タブレットを選ぶときに「容量ってどれくらい必要なんだろう？」と迷う人は多いですよね。
見た目や値段で決めたくなる気持ちもわかりますが、実はストレージ容量の選び方ひとつで、快適さが大きく変わります。容量が足りないとアプリが入らなかったり、写真や動画が保存できなかったり、最悪の場合は動作が重くなってしまうことも。
この記事では、用途別に「ちょうどいいタブレットの容量」をわかりやすく紹介します。
タブレットの「容量」ってそもそも何？
まずは基本から。
タブレットの「容量」には2種類あるのをご存じでしょうか。
1つはストレージ容量（ROM）。これは写真・動画・アプリ・OSなど、データを保存するための“倉庫”のような部分。
もう1つはメモリ容量（RAM）。アプリを動かすための“作業机”のような役割です。
たとえば「8GB + 128GB」と書かれているタブレットなら、8GBがRAM、128GBがストレージ容量。
つまり、保存できるデータ量を左右するのは後者の「128GB」部分ということです。
容量が足りないとどうなる？
ストレージが不足すると、思わぬトラブルが起きます。
アプリのインストールやOSのアップデートができなくなったり、写真が保存できなかったり。
さらに、空き容量が少ないとシステムの動作自体が遅くなることもあります。
タブレットのOSや初期アプリだけで10〜20GBほど使われることも珍しくありません。
つまり、32GBモデルを買っても、実際に自由に使えるのは十数GBしかないことも。
そのため「どう使うか」を考えて、余裕を持った容量を選ぶのが大切なんです。
タブレットの容量ラインナップと選び方の基本
最近のタブレットは、主に以下のような容量がラインナップされています。
- 32GB
- 64GB
- 128GB
- 256GB
- 512GB〜1TB（ハイエンドモデル）
もちろん、容量が大きいほど価格も高くなります。
ただし、後から容量を増やせないタブレットも多いので、ここはケチらない方が安心。
microSDカードスロット付きモデルなら外部ストレージで補うこともできますが、アプリを完全に移動できるとは限りません。
用途別：タブレットの最適な容量目安
タブレットをどう使うかによって、必要な容量はまったく違います。
ここでは、よくある使い方別におすすめの容量を紹介します。
① ネット・SNS・動画視聴中心のライトユーザー
主にブラウザで調べ物をしたり、YouTubeやNetflixをストリーミングで観る程度なら、32GB〜64GBで十分です。
ただし、32GBは少し心もとないため、できれば64GBを選ぶのが安心。
SNSアプリやメッセージアプリをいくつか入れても余裕があります。
オフラインで動画をダウンロードして観ることが多い場合は、少し上の容量を検討してもいいでしょう。
② 写真や電子書籍も楽しみたい一般ユーザー
写真を撮ったり、電子書籍をたくさん読む人なら、64GB〜128GBがちょうど良いライン。
写真1枚が約3〜5MB、電子書籍1冊が数十MBと考えると、思った以上に容量を消費します。
クラウドストレージを活用する手もありますが、ネット環境がないと不便になるので、ある程度の余裕を見ておくのがポイントです。
③ 動画ダウンロード・ゲーム中心のエンタメユーザー
映画やドラマをダウンロードしてオフラインで観たり、ゲームを複数インストールする場合は、128GB以上を強くおすすめします。
最近のゲームアプリは1本あたり数GBを超えるものも多く、すぐに空きがなくなってしまいます。
また、動画も1本で1〜3GBほど使うため、ストレージが小さいと入れ替えが大変です。
128GBなら、映画を20本程度保存してもまだ余裕があります。
ゲームも複数入れたい人は、256GBが理想的です。
④ 写真・動画編集などのクリエイティブ用途
撮影した動画を編集したり、イラスト制作などを行う人には、256GB以上が目安です。
動画編集アプリは数GB単位で作業データを生成するため、容量が少ないとすぐにパンクします。
RAW現像や4K動画編集をするなら、512GB〜1TBモデルを検討する価値があります。
このレベルの使い方をする人は、iPad ProやハイエンドAndroidタブレットのような性能重視モデルが向いています。
⑤ ビジネス・学習目的での利用
オンライン会議や資料の閲覧、ノート代わりに使うような用途なら、64GB〜128GBがあれば十分。
WordやPDF、スライド資料などは1ファイルあたりのサイズが小さく、容量を圧迫しにくいです。
クラウドと併用すれば、どこでもデータにアクセスできるのも魅力です。
「64GB」が多くの人にちょうどいい理由
実際、最初のタブレットとして選ぶなら「64GB」がバランスの取れた選択肢です。
OSや標準アプリを入れても20〜30GBの空きがあり、写真・アプリ・動画をある程度保存できます。
普段使いなら困ることは少なく、コスパも良好です。
もちろん、動画編集やゲームなどを本格的に楽しむなら128GB以上が安心ですが、「ちょっと大きめのスマホ代わり」として使うなら64GBが現実的です。
容量不足になったときの対処法
「もう容量がいっぱい！」となっても、いくつか対処法があります。
- 不要なアプリやキャッシュを削除する
アプリのキャッシュは知らないうちに溜まります。設定画面で整理を。 - 写真や動画をクラウドに移す
GoogleフォトやiCloudなどを使えば、端末の容量を節約できます。 - 外部ストレージを活用する
microSDカード対応モデルなら、データを移動して内部容量を空けられます。
これらをうまく組み合わせれば、ストレージ不足をある程度カバーできます。
容量を選ぶときに覚えておきたいポイント
- 「使い方」から逆算する
どんなアプリをどれくらい使うか、保存したい写真・動画の量をイメージしましょう。 - 後から増やせない機種が多い
iPad Proなどはストレージを拡張できないため、最初の選択が重要です。 - OSが意外と容量を取る
実際に使える容量は、表示値よりも少ないことを前提に。 - クラウドをうまく使う
容量を節約するには、Google DriveやDropboxの併用が便利です。
まとめ：タブレットの容量はどれくらい必要？
最後にもう一度おさらいです。
タブレットの容量は「自分の使い方」によって最適なサイズが変わります。
- ネット・動画視聴中心なら → 64GB前後
- 写真や電子書籍も使うなら → 64〜128GB
- ゲーム・動画ダウンロード中心なら → 128GB〜256GB
- 動画編集・イラスト制作など本格派なら → 256GB以上
迷ったら「少し余裕のある容量」を選んでおくのが後悔しないコツ。
価格差はあっても、快適さや安心感が大きく違います。
タブレットは日々の相棒です。
ぜひあなたの使い方に合った容量を見つけて、快適なデジタルライフを楽しんでください。
