タブレットで文字を打とうとしたら、急にキーボードが小さくなってしまった――そんな経験、ありませんか？
画面の端に浮かぶ小さなキーボードや、左右に分かれてしまったレイアウト。突然の変化に「壊れた？」と焦る人も多いでしょう。
実はこれ、設定や操作による一時的な変化であることがほとんどです。今回は 「タブレットのキーボードが小さくなった時の直し方」 を、iPadとAndroidそれぞれのケースに分けてわかりやすく解説します。
なぜタブレットのキーボードが小さくなるのか？
原因は大きく4つあります。
- フローティングモード（浮遊キーボード）の誤作動
iPadやAndroidでは、キーボードを小さくして片手で操作できる「フローティング」機能があります。
これが誤って有効になると、キーボードが画面上で小さく表示されます。 - 分割キーボードの設定
特にiPadでは、キーボードを左右に分ける「分割」機能があります。
横画面で片手入力をしやすくするための機能ですが、解除を忘れると「キーボードが壊れた？」と見えることも。 - キーボードアプリのサイズ変更設定
AndroidではGboardなどのキーボードアプリにサイズ調整機能があります。誤って高さを低く設定すると、小さなキーボードになります。 - ソフトウェアアップデートや不具合
システム更新の際に設定が初期化されたり、キーボードの仕様が変更されるケースもあります。
この場合は再設定または再起動で元に戻せます。
iPadでキーボードが小さくなった時の直し方
1. フローティングキーボードを解除する
もっとも多いのがこのケースです。
画面上に小さなキーボードが浮いているように表示されていたら、フローティングキーボードが有効になっています。
解除手順：
- 小さくなったキーボードを2本の指で“ピンチアウト（広げる動作）”する。
これだけで通常サイズに戻ります。 - または、右下のキーボードアイコンを長押しし、「固定」「フルキーボード」などを選択してもOK。
どちらの方法でも、画面下部に固定された大きなキーボードが復活します。
2. 分割キーボードを解除する
キーボードが左右に分かれている場合は、分割機能がオンになっています。
解除方法：
- 右下のキーボードアイコンを長押し。
- 表示されたメニューから「結合」または「固定して分割解除」を選択。
これで左右に分かれていたキーボードが中央に戻ります。
3. キーボードを画面下部にドラッグする
フローティング状態のまま、キーボードを下方向へスライドしても元に戻せます。
位置調整が可能なため、誤って中央付近に浮かせてしまっている場合もこの操作で修正できます。
4. それでも戻らない場合は再起動
設定変更や一時的な不具合が原因の場合、iPadの再起動で改善することがあります。
一度再起動しても直らない場合は、「設定」→「一般」→「キーボード」からリセットを試しましょう。
Androidタブレットでキーボードが小さくなった時の直し方
Android端末でも、同じような現象が起きることがあります。
代表的なGboardを例に、順を追って解説します。
1. フローティングモードを解除
キーボードが画面上に浮いているようなら、フローティングがオンです。
キーボード右上または上部ツールバーにある「四角いアイコン」をタップし、「フローティングを解除」すれば完了。
これでキーボードが画面下部に固定され、通常の大きさに戻ります。
もしボタンが見当たらない場合は、キーボードを下にドラッグしても解除できます。
2. キーボードサイズを再調整する
フローティングではないのに小さい場合は、サイズ設定が変更されている可能性があります。
Gboardでの手順：
- キーボードを表示した状態で、ツールバー右上の歯車（設定）をタップ。
- 「設定」→「キーボードの高さ」へ進み、好みの高さを選ぶ。
- 「高い」や「中」に設定すると、文字が打ちやすいサイズになります。
他のキーボード（例：Samsung KeyboardやMicrosoft SwiftKey）も同様に、設定メニュー内に「サイズ」「レイアウト」などの項目が用意されています。
3. キーボード設定をリセットする
Gboardの場合、誤ったカスタマイズをリセットすることも可能です。
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→「Gboard」→「詳細設定」→「設定をリセット」。
これで初期状態のサイズと配置に戻せます。
4. システム表示設定の調整も効果的
Androidのシステム設定で「表示サイズ」や「フォントサイズ」を変更すると、全体のUIが大きくなり、キーボードも見やすくなります。
特に高解像度タブレットでは、キーボードが相対的に小さく見えることがあるため、この方法もおすすめです。
よくある質問と補足アドバイス
Q. 物理キーボードを接続していると仮想キーボードが出ない？
はい。Bluetooth キーボードを接続すると、仮想キーボードが自動的に非表示になります。
設定から「ハードウェアキーボード使用中に画面キーボードを表示する」をオンにすれば、両方を使うこともできます。
Q. 片手モードとは何が違う？
片手モードはスマホや小型タブレットで、キーボードを左右どちらかに寄せて表示する機能です。
フローティングモードとは異なり、画面下部に固定されたまま片側寄りになります。
誤操作で片手モードになってしまった場合も、同じく設定メニューでオフにできます。
それでも直らない時に試したいこと
- キーボードアプリを最新に更新する
不具合が修正されることがあります。 - 端末の再起動
キャッシュや一時ファイルが原因のときに有効です。 - 別のキーボードアプリを試す
例えばGboardからMicrosoft SwiftKeyなどに変えると、動作が安定する場合もあります。
まとめ：タブレットのキーボードが小さくなった時の直し方と設定方法を解説
「タブレットのキーボードが小さくなった」と焦る必要はありません。
多くの場合は設定や操作の問題で、数タップで直せます。
もし何をしても戻らない場合は、アプリのリセットや再起動を。
正しい設定を知っておくだけで、次に同じトラブルが起きてもすぐに対応できます。
タブレットのキーボードが小さくなったときは、慌てずに今回の方法を順番に試してみてください。
