「最近、タブレットの動きが遅い…」「アプリがうまく動かない…」そんなとき、真っ先に試してほしいのがソフトウェアのアップデートです。
アップデートを行うことで、端末が持つ本来の性能を引き出し、セキュリティ面でも安心して使えるようになります。
この記事では、初心者でも迷わずできるタブレットのアップデート方法を、わかりやすく解説していきます。
そもそも「アップデート」とは?何をしているのか
アップデートとは、タブレットの中にある「OS(基本のシステム)」や「アプリ」を最新の状態に保つことを指します。
OSの更新には以下のような目的があります。
- 不具合やバグの修正
- 新しい機能の追加や改善
- セキュリティの強化
- アプリとの互換性維持
つまり、アップデートはタブレットを安全・快適に使うための「メンテナンス」です。
放置しておくと、動作が重くなったり、アプリが対応しなくなったりする原因にもなるため、定期的に確認しておきましょう。
アップデート前にやっておきたい準備
アップデートをスムーズに行うためには、事前の準備がとても大切です。
以下のポイントをチェックしておきましょう。
Wi-Fi環境を確保する
アップデートのデータは大容量です。モバイル回線では通信制限にかかることがあるため、安定したWi-Fi接続を用意しましょう。
バッテリー残量を確認
アップデート中に電源が切れると、最悪の場合システムが壊れることもあります。
50%以上の充電がある状態、または電源ケーブルを接続したまま行うのが安心です。
バックアップを取る
アップデートに失敗してデータが消えてしまうリスクを防ぐため、事前にバックアップを取っておきましょう。
Androidは「Googleドライブ」、iPadは「iCloud」や「パソコン接続」で保存が可能です。
ストレージの空き容量を確保
アップデートファイルを保存するために、数GB程度の空き容量が必要です。
不要なアプリや写真を削除して、容量を確保しておくと安心です。
Androidタブレットのアップデート方法
Androidタブレットの手順は、メーカーによって多少異なりますが、基本的な流れは同じです。以下の手順で進めてみましょう。
- 「設定」アプリを開く
ホーム画面の歯車アイコンをタップします。 - 「システム」または「デバイス情報」を選択
機種によっては「詳細設定」の中にある場合もあります。 - 「ソフトウェアアップデート」または「システムアップデート」を開く
- 「アップデートを確認」ボタンをタップ
利用可能なアップデートがあれば、画面に表示されます。 - 「ダウンロードしてインストール」
画面の案内に従って進めると、アップデートが開始されます。 - 再起動して完了!
アップデート後は自動的に再起動し、最新の状態になります。
通知バーに「アップデートがあります」と表示される場合もあります。そのときは通知をタップしても同じ手順に進めます。
メーカー別の補足情報
Samsung(サムスン)
Samsungタブレットの場合、「設定」からの更新に加えて、パソコン用ソフト「Smart Switch」を使ったアップデートも可能です。
USBで接続してPCから操作すれば、より安定した環境で更新できます。
Lenovo・ASUSなど
多くのAndroidメーカーはGoogle純正の「設定」経由で更新します。
ただし、古いモデルではOSのサポートが終了している場合もあるので、「サポート期限」をメーカー公式サイトで確認しておきましょう。
iPad(iPadOS)のアップデート方法
Apple製タブレットのアップデートは、非常にシンプルです。以下の手順で誰でも行えます。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」を選択
- 利用可能なアップデートが表示されたら「ダウンロードしてインストール」
- 再起動して完了
このときも、Wi-Fiに接続し、バッテリーを十分に確保しておくことが大切です。
iPadの自動アップデート設定
iPadでは、自動的にアップデートをダウンロード・インストールする設定が可能です。
設定アプリから以下の手順で設定できます。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「自動アップデート」
- 「iPadOSアップデートをダウンロード」と「iPadOSアップデートをインストール」をオンにする
この設定をしておくと、夜間などの使用していない時間に自動的に最新状態に更新されます。
手動で確認する手間が減り、常に安全な状態を保てるのがメリットです。
アップデートがうまくいかないときの対処法
アップデート中にトラブルが起きることもあります。そんなときは慌てず、以下の対処法を試してみましょう。
ダウンロードが止まる場合
Wi-Fiが不安定な可能性があります。ルーターを再起動するか、別の回線に切り替えてみましょう。
ストレージ不足の場合
「不要なアプリ」「古い写真」「キャッシュデータ」を削除して容量を確保します。
特に動画データは容量を圧迫しやすいので整理が効果的です。
アップデートが完了しない場合
一度タブレットを再起動して再試行。それでもダメな場合は、PCを使ってアップデートを行う方法もあります。
iPadなら「Finder」または「iTunes」、Androidならメーカーの専用ソフトを使用できます。
アップデートの頻度とタイミング
アップデートは「通知が来たときにすぐ実施」するのが基本です。
特にセキュリティパッチ更新は、サイバー攻撃やウイルス感染のリスクを減らす重要な更新です。
ただし、OSのメジャーアップデート(例:Android 13 → 14、iPadOS 16 → 17など)は、リリース直後にバグが見つかることもあります。
少し待ってから適用するのも一つの方法です。
SNSや公式サポートサイトで「不具合情報」を確認してから判断すると安心です。
アップデートしないとどうなる?
アップデートを長期間放置すると、以下のような問題が起きやすくなります。
- アプリが起動しない、動作が不安定になる
- セキュリティリスクが高まる
- バッテリーの減りが早くなる
- 新しい機能を使えない
特にセキュリティの問題は見過ごせません。古いOSには脆弱性が残っているため、悪意ある攻撃の対象になりやすくなります。
日常的にインターネットを使うなら、定期的なアップデートは欠かせません。
古いタブレットがアップデートできない場合
一定期間を過ぎると、メーカーがアップデート提供を終了する場合があります。
この場合は以下の選択肢を検討しましょう。
- セキュリティアプリを導入して最低限の安全対策を行う
- 不要なアプリを削除し、軽量化して使い続ける
- 重要な作業や決済用途には使わない
- 新しいタブレットへの買い替えを検討する
サポートが切れたタブレットは、基本的な利用(読書・動画視聴など)なら問題ありませんが、個人情報を扱う用途では注意が必要です。
タブレットのアップデート方法を覚えて、安心して使い続けよう
アップデートは難しい操作ではありません。
「設定」アプリを開いて数回タップするだけで、タブレットは安全・快適に生まれ変わります。
しかも、一度覚えてしまえば次からは数分で完了します。
タブレットは日々進化するデジタルツールです。
だからこそ、定期的にアップデートを行い、常に最新の状態で使うことが大切です。
あなたのタブレットも今日から最新化して、より安心で快適なデジタルライフを楽しんでください。
