「昔のXperiaタブレットって、今使うとどうなんだろう？」
そんな疑問を持った人、意外と多いんじゃないでしょうか。特に「XperiaタブレットZ4」は、2015年発売ながら、いまだに根強い人気があります。
ここでは、Z4の使い心地や現代での評価、そして気になる後継機との違いについて、実際の使用感と最新情報をもとにまとめていきます。
軽くて防水、当時としても異次元の完成度
まず最初に伝えたいのは、「Z4タブレットは本当に軽い」ということ。
10.1インチの大画面ながら、重さは約389g。今でもこのサイズで400gを切るモデルはほとんどありません。しかも厚さは6.1mmという薄さ。片手で持っても疲れにくく、ソファやベッドで長時間動画を観ても快適です。
そしてXperiaシリーズならではの防水防塵性能（IP65/68）。
これがあることで、キッチンやお風呂など、場所を選ばずに使えるのが大きな魅力でした。
「湯船につかりながらNetflixを観る」なんて使い方も、Z4だからこそできる楽しみ方です。
Snapdragon810の“熱”問題、それでも評価は高かった
Z4が発売された当時のハイライトは、なんといってもSnapdragon810搭載。
2015年当時の最上位チップで、処理性能は十分。動画再生やブラウジング、軽い作業なら快適にこなせます。
ただし、このCPUは「発熱しやすい」と言われていました。実際、長時間のゲームやカメラ使用で本体が温かくなることはありました。
とはいえ、普段使いではそれほど気にならないという声も多く、軽快な動作とAndroidのシンプルさを好むユーザーに評価され続けています。
特にYouTubeや電子書籍、Web閲覧など中心の使い方なら、今でも快適に感じられるはずです。
ディスプレイと音質のバランスが優秀
Z4タブレットの10.1インチディスプレイは、2560×1600ピクセル（2K解像度）。
当時から「とにかく画面が綺麗」と評判で、明るさや色再現性も高く、映像コンテンツとの相性は抜群です。
さらに前面ステレオスピーカーを搭載しており、音の広がりや立体感も優秀。
イヤホンなしでも映画を十分楽しめるレベルでした。Sonyの音響技術がしっかり生かされています。
ビジネス用途にも使えた万能タブレット
XperiaタブレットZ4は、専用のBluetoothキーボードを装着すれば、簡易的なノートPCのように使うこともできました。
WordやExcelの編集、メールチェックなど、出張先でのちょっとした作業にも対応できる万能さ。
ただし、OSがAndroid 7.1.1で止まっているため、最新のビジネスアプリやセキュリティ環境ではやや制限があるのが現状です。
そのため、今使うなら「仕事メイン」ではなく、「趣味やエンタメ中心」に活用するのが現実的でしょう。
Xperiaタブレットシリーズの“後継機”は存在する？
残念ながら、SonyはこのZ4を最後にタブレット事業から実質的に撤退しています。
2016年以降、新しいXperiaタブレットは登場していません。
一時期、「Xperia Z5 Tablet」などの噂も出ましたが、結局は実現せず。
Sonyはその後、スマートフォンのXperiaシリーズに集中する方針を取っています。
そのため、「Z4の後継機」という意味では公式なモデルは存在せず、今なら他社製AndroidタブレットやiPadシリーズが実質的な比較対象になります。
他社の最新モデルとの違い
では、現行モデルと比べてZ4はどのくらい違うのか。
- 性能面：最新のSnapdragon 8シリーズやApple Mシリーズと比べると、Z4は処理能力が大きく劣ります。重めのゲームや高解像度動画編集は難しいでしょう。
- OSサポート：Z4はAndroid 7止まり。最新アプリが非対応なケースもあります。
- ディスプレイ・筐体：とはいえ、Z4の薄さ・軽さ・防水性能はいまだに希少。特に「風呂で使える10インチタブレット」としての価値は高いです。
このため、最新タブレットとZ4の使い分けをしているユーザーも少なくありません。
「家ではiPad、外やお風呂ではZ4」という声も見られます。
中古市場での立ち位置
中古市場では、Z4タブレットは現在も安定した人気があります。
Wi-Fiモデルで1万円前後、LTE対応モデルでも2万円台で購入可能なことが多く、コスパ重視のユーザーには魅力的です。
バッテリーの劣化や液晶焼けなど、個体差はありますが、動画視聴専用機としては十分な性能。
修理パーツもまだ一部流通しており、長く使い続けることも不可能ではありません。
今でも使える？実際の使用感まとめ
実際に2025年時点で使ってみても、
「ネット・動画・読書中心なら、Z4はまだ現役」と感じるユーザーが多いようです。
- タッチ操作の反応はやや遅いが、日常利用には支障なし。
- 発熱は感じるが、カバーやスタンドを使えば問題ない。
- お風呂・キッチンなどでの利用には他に代えがたい利便性。
ただし、セキュリティ更新が止まっているため、オンライン決済や機密性の高い作業には不向きです。
使い方を割り切ることがポイントです。
XperiaタブレットZ4の今評価は？
結論として、XperiaタブレットZ4は「古いけど、まだ光る個性を持つタブレット」です。
最新機種と比べれば性能は落ちるものの、軽さ・防水性・デザインの完成度はいまでも十分通用します。
Sonyがタブレット市場から撤退して久しい今、Z4は“最後のXperiaタブレット”として、ある種の名機になったとも言えるでしょう。
中古で安く手に入れて動画や読書用に使う——そんな使い方なら、2025年でもおすすめできる1台です。
そして何より、この端末にはSonyらしい「ものづくりの美学」が詰まっています。
薄く、美しく、静かに長く使える。そんなZ4は、今見てもやっぱり“Xperiaらしい”存在です。
XperiaタブレットZ4の今評価は、
「性能ではなく、体験で勝負するタブレット」。
最新機にはない魅力を、もう一度手に取って確かめてみるのも悪くないかもしれません。
