「タブレットで絵を描いてみたいけど、どこから始めたらいいかわからない」
そんなふうに感じている人、多いですよね。
実は今、タブレットとペンさえあれば、誰でも気軽にデジタルイラストを始められる時代なんです。
この記事では、初心者が最初の一歩を踏み出すために必要な知識とコツを、わかりやすくまとめました。
タブレットで描くってどんな感じ？
まずは「タブレットで描く」とはどんなものなのか、イメージをつかんでおきましょう。
デジタルイラストは、専用のペンを使って画面上に線を描くスタイル。紙と違い、何度でも修正でき、色塗りも簡単にやり直せます。
最近はタブレットの性能も上がり、まるで紙に描くような感覚で線を引けるようになりました。
「間違えてもCtrl＋Z（元に戻す）」が使えるのはデジタル最大の魅力。
初心者でも失敗を恐れずに、どんどん描いて感覚をつかめます。
初心者におすすめのタブレットの選び方
タブレットにはいくつか種類があります。まず、自分のスタイルに合うタイプを知っておきましょう。
1. スタンドアローン型（iPadやGalaxy Tabなど）
iPadやAndroidタブレットのように、パソコンがなくても単体で使えるタイプです。
持ち運びがしやすく、アプリを入れるだけですぐに描けるので初心者に最適。
特に「iPad × Apple Pencil」は、描き心地が自然で多くのイラストレーターから支持されています。
2. 液晶ペンタブレット（液タブ）
パソコンに接続して使うタイプで、画面に直接描けるのが特徴。
本格的な制作にも向いていて、長く使いたい人におすすめです。
ただし価格が高めで、設置スペースが必要になります。
3. 板タブレット（板タブ）
画面を見ながら手元の板に描くタイプ。
慣れるまで少し時間がかかりますが、安価で軽く、コスパ重視の人に人気です。
初心者の多くは「iPad」を選ぶ傾向があります。
理由はアプリが豊富で、SNS連携もスムーズだから。
絵を描くこと以外にも、動画編集や資料作成などに使える点も魅力です。
描きやすさを決める！ペン選びのポイント
デジタルイラストでは、ペンがとても重要。
単なるタッチペンではなく、「筆圧感知」や「傾き検知」ができる専用ペンを選びましょう。
この機能があると、線の強弱や陰影が自然に出せます。
代表的なペンは以下の通りです。
- Apple Pencil：iPad専用。反応が速く、紙のような描き心地。
- S Pen：Galaxy Tabシリーズに標準付属。描き味が軽く、コスパが高い。
- Wacomペン：液タブ・板タブで定番。プロにも人気の信頼ブランド。
もし予算に余裕があるなら、ペーパーライクフィルムを貼るのもおすすめ。
滑りすぎない表面で、より自然なペン運びができます。
初心者が選ぶべきイラストアプリ3選
タブレットがあっても、描くためのアプリがなければ始まりません。
ここでは、初心者でも扱いやすい定番アプリを紹介します。
Procreate（プロクリエイト）
iPad専用の有料アプリ。シンプルで直感的な操作性が魅力です。
ブラシの種類が豊富で、動画のように描画過程を保存できるタイムラプス機能も人気。
Clip Studio Paint（クリスタ）
漫画・アニメ調のイラストを描くならこれ。
レイヤー機能やペン設定が充実していて、PC版との互換性もあります。
iPadやWindows、Androidなど幅広い端末で利用可能。
ibisPaint X（アイビスペイントX）
無料なのに高機能な定番アプリ。
レイヤー無制限、豊富なブラシ、動画で描き方を共有できる機能など、初心者でも楽しく続けられます。
最初に覚えておきたいデジタル描画の基本操作
デジタルイラストで最も重要なのが「レイヤー」と「ブラシ設定」です。
レイヤーの使い方
レイヤーとは、透明なシートを何枚も重ねるようなもの。
下書き・線画・色塗りを分けて描くことで、修正が簡単になります。
例えば線画を別レイヤーにすれば、色を塗るときに線を壊さずに作業できます。
ブラシ設定
ブラシサイズや不透明度、筆圧カーブなどを調整すると、線の表情が変わります。
最初は既存のブラシを使いながら、自分の描きやすい設定を探してみましょう。
ショートカット操作
「元に戻す」「やり直す」など、ショートカットを覚えると作業効率がぐっと上がります。
アプリごとに違いますが、慣れると制作スピードが倍以上に。
上達の近道は「毎日少しずつ描くこと」
デジタルイラストは、継続することで確実に上達します。
いきなりキャラクターや背景を完璧に描こうとせず、簡単なモチーフから始めましょう。
たとえば、
- コップや花などシンプルな形を描く
- 線をまっすぐ引く練習をする
- 色の塗り分けを試す
こうした小さな積み重ねが、自然と感覚を養います。
慣れてきたら、自分の好きなアニメや映画のワンシーンを模写してみるのもおすすめ。
観察力と構図の理解が一気に伸びます。
タブレットイラストで失敗しないためのコツ
初心者がつまずきやすいポイントも知っておくと安心です。
- 機材にこだわりすぎない
高価な機材を買っても、使いこなせなければ意味がありません。
まずはエントリーモデルで十分です。 - レイヤーを整理する
描いているうちにレイヤーが増えすぎて混乱しがち。
名前をつけて整理しておくと、後で修正が楽になります。 - 保存をこまめに
アプリの不具合でデータが消えることも。
自動保存をオンにしておくか、定期的にクラウドへバックアップを。 - 姿勢と環境を整える
長時間の作業で肩や手首を痛めないよう、机の高さや照明にも気を配りましょう。
もっと楽しむための練習アイデア
デジタルならではの表現を学ぶために、遊び感覚で練習するのも効果的です。
- カラーパレットを使って季節の色を描いてみる
- ブラシを変えて質感（木・布・金属）を表現する
- レイヤー効果で光や影を調整してみる
描いた作品は、SNSやポートフォリオサイトにアップしてみましょう。
他の人の反応をもらうことでモチベーションが上がり、成長を実感できます。
タブレットでイラストを描く魅力とこれからのステップ
タブレットで描く最大の魅力は、「描きたいと思った瞬間に描ける」こと。
紙も道具もいらず、ソファでもカフェでも創作ができます。
最初はうまく描けなくても、線を重ねるうちに自分らしいタッチが生まれていきます。
次のステップとしては、
- 自分の好きなジャンル（人物・背景・デザインなど）を決めて練習
- チュートリアル動画や講座で基礎を深める
- イラストコンテストやSNS企画に参加する
これらを通じて、楽しみながらスキルを磨いていくことができます。
タブレットでイラストを始めたい人必見！初心者におすすめの描き方ガイド【まとめ】
デジタルイラストは、環境さえ整えれば誰でも挑戦できるクリエイティブな趣味です。
タブレットとペン、そしてあなたの「描いてみたい」という気持ちがあれば十分。
最初は小さな一歩でも構いません。
線を引くこと、色を塗ること、好きなキャラを描いてみること。
その積み重ねが、いつか自分のスタイルへとつながっていきます。
タブレットで描く世界は、想像以上に自由で楽しいもの。
ぜひ今日から、自分だけの一枚を描いてみましょう。
