数分おきにiPhoneが再起動する…そんな経験はありませんか?
「1分後にやり直してください」と表示された瞬間、焦りと不安でいっぱいになるものです。
この記事では、iPhoneが突然再起動を繰り返す「リンゴループ」現象や、頻繁な再起動トラブルの原因から解決策まで、自分でできる対処法を一通り解説していきます。
データを失わずに問題を解決するために、今すぐ試せる方法から専門的な修理が必要なケースまで、段階的にご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
iPhoneが頻繁に再起動する主な原因と見分け方
iPhoneが突然再起動する原因は、大きく分けて「ソフトウェアの問題」と「ハードウェアの問題」の2つがあります。
まずは、あなたのiPhoneがどのような症状なのか確認してみましょう。
ソフトウェアが原因の場合の特徴
- 特定のアプリを開いたときだけ再起動する
- iOSアップデート後に症状が出始めた
- ストレージ(保存容量)がほぼ満杯になっている
- 「1分後にやり直してください」のようなメッセージが表示される
ハードウェアが原因の場合の特徴
- iPhoneを落としたり、水没させたりした後に症状が出た
- 再起動が一定の間隔(例:1〜3分ごと)で起こる
- 充電中や充電器を接続した時に特に再起動する
- バッテリーの膨張や、本体の異常な発熱がある
自分でできる!iPhone再起動トラブルの解決ステップ
焦る気持ちを抑えて、まずはこれらの方法を順番に試してみてください。
多くの場合は、以下の手順で問題が解決します。
ステップ1:基本的な確認と対処
最初に試すべきは、これらの基本的なチェックです。
充電状態の確認
バッテリーが完全に切れている可能性があります。純正またはMFi認証の充電器とケーブルで、30分以上充電してみてください。
充電中も再起動が止まらない場合は、別の充電器やケーブルに切り替えて試してみましょう。
強制再起動を実行する
これはソフトウェアの一時的な不具合を解消する最も基本的な方法です。
- iPhone 8以降の場合:
- 音量アップボタンを素早く押して離す
- 音量ダウンボタンを素早く押して離す
- サイドボタン(電源ボタン)を押し続け、Appleロゴが表示されるまで待つ
- iphone 7、iphone 7 plusの場合:
音量ダウンボタンとサイドボタンを同時に10秒以上押し続け、Appleロゴが表示されるまで待ちます。 - iPhone 6s以前の場合:
ホームボタンとサイドボタン(またはトップボタン)を同時に10秒以上押し続け、Appleロゴが表示されるまで待ちます。
強制再起動で一時的に症状が治まることもあります。
ステップ2:ストレージ容量を確認して空きを作る
iPhoneのストレージがほぼ満杯(空き容量が1GB未満)だと、システムが正常に動作できず、再起動ループに陥ることがよくあります。
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」を開き、空き容量を確認しましょう。
もし容量が逼迫している場合は、以下の方法で空きを作ります。
- 使用していないアプリを削除する
- 「写真」アプリで不要な写真や動画を削除する(削除後は「最近削除した項目」フォルダも空に)
- ストリーミングサービス(Apple MusicやSpotify等)のオフライン再生データを削除する
- iCloudストレージを有効にして、写真やファイルをクラウドにバックアップする
容量に余裕ができたら、もう一度強制再起動を試みてください。
ステップ3:ソフトウェアの修復を試みる(データ保全優先)
強制再起動や容量解放でも解決しない場合、パソコン(MacまたはWindows PC)を使用したより詳細な修復を試みます。
この方法には「更新」と「復元」の2つの選択肢があり、まずはデータを保持できる「更新」から試しましょう。
- 最新版のiTunes(Windows/macOS Mojave以前)またはFinder(macOS Catalina以降)を起動します。
- iPhoneをパソコンに接続します。
- iPhoneをリカバリーモードで起動します。
- iPhone 8以降:音量アップ→音量ダウン→サイドボタン長押し(接続画面が表示されるまで)
- iPhone 7/7 Plus:音量ダウンボタン+サイドボタン長押し
- iPhone 6s以前:ホームボタン+サイドボタン(またはトップボタン)長押し
- パソコン上に「iPhoneの問題を検出しました」または「更新」と「復元」の選択画面が表示されます。
- 「更新」を選択します。これにより、iPhoneのOS(iOS)が再インストールされ、データは保持されます。
「更新」が成功すれば、問題は解決しているはずです。
「更新」が失敗した場合や、そもそも選択肢が表示されない場合は、次に説明するハードウェアの確認が必要かもしれません。
ハードウェアが原因かもしれない時の確認ポイント
ここまでのソフトウェア的な対処法で改善が見られない場合、物理的な故障が疑われます。
バッテリーの状態をチェックする
バッテリーの劣化は、再起動トラブルの代表的な原因です。
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」を開き、「最大容量」を確認してください。
最大容量が80%を下回っていると、パフォーマンスが制限されるだけでなく、突然のシャットダウンや再起動を引き起こす可能性が高まります。
また、バッテリーが膨張していないか、iPhoneの背面やディスプレイが押し出されていないか、外観からも確認してください。
膨張している場合はすぐに使用を中止し、充電せずにapple正規サポートや信頼できる修理店に相談してください。
充電ポートを確認する
充電ポート(Lightningポート)にほこりやゴミが詰まっていると、接触不良を起こし、充電中にショートして再起動の原因になることがあります。
iPhoneの充電ポートを明るい光の下で覗き込んでみましょう。
詰まりがあれば、木製やプラスチック製のつまようじで優しくかき出します。
金属製のピンや爪楊枝は、内部の繊細なピンを傷つける恐れがあるので絶対に使用しないでください。
エラーログから原因を探る(上級者向け)
iPhoneは、予期せぬ再起動が発生すると、内部にその原因のヒントとなるエラーログを記録しています。
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「分析と改善」→「分析データ」と進み、リストに表示されるログを確認します。panic、watchdog、reset_counterといった単語を含むログがあれば、それはシステムに深刻な問題が発生したことを示しています。
これらのログは、気圧センサーやマイクなどの特定のハードウェア部品の故障を示唆している可能性があります。
ログの解析は専門知識が必要ですが、修理店に持ち込む際の有力な情報となります。
最後の手段と修理サービスの選び方
DFUモードからの復元
これまで紹介したすべての方法が効かず、データ保全よりも端末自体を復旧させることを優先する場合の最終手段が「DFU(Device Firmware Update)モード」からの復元です。
これはiPhoneを工場出荷時の状態に完全に初期化するため、端末内のすべてのデータが消去されます。
実行する前に、可能な限りiCloudやパソコンへのバックアップを試みてください。
DFUモードの操作方法は機種によって異なり、ボタンを押すタイミングがシビアです。
実行する場合は、事前にご自身の機種に合った正確な手順をappleサポートページなどで確認することを強くお勧めします。
修理に出すときの判断基準
自分での解決が難しいと判断したら、プロの手を借りる時です。
修理サービスには主に2つの選択肢があります。
Apple正規サービスを選ぶ場合
- 保証期間内である場合や、原因がOSの不具合や純正バッテリーの交換である可能性が高い場合に適しています。
- ただし、基板(ロジックボード)の故障などに対しては、修理ではなく「整備済製品」との交換(有償)となるケースが多いです。
信頼できる非正規修理店を選ぶ場合
- Apple正規サービスの費用が高いと感じる場合や、部品単位での修理(例:特定の故障センサーの交換)を希望する場合に選択肢になります。
- その際は、修理実績が豊富で、純正または高品質な互換パーツを使用しているか、修理後の保証はあるかを必ず確認しましょう。
- 特にディスプレイやバッテリーを交換する場合は、品質の低いパーツを使うと後々トラブルが起こる可能性があります。
頻繁な再起動を防ぐための予防策
トラブルは起こる前に防ぐのが一番です。
日頃からできる予防策を習慣にしましょう。
- ストレージに余裕を持つ:常に空き容量を10%以上(少なくとも数GB)キープすることを心がけましょう。
- 高温・低温環境を避ける:iPhoneの動作推奨温度は0℃〜35℃です。夏の車内に放置したり、冬の極寒の屋外で長時間使用したりするのは避けましょう。
- 定期的なバックアップ:iCloudやパソコンへのバックアップを週に1回など習慣化すれば、万一の時のデータ損失という最大のリスクを軽減できます。
- OSとアプリを最新に保つ:ソフトウェアのアップデートには、脆弱性の修正や不具合の改善が含まれています。通知が来たら早めに適用しましょう。
まとめ:iPhoneの頻繁な再起動は、焦らず段階的な対処を
「1分後にやり直してください」というメッセージや、頻繁に再起動するiPhoneに直面した時は、まず落ち着いてください。
- 基本対処(充電と強制再起動)から試す。
- ストレージ容量を確認し、空きを作る。
- パソコンを使ったソフトウェア修復(更新)を試みる。
- ハードウェア(バッテリー、充電ポート)に問題がないか確認する。
- 最終手段としてDFU復元を検討するか、プロの修理サービスに相談する。
この流れで対処することで、多くのトラブルは解決し、解決しない場合も適切な次のアクションが見えてきます。
何より、日頃からのバックアップと適切な使用環境の維持が、最も強力なトラブル予防策です。
あなたのiPhoneが、もう「1分後にやり直してください」と表示されることなく、快適に使えるようになることを願っています。
