に限定すれば、iPhone Xはまだまだ実用的と言えます。特に、デザインや画面の美しさは現在の中堅モデルと比べても遜色ありません。ただし、バッテリーの持ちやアプリの起動速度など、最新モデルとの違いを感じる場面は増えてくるでしょう。
中古iPhone Xの購入を考える:メリットと注意点
生産が終了し、新品での購入が難しい現在、iPhone Xを手に入れる主な方法は中古市場となります。2026年現在の中古iPhone Xの価値と、購入時に注意すべきポイントについて考えてみましょう。
現在の中古相場と価値
中古のiPhone Xの価格は、容量や状態によって大きく異なりますが、おおよその相場は以下の通りです。
- 良い状態(外観キレイ、バッテリー状態良好):15,000〜25,000円程度
- 普通の状態(軽微な傷あり、バッテリー持続時間やや短い):8,000〜15,000円程度
- 64GBモデルと256GBモデルの価格差:2,000〜5,000円程度
この価格帯で考えると、iPhone Xは「スマートフォン史を体感できる手頃な入り口」としての価値があります。最新機能は乏しくても、オールスクリーンデザインやFace IDといった現代のスマートフォンの基本形を、比較的少ない投資で体験できるのです。
中古購入時の重要なチェックポイント
中古のiPhone Xを購入する際には、以下の点を特に注意して確認してください。
- バッテリーの状態:設定アプリからバッテリーの最大容量を確認可能です。80%を切っている場合は、バッテリー交換を検討する必要があります。
- Face IDの動作確認:顔認証が正しく設定でき、ロック解除に使用できることを必ず確認しましょう。
- 画面の状態:有機ELディスプレイは焼き付き(バーンイン)が発生する可能性があります。単色画面を表示して、色むらや残像がないかチェックしてください。
- 本体の変形や水没歴:筐体の歪みがないか、ライトニングポートの内部に赤いインジケーター(水没を示す)が点灯していないか確認します。
- iCloudロックの有無:元の所有者のApple IDからログアウトされているか必ず確認。ロックがかかっていると実質使用不可能です。
修理とメンテナンスの現実
iPhone Xは生産終了からすでに7年以上が経過しているため、Apple純正パーツの供給が限られています。修理が必要な場合、正規修理プログラムでは同等の再生パーツを使用するか、機種変更を促される可能性が高いです。
ただし、信頼できる独立系修理店であれば、互換パーツを使用した修理が可能な場合もあります。特にバッテリー交換は比較的容易で、中古購入後に性能を回復させる有効な手段となるでしょう。
iPhone Xの歴史的意義と後継機種への影響
iPhone Xは単なる「10周年モデル」ではなく、現代のスマートフォン設計に大きな影響を与えた歴史的モデルでした。その影響は具体的にどのようなものだったのでしょうか?
デザイン言語の確立
iPhone Xで確立されたデザイン言語は、その後5世代にわたってiPhoneの基本形となりました。
- ノッチデザイン:TrueDepthカメラシステムを収めるための画面の切り込み「ノッチ」は、iPhone XS、iPhone 11 Pro、iPhone 12 Proなど、2020年までの高級モデルに引き継がれました。
- ステンレスフレームとガラスバック:高級感のあるマテリアル選びも、Proモデルの系譜に受け継がれています。
- 画面サイズの多様化:iPhone Xの5.8インチを起点に、より大きいMaxモデルや、よりコンパクトなMiniモデルなど、多様な画面サイズの展開が始まりました。
技術的先駆性
iPhone Xで初めて導入された技術の多くは、現在のスマートフォンの標準となりました。
- Face ID:現在ではほとんどのハイエンドスマートフォンが何らかの顔認証を採用しています。
- ジェスチャーナビゲーション:Androidスマートフォンでも同様の操作体系が採用されるなど、業界全体に影響を与えました。
- 有機ELディスプレイ:iPhone 12以降、全モデルに有機ELディスプレイが採用されるようになりました。
10周年という節目の重要性
2007年の初代iPhone発表から2017年までの10年間で、iPhoneは単なる携帯電話から、私たちの生活の中心となるデジタルハブへと進化しました。iPhone Xはその節目を祝うとともに、次の10年に向けた新たな出発点としての役割を果たしたのです。
まとめ:iPhone Xはいつ発売され、今どう評価されるのか
改めて振り返ると、iPhone Xは2017年11月3日に発売された、iPhone 10周年記念モデルでした。ホームボタンの廃止、オールスクリーンデザインの採用、Face IDの導入など、数多くの革新的な機能を初めて搭載し、その後のスマートフォン業界に大きな影響を与えました。
2026年現在、公式な生産は終了しており、最新のOSアップデートも受けられませんが、基本的なスマートフォン機能はまだまだ快適に利用できます。中古市場でも入手可能で、現代のスマートフォンデザインの原点を体感できる貴重なモデルとしての価値は失われていません。
もしあなたが、スマートフォンの歴史に名を刻む伝説的なモデルを実際に手に取り、その革新性を肌で感じたいのであれば、中古のiPhone Xは今でも十分検討に値する選択肢です。もちろん、最新の性能や長期サポートを求めるなら、新型のiphoneを選ぶべきでしょう。しかし、技術の進化の過程を体感したい好奇心旺盛なユーザーにとって、iPhone Xは今でも特別な意味を持つモデルなのです。
「iPhone X いつ」 という問いは、単なる発売日の確認を超えて、スマートフォン進化の重要な転換点を理解するきっかけとなるでしょう。この記念碑的モデルがもたらした革新は、今も私たちが毎日手にするスマートフォンの中に生き続けているのです。
