「デスクをスッキリさせたい」「外付け機器を高速で扱いたい」──そんな人たちの間で注目を集めているのが、Thunderbolt4（サンダーボルト4）対応のミニPCです。
ここ数年でラインナップが一気に増え、性能もデザインも洗練されたモデルが増えました。今回は、最新のおすすめモデルをピックアップしながら、その魅力と選び方をわかりやすく紹介します。
Thunderbolt4って何？まずは基本をおさらい
Thunderbolt4（以下TB4）は、Intelが開発した次世代の高速接続規格です。
見た目はUSB-Cポートと同じですが、性能の保証が桁違い。最大40Gbpsのデータ転送速度に加え、デュアル4Kまたはシングル8K出力にも対応しています。
さらに、電力供給（Power Delivery）最大100Wで、ケーブル1本で「映像＋データ＋給電」をまとめられるのもTB4の大きな強み。
つまり、ドックやモニター、外付けストレージを全部つないでも、ケーブルが1本で済む。デスクの上がすっきりするわけです。
TB4対応ミニPCなら、ノートPC顔負けの拡張性とスピードをコンパクトな筐体で手に入れられるというわけですね。
ミニPCでThunderbolt4が注目される理由
ミニPCはその名のとおり、手のひらサイズの小型PCです。
小さいのに性能が高く、省スペースでデスク裏やモニター裏にも取り付けられるのが人気の理由。
そんなミニPCにTB4が搭載されると、世界が変わります。
- 外付けSSDやNVMeケースで超高速データ転送が可能
- ドック経由で複数モニター出力が簡単
- ケーブル1本で給電・映像・通信をまとめられる
- eGPU（外付けGPU）や高性能オーディオインターフェースも接続できる
これまでデスクトップ並みの環境を求めると大型PCが必要でしたが、TB4対応ミニPCなら、手のひらサイズでそれを実現できます。
Thunderbolt4対応ミニPCを選ぶポイント
1. ポート数と配置
TB4ポートが1つだけの機種もあれば、2つ以上備えるモデルもあります。
外付けディスプレイ、ドック、外部ストレージを同時に使いたいなら、2ポート以上が理想です。
また、背面にまとめて配置されているとケーブル整理がしやすく、前面にもUSB-Aがあれば使い勝手が向上します。
2. CPUとメモリ
最近のミニPCは第12世代以降のIntel Coreや、AMD Ryzen 7000番台を搭載したモデルが主流。
動画編集やクリエイティブ用途なら「Core i7／Ryzen 7」以上を選ぶと快適です。
メモリは16GB以上、できれば32GBを積んでおくとマルチタスク時も安定します。
3. ストレージの拡張性
小型PCでもM.2スロットが2基あるモデルや、SATAスロット付きのモデルもあります。
内蔵SSDの他にTB4ポート経由で外付けストレージを増設できるので、容量不足の心配は少ないでしょう。
4. 冷却と静音性
ミニPCはコンパクトゆえに熱がこもりやすいのが難点。
冷却構造やファン制御がしっかりした機種を選ぶと安心です。
レビューで「長時間稼働時の温度」や「ファン音の大きさ」をチェックするのがおすすめ。
Thunderbolt4対応ミニPCおすすめ5選
1. Apple Mac mini（M2 / M4シリーズ）
言わずと知れた定番モデル。
Thunderbolt4ポートを2基備え、映像出力も最大8Kに対応。
macOS環境との親和性が高く、クリエイティブ用途に最適です。
M2チップ以降のモデルは省電力性にも優れ、静音性も抜群。
Apple製モニターや周辺機器を多く使う人には理想的な1台です。
2. MSI Cubi NUC AI 1UMG
MSIが新たに投入した小型NUCタイプ。
Thunderbolt4ポートを搭載し、デュアル2.5Gb LANやWi-Fi 7もサポート。
AI処理支援にも最適化された最新モデルで、ビジネスからクリエイティブまで幅広く対応します。
価格はやや高めですが、堅牢な筐体と長期稼働の安定性で高評価です。
3. MINISFORUM UM790 Pro
AMD Ryzen 9 7940HSを搭載したハイパワー機。
Thunderbolt4対応ポートに加え、USB4やHDMI、2.5G LANなどポート構成も充実。
動画編集や3D制作、AI処理などの重い作業にも十分対応します。
小型ながら冷却性能も優秀で、負荷をかけても静かに動作する点も魅力です。
4. GMKtec K10
Intel Core i9-13900Hを搭載した高性能ミニPC。
Thunderbolt4ポート、4画面同時出力、DDR5メモリ対応など、ハイスペックをコンパクトに凝縮。
設置性の高さと価格のバランスもよく、個人クリエイターから人気を集めています。
ただし構成によってTB4非対応のモデルもあるため、購入前の確認は必須です。
5. 第12世代Intel Core i9-12900H搭載ミニPC（Thunderbolt4×1モデル）
国内ブランドが展開する高性能モデル。
Core i9-12900Hを搭載し、Thunderbolt4ポート×1を装備。
グラフィック出力はHDMIとTB4の併用で最大3画面まで対応可能。
拡張性はやや控えめですが、コスパ重視で最新機能を試したい人にはちょうど良い選択肢です。
こんな人にThunderbolt4対応ミニPCがおすすめ
- 大容量データを頻繁に扱う（動画編集、写真現像、音楽制作など）
- ケーブルを最小限にして、スマートなデスクを作りたい
- 複数モニターで効率よく作業したい
- 外付けGPUや高性能ドックを使ってみたい
- 小型PCでも長く使える性能と拡張性を重視したい
一方で、Office作業やWeb閲覧中心であれば、Thunderbolt4非対応モデルでも十分。
TB4は“必要な人には非常に価値がある”機能という認識でOKです。
まとめ｜Thunderbolt4対応ミニPCおすすめ5選！高速データ転送と拡張性で選ぶ最新機種
Thunderbolt4対応ミニPCは、小型なのに妥協しない拡張性と快適な作業環境を実現できる理想の選択肢です。
ポート1つで複数の役割を果たし、デスク周りをシンプルに整えながら、データ転送や映像出力も圧倒的にスムーズ。
特に、Apple Mac mini、MSI Cubi NUC AI 1UMG、MINISFORUM UM790 Proの3機種は完成度が高く、初めてのTB4ミニPCとしても間違いない選択です。
一度使うと戻れない便利さ――Thunderbolt4対応ミニPCで、次世代のスマートデスクを体感してみてください。
