最近、デスク周りをとことんスッキリさせたい人の間で注目を集めているのが「Type-C給電対応のミニPC」。
コンパクトなのに性能が高く、しかもUSB Type-Cケーブル1本で電源までまかなえる――そんな未来的なPCが次々と登場しています。
この記事では、Type-C給電に対応したおすすめのミニPCを7つ厳選しつつ、選び方や注意点もわかりやすく解説します。
Type-C給電対応ミニPCとは?
まずは「Type-C給電」って何?というところから整理しておきましょう。
Type-C(USB-C)ポートは、データ転送・映像出力・給電を1本のケーブルで行えるのが最大の特徴。
その中でも「Power Delivery(PD)」という規格に対応していると、最大100Wクラスの電力をPCに供給できるようになります。
つまり、ACアダプターの代わりにUSB-Cケーブル1本で電源を取れるのが「Type-C給電対応ミニPC」。
配線を減らせて見た目がスッキリするうえ、ノートPCやスマホ用の充電器を共用できる可能性もあるのが魅力です。
USB-C給電ミニPCを選ぶメリット
1. ケーブルが激減してデスクが広くなる
ACアダプターの大きな塊がなくなり、ケーブル1本で電源と映像出力が済むと配線が劇的に減ります。
モニター裏に取り付けてVESAマウントすれば、デスク上から本体すら消せるのもポイント。
2. 充電器の共用ができる
Type-C給電対応なら、ノートPCやタブレットの充電器をそのまま使える場合もあります。
出張先やカフェに持っていくときも、ACアダプターを複数持ち歩く必要がありません。
3. モニター1本接続も夢じゃない
最近は「USB-C給電+映像出力対応」のモニターも増えています。
ミニPCとモニターをUSB-Cでつなぐだけで、映像・電源・データ通信がすべて完結。
ケーブル1本で完結するクリーンなデスク環境を作りたい人には理想的な組み合わせです。
ミニPCを選ぶときの注意点
Type-C給電対応と書いてあっても、実際に「給電入力」に対応しているとは限りません。
USB-Cポートがあってもデータ転送専用だったり、出力専用だったりするケースがあります。
購入前に必ず「PD入力対応」または「Power Delivery Input」の表記があるか確認しましょう。
また、以下のポイントも要チェックです。
- 給電ワット数(65W以上あると安心)
- ケーブルと充電器がPD対応かどうか
- ミニPC本体の消費電力(高性能CPUモデルはAC給電推奨)
- モニター給電の場合はモニター側の出力W数(65W/90Wなど)
USB-C給電は便利ですが、電力不足だと動作が不安定になったり、パフォーマンスが制限されることもあるので注意が必要です。
Type-C給電対応のミニPCおすすめ7選
ここからは、実際に人気を集めているType-C給電対応ミニPCを紹介します。
性能・静音性・コスパなど、用途に合わせて選べる7台をピックアップしました。
① Minisforum UM790 Pro
Ryzen 9 7940HSを搭載したハイスペックモデル。
クリエイティブ用途やマルチタスクでも快適に動作し、USB4ポートを備えて高速通信・給電にも対応。
高性能ながら本体サイズは手のひらほどで、VESAマウントにも対応しています。
Type-C給電を活かして、ケーブル1本でデスクをミニマル化したい人におすすめです。
② N150 ミニPC(Type-C給電モデル)
手頃な価格ながら、しっかりType-C給電に対応している希少なモデル。
Intel N100プロセッサ搭載で省電力性能に優れ、WebブラウジングやOffice作業には十分。
家庭やオフィスで「とにかく配線を減らしたい」という人にぴったりです。
③ GMKtec G10 ミニPC
Ryzen 5 3500U搭載で、軽作業や動画視聴に最適。
Type-CポートからのPD給電が可能で、モバイルバッテリーでも動作報告あり。
静音性にも優れており、リビングPCやテレワーク用として人気です。
④ GEEKOM Mini A5
Ryzen 7 5825U搭載で、マルチタスク性能が高い万能モデル。
USB-C給電と映像出力を兼ね備え、外部モニターとの組み合わせにも強い。
デザインも上品で、オフィス環境に馴染むスマートな外観です。
⑤ ASUS Mini PC PN42
信頼のASUS製ミニPC。
Celeron N4500搭載で省電力設計、業務端末やデジタルサイネージにも最適です。
Type-C給電を採用し、安定性とブランドの安心感を両立。
サポート体制を重視したい方には定番の選択肢といえます。
⑥ MINISFORUM UM760
Ryzen 5 7735HS搭載で、価格と性能のバランスが絶妙な1台。
USB-C PD入力に対応し、65Wクラスの充電器で安定動作可能。
クリエイティブ作業からビジネス用途まで幅広く対応する万能モデルです。
⑦ BMAX B1 Pro
1万円台から入手できる超入門モデル。
軽作業中心のユーザーに人気で、Type-C給電により設置場所を選びません。
静音・低発熱設計なので、キッチン端や寝室にも置きやすいのが魅力です。
Type-C給電ミニPCを活かす使い方
● モニター裏に取り付けて「見せないPC」
VESAマウント対応モデルなら、モニター背面に固定してケーブル1本で稼働させる構成がおすすめ。
電源・映像・USBハブをUSB-C経由でまとめれば、見た目はモニターだけという理想のミニマルデスクが実現します。
● モバイルワークや持ち運びに
USB-C給電対応ミニPCなら、モバイルバッテリーで動作できるモデルもあります。
現場や出先での一時的な作業用PCとしても活用可能。
設置スペースを取らないため、出張先のホテルやコワーキングスペースにもぴったりです。
● 家族共用PCやリビングPCに
テレビのHDMI端子に接続して、家庭内サーバや動画視聴端末として使うのもおすすめ。
Type-Cケーブル1本で片付くので、リビングのインテリアを邪魔しません。
注意点と選び方のコツ
Type-C給電対応ミニPCは便利ですが、全てのUSB-Cポートが「PD入力対応」ではない点に注意しましょう。
購入前に公式サイトや説明書で「Power Delivery input」「USB-C PD IN」などの表記があるか確認を。
また、以下のポイントを押さえると失敗しません。
- 消費電力と給電能力のバランスを確認
- ケーブルは5A対応・100Wクラスを選ぶ
- 充電器は65W以上・信頼性の高いメーカー製を使用
- 高負荷作業が多いなら、ACアダプター併用も検討
給電が足りないと動作不安定や電源落ちの原因になります。
「Type-C給電対応」とあっても、付属アダプターでの使用を推奨しているメーカーもあるため、仕様書を必ずチェックしましょう。
まとめ:Type-C給電対応のミニPCで快適な省スペース環境を
Type-C給電対応のミニPCは、デスクを広く使いたい人、配線を減らしたい人、そしてスマートなワークスペースを求める人に最適な選択です。
ケーブル1本で電源・映像・データ通信をまとめられる快適さを体験すると、もう従来のACアダプターには戻れません。
ただし、給電ワット数や対応充電器の仕様をよく確認し、自分の用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。
今回紹介した7つのモデルは、いずれも「省スペース」「静音」「デザイン性」を兼ね備えた実力派。
ぜひ自分のライフスタイルに合う一台を見つけて、Type-C給電対応ミニPCでスッキリしたデスク環境を手に入れてください。
