「タブレットがSDカードを認識しない…」そんな経験、ありませんか？
写真や動画、アプリのデータを保存しているSDカードが突然読み込めなくなると、誰でも焦ってしまいますよね。
でも安心してください。実はこのトラブル、原因と対処法を知っていれば、意外と自分で解決できることも多いんです。
この記事では、SDカードが認識されないときに考えられる原因と、具体的な対処法をわかりやすく解説していきます。
順を追って確認していけば、あなたのタブレットも再びSDカードをしっかり読み込むようになるかもしれません。
SDカードが認識されないときに考えられる原因
まず大前提として、原因は大きく分けて「SDカード側」と「タブレット本体側」のどちらか、あるいは両方にあります。
以下を一つずつ確認していきましょう。
物理的な接触不良
意外と多いのが、カードが正しく挿入されていないケースです。
SDカードの端子部分がスロットにしっかり接触していないと、当然ながら認識されません。
一度カードを抜き差しし、奥までしっかりと差し込まれているか確認してみてください。
また、カードの金属端子やスロット内にホコリや汚れが付着している場合も要注意。
柔らかい布や綿棒などで優しく掃除すると、改善することがあります。
SDカード自体の劣化・破損
SDカードはフラッシュメモリという構造上、書き込みや消去を繰り返すうちに少しずつ劣化していきます。
長期間使用しているカードほど、読み取りエラーやデータ破損のリスクが高まります。
特に2〜3年以上使っているカードで不具合が出始めた場合は、寿命の可能性も。
他のデバイスでも認識しない場合は、残念ながらカードの買い替えを検討しましょう。
ファイルシステムの破損
SDカード内のファイルシステム（データの管理構造）が壊れていると、タブレットは中身を読み取れなくなります。
これはデータ転送中にカードを抜いたり、複数の機器で頻繁に使い回したりしたときに起きやすいトラブルです。
もし別の端末でも認識しない場合は、パソコンに接続して修復ツールを使うか、フォーマットを試してみましょう。
ただしフォーマットを行うとデータはすべて消去されるため、バックアップは必須です。
フォーマット形式の非対応
SDカードには「FAT32」「exFAT」「NTFS」などのフォーマット形式があります。
しかし古いタブレットでは、これらの一部形式に対応していないことがあります。
特に64GB以上のSDXCカードはexFAT形式で初期化されていることが多く、古いAndroidでは読み込めない場合も。
その場合は、パソコンでFAT32形式に再フォーマットすることで認識することがあります。
対応規格の違い
SDカードには「SD」「SDHC」「SDXC」といった規格があり、それぞれ最大容量や転送方式が異なります。
たとえば、古いタブレットではSDHC（32GBまで）までしか対応しておらず、SDXC（64GB以上）は認識されません。
お使いの機種がどの規格まで対応しているか、取扱説明書や公式サイトで確認してみましょう。
カードロック・書き込み禁止設定
標準サイズのSDカードには、横に小さなスイッチがあります。
これが「LOCK」側に動いていると、読み書きが制限されることがあります。
microSDカード自体にはスイッチがないものの、変換アダプタを使っている場合はスイッチ位置を確認してみてください。
タブレット側に原因があるケース
SDカードに問題がない場合、次に疑うべきはタブレット本体です。
こちらもいくつか代表的な原因があります。
スロットや内部接続の故障
タブレットのSDカードスロットが壊れていると、どんなカードを挿しても反応しません。
端子の曲がりや内部の接触不良、水濡れなどが原因となることもあります。
自分で修理するのは難しいため、この場合はメーカーや修理業者に相談するのが安全です。
一時的なソフトウェア不具合
Android OSの一時的なエラーやキャッシュの不整合によって、SDカードが正しく読み込めなくなることもあります。
まずはタブレットを再起動してみましょう。
これだけで一時的な不具合がリセットされ、正常に認識されることもあります。
それでもダメな場合は、OSのアップデートを確認してください。
システム更新でSDカード関連の不具合が解消されるケースもあります。
アプリや設定の影響
ファイル管理アプリがうまく動作していなかったり、権限設定が制限されている場合も認識不良の原因になります。
「設定」→「ストレージ」→「SDカード」から認識状態を確認し、ファイル管理アプリのキャッシュ削除や別アプリの使用を試すのも効果的です。
特にFiles by Googleのような純正アプリは、SDカードの操作にも安定しています。
内部ストレージとしてフォーマットされている
Androidでは、SDカードを「内部共有ストレージ」としてフォーマットする設定があります。
この状態だと、他の端末ではもちろん、アプリによってもカードが表示されないことがあります。
「設定」→「ストレージ」→「SDカード」から、カードが「ポータブルストレージ」かどうかを確認してみてください。
内部ストレージとして使われている場合は再フォーマットで戻せますが、データは消えるため注意が必要です。
自分でできる基本的な対処法
ここまでの原因を踏まえ、個人で試せる主な対処法をまとめます。
- SDカードを抜き差しして接触を確認
- カード端子やスロットの清掃
- タブレットを再起動
- 他の端末でカードを試す
- フォーマットを実施（バックアップ必須）
- OSアップデートを確認
- ファイル管理アプリの見直し
これらの手順を上から順に行えば、多くのケースで解決につながります。
それでもダメな場合はどうする？
ここまで試しても認識されない場合は、ハードウェアの故障が疑われます。
特に、他のカードも認識しない・カードリーダーでも読み取れないといった場合は、タブレットのスロット自体が壊れている可能性が高いです。
保証期間内ならメーカー修理を検討しましょう。
また、重要なデータが残っている場合は、データ復旧サービスに相談するのも一つの手です。
トラブルを防ぐための予防策
SDカードが認識されなくなるトラブルは、日頃の使い方で防げる場合も多いです。
- データ転送中にカードを抜かない
- 安全な取り外しを行う
- 定期的にバックアップを取る
- 長期間使用しているカードは早めに交換する
- 信頼できるメーカー製カードを選ぶ
これらを意識するだけで、トラブルの発生率を大幅に下げられます。
まとめ：タブレットがSDカードを認識しないときの確認ポイント
タブレットがSDカードを認識しないときは、
焦らず次の3つを順番にチェックしてみましょう。
- SDカード側の問題（接触・劣化・フォーマット）
- タブレット側の問題（スロット・設定・OS）
- 他の端末での確認（原因の切り分け）
たいていは、再起動やフォーマットなどの基本的な対処で解決します。
万が一カードが壊れてしまっていても、バックアップを取っておけば被害を最小限にできます。
最後にもう一度。
「タブレットがSDカードを認識しない」 という状況は、決して珍しくありません。
正しい知識と落ち着いた対応で、安心してデータを扱える環境を整えていきましょう。
