デジタルイラストやデザインを始めたいと考えたとき、まず気になるのが「どのタブレットを選べばいいの？」という点ですよね。特にワコム（Wacom）は長年プロから初心者まで幅広く支持されるブランド。描き味の自然さやペンの精度、使いやすさで他社をリードしています。
この記事では、ワコムの主要モデルを比較しながら、イラスト制作やデザインに最適なおすすめ5機種を紹介します。
ワコムタブレットの魅力とは？
ワコムのタブレットが愛される理由は、何よりも「紙に描くような自然な描き心地」にあります。独自開発のペン技術によって、筆圧や傾きまで繊細に検知し、線の強弱や陰影が思いのまま。液晶モデルでは、ペン先と描画のズレも少なく、まるでスケッチブックに直接描いているような感覚です。
また、製品ラインナップが豊富なのも特徴です。
大きく分けて以下の3タイプがあります。
- 板タブレット（ペンタブ）：モニターを見ながら描くタイプ。軽量で価格も手頃。
- 液晶タブレット（液タブ）：画面に直接描けるタイプ。直感的で初心者にも人気。
- スタンドアロンタイプ：PC不要で描ける新世代タブレット。外出先でも制作可能。
それぞれの特性を理解したうえで、自分の用途に合ったモデルを選ぶことがポイントです。
1. Wacom Cintiq 22 ― プロも認める定番液晶タブレット
イラストレーターやデザイナーに人気の液晶タブレットといえば、「Wacom Cintiq 22」。
21.5インチの広々とした画面に直接描けるので、紙に近い感覚で作業できます。筆圧8192レベルに対応し、細かな線の表現も思い通り。プロペン2は軽くて反応も良く、長時間の作業でも疲れにくい設計です。
色再現性も高く、フルHD解像度で発色が自然。イラスト制作はもちろん、グラフィックデザインや写真加工にも対応できます。角度調整できるスタンド付きで、作業姿勢も自在。
価格と性能のバランスが良く、中級者からプロまで満足できる万能モデルです。
2. Wacom Cintiq Pro 27 ― ハイエンドを求めるクリエイターに
最高クラスの液晶タブレットを求めるなら「Wacom Cintiq Pro 27」が圧倒的です。
4K解像度・高色域（AdobeRGB 98%）に対応し、極めて正確な色再現が可能。イラストだけでなく、映像編集や印刷用デザインなど、色精度が求められる現場でも活躍します。
ペン入力の遅延はほぼゼロに近く、描いた瞬間に線が追従。ショートカット操作用の「ExpressKey Remote」も付属し、作業効率が格段に上がります。
価格は高めですが、その分の価値は十分。プロフェッショナルが信頼して使う最高峰モデルです。
3. Wacom One 13 ― 初心者でも使いやすい液晶モデル
初めて液晶タブレットを使う人におすすめなのが「Wacom One 13」。
13.3インチのコンパクトサイズで扱いやすく、フルHDのクリアな表示。ワコムの描画性能を手軽に体験できるエントリーモデルです。
筆圧検知や傾き検知も備えており、価格以上の描き心地。Clip Studio Paintなど主要なイラストソフトに対応し、すぐに創作を始められます。
また、Android端末や一部Chromebookにも接続できるため、PCを持たない人にも便利。
初めての液タブ選びに迷ったらこの1台が安心です。
4. Wacom Intuos Small ― シンプルでコスパ抜群の板タブ
「液晶付きはまだ早い」「まずは手軽に始めたい」という方には、板タブの定番「Wacom Intuos Small」がおすすめ。
画面を見ながら描くスタイルに少し慣れは必要ですが、直感的な操作性と軽快さで人気のモデルです。
Bluetooth対応版ならケーブル不要でスッキリ使え、作業スペースも取りません。
4096レベルの筆圧検知で繊細な線も描けるため、入門機としては十分すぎる性能。
価格が1万円前後と手に取りやすく、学生や趣味で始めたい人にもぴったりです。
板タブを使いこなせるようになると、液タブに移行してもスムーズに対応できます。
デジタルイラストの基礎を身につけるには最適な1台です。
5. Wacom MovinkPad 11／Wacom MovinkPad Pro 14 ― PC不要で描ける新世代モデル
近年注目を集めているのが、スタンドアロンで使える「Wacom MovinkPad 11」シリーズ。
Androidベースのシステムを採用し、パソコンなしでイラスト制作が可能です。
Clip Studio PaintやKritaなど人気アプリも動作し、外出先でも制作環境を持ち歩けます。
Wacom MovinkPad 11は軽量で持ち運びに優れ、日常のスケッチやアイデア出しに最適。
一方、Wacom MovinkPad Pro 14は大画面・高性能仕様で、より本格的な作業にも対応します。
バッテリー不要のペンで筆圧8192レベル・傾き検知も完備。
**「どこでも描けるワコム」**として、新しいスタイルのクリエイターに人気です。
用途別おすすめモデルまとめ
- 初心者／入門者：Wacom Intuos Small、Wacom One 13
- 中級〜上級者：Wacom Cintiq 22
- プロフェッショナル：Wacom Cintiq Pro 27
- 外出先でも描きたい：Wacom MovinkPad 11シリーズ
タブレットは高価な買い物ですが、自分の制作スタイルに合ったモデルを選ぶことで、長く快適に使い続けられます。筆圧や反応速度、サイズ感、接続環境を考慮して選びましょう。
ワコムのタブレットおすすめ5選！イラスト制作やデザインに最適なモデルを厳選（まとめ）
ワコムのタブレットは、初心者の第一歩からプロの現場まで、幅広いニーズに応えるラインナップが揃っています。
板タブで基本を身につけるのも良し、液タブで直感的な描画を楽しむのも良し。さらにスタンドアロンモデルなら、自由な場所でクリエイティブを広げられます。
自分に合った1台を見つけて、デジタルアートの世界を存分に楽しんでください。
これからイラストを始めたい人にも、より本格的な表現を追求したい人にも、ワコムのタブレットは間違いのない選択肢です。
