タブレットを長く使っていると、保護フィルムの端が浮いてきたり、気泡が目立つようになったりしますよね。そんなとき、「そろそろ貼り替えたいな」と思っても、どうやって剥がせば安全なのか迷う人は多いはず。
この記事では、タブレットフィルムを傷つけずにきれいに剥がす方法と、作業中に気をつけたいポイントをわかりやすく紹介します。
フィルムを剥がす前に知っておきたい準備の基本
まずは、剥がす前の環境づくりが大切です。
作業を始める前に、次の3つをチェックしておきましょう。
- 清潔でほこりの少ない場所で行う
フィルムを剥がしている途中にホコリが入り込むと、画面が汚れたり、再度貼るときに気泡の原因になります。なるべく風が少ない部屋で作業しましょう。 - タブレットの電源を切る
剥がす最中に誤操作が起きないように、電源はオフにしておくのが安心です。静電気の発生も防げます。 - 手をきれいに洗う
手の油分がついたままだと、フィルムの粘着面を汚してしまうことがあります。石けんで洗って、水分をよく拭き取りましょう。
準備を整えるだけで、作業の成功率がぐっと上がります。
剥がすときに便利なアイテム
タブレットフィルムを無理に剥がそうとすると、画面に傷がつくおそれがあります。そこで活躍するのが、身近な安全ツールです。
- プラスチックカード（ポイントカードやICカードなど）
角を少し浮かせて、カードをゆっくり差し込みながら滑らせると、画面を傷つけずにフィルムをはがせます。 - セロハンテープ
フィルムの端に貼って、テープをつまみながらゆっくり持ち上げる方法。指で直接触れないので、粘着面を汚す心配がありません。 - ナイロン糸やデンタルフロス
糸をフィルムと画面の間に滑り込ませて、両手で左右に動かしながら剥がすとスムーズです。特にフィルムが強力に貼りついている場合に有効です。 - マイクロファイバークロス
剥がしたあと、画面をやさしく拭き取るために必須。細かいホコリや糊残りを除去できます。
金属製のヘラやカッターなど、硬い道具は厳禁です。画面を削ったり、ガラスを欠けさせたりする恐れがあります。
安全に剥がすための手順
1. 角を少しだけ浮かせる
最初のポイントは、角を丁寧に持ち上げること。
セロハンテープを端に貼り、ゆっくり引っ張って隙間を作ります。プラスチックカードをその隙間に差し込み、力を入れすぎずにゆっくりと進めましょう。
もし角が全く浮かない場合は、糸を使うのもおすすめです。糸を数センチほど滑り込ませ、ゆっくり動かしながらフィルムを少しずつ剥がします。
2. 低い角度でゆっくり剥がす
フィルムが浮いたら、そのまま画面に対してできるだけ平行に近い角度で剥がしていきます。垂直に引っ張ると、フィルムが急に破れたり、粘着が画面に残ったりするので注意しましょう。
「焦らず、均一に力をかける」ことがきれいに剥がすコツです。
3. ガラスフィルムが割れている場合
ひびが入ったフィルムは、破片が飛び散る危険があります。
この場合は、フィルム全体にセロハンテープを貼って固定してから剥がすと安全です。割れが進行しても破片が飛びにくく、安心して作業できます。手袋をはめるとさらに安全性が高まります。
剥がしたあとの画面ケア
フィルムを剥がしたあと、画面に糊や指紋の跡が残ることがあります。ここで慌ててティッシュやキッチンペーパーで拭くのはNG。紙素材は硬く、細かいキズをつける原因になります。
おすすめは、マイクロファイバークロス＋画面用クリーナー。
クリーナーをクロスに軽く吹きつけ、画面をやさしく円を描くように拭きましょう。もしクリーナーがなければ、水に少量のアルコールを混ぜたものでも代用可能です。強い溶剤や除菌スプレーは、液晶のコーティングを痛めるので避けてください。
清掃後は、乾いたクロスで軽く乾拭きして完了。
この段階でホコリや糊残りがなくなっていれば、新しいフィルムを貼る準備も万全です。
気泡が入ったときの対処法
剥がしたあとに新しいフィルムを貼るとき、気泡ができてしまうのはよくあること。
ただし、慌てて指で押すと逆に広がってしまいます。落ち着いて次のように対処しましょう。
- 気泡の中心から外へ押し出す
柔らかいカードを使い、気泡をゆっくりと端に追い出していきます。力を入れすぎず、一定のスピードで滑らせるのがコツです。 - ホコリが原因なら貼り直す
テープを小さく切り、気泡部分のフィルムを少し持ち上げて、テープでホコリをペタッと取り除きます。その後、再度丁寧に貼り直せばOKです。 - 数日で自然に消える場合もある
特にガラスフィルムでは、微細な空気が時間とともに抜けていくこともあります。気泡が小さい場合は、しばらく様子を見ても良いでしょう。
よくあるトラブルと注意点
剥がれない・強く張り付いている
長期間使っていると、粘着が固着して剥がれにくくなることがあります。そんなときも無理に力を入れず、カードや糸を使って少しずつ隙間を広げていきましょう。
どうしても取れない場合は、修理専門店に相談するのも一つの手です。
フィルムの再利用はNG
一度剥がしたフィルムは、再利用しないのが鉄則です。
粘着力が落ち、ホコリや気泡が入りやすくなります。新品のフィルムを用意して、清潔な状態で貼り替えるほうが仕上がりもきれいです。
道具の選び方を間違えない
金属製のヘラ、カッター、ピンセットなどは絶対に使わないでください。
画面を傷つけるだけでなく、ガラス面が欠ける原因にもなります。安全な道具を選ぶことが、結果的に一番早く、確実な方法です。
新しいフィルムを貼る前に
画面をきれいにしたら、いよいよ新しいフィルムを貼ります。
貼る前にもう一度ホコリをチェックして、貼り付ける際は「中心から外へ」空気を押し出すように意識しましょう。気泡ができても慌てず、焦らず、ゆっくり整えることがポイントです。
もし初めて貼る場合は、失敗してもいいように「位置合わせ用のガイドシール」が付属した製品を選ぶと安心です。最近は自動吸着タイプも多く、誰でも簡単に貼れるようになっています。
タブレットフィルムの剥がし方をマスターして快適に使おう
タブレットフィルムの剥がし方は、一見難しそうに見えても、ポイントさえ押さえれば誰でも安全にできます。
重要なのは「焦らず・ゆっくり・傷をつけない」この3つ。正しい道具を使い、丁寧に作業すれば、気泡もキズも防ぎながらきれいに剥がせます。
新しいフィルムに貼り替えたあとの画面は、まるで新品のような輝き。
日々の操作もより快適になります。ぜひこの記事を参考に、あなたのタブレットをきれいにリフレッシュしてみてください。
