こんにちは。新しいiPhoneが手元に届いたのに、データ移行でつまずいていませんか? せっかくの機種変更なのに、クイックスタートが始まらない、途中で止まる…そんなイライラ、よくわかります。
実はこれ、特定の条件が少しでも揃っていないだけで起こる、かなり頻繁なトラブルなんです。でも大丈夫。ほとんどの場合は、体系的に原因を潰していけば解決します。この記事では、あなたが今まさに直面しているその画面の先に、確実に進むための全手順をお伝えします。
まずここをチェック! クイックスタートの絶対条件3つ
クイックスタートが機能するには、絶対に外せない前提があります。うまくいかないときは、まずこの3点をサッと確認してみてください。
- 条件1: OSは最新? 移行元と移行先の両方のiPhoneが、iOS 12.4以降である必要があります。特に注意したいのは、新しいiPhoneの方がOSバージョンが古い場合。中古や在庫品を購入したときに起こりがちです。その場合は、後述する方法で新機種を先にアップデートしましょう。
- 条件2: 新iPhoneは「まっさら」な状態? データを受け取る新しいiPhoneは「こんにちは」の初期画面でなければなりません。すでに自分で設定を進めてホーム画面が出ている状態では、機能は始動しません。
- 条件3: Apple IDにサインインしてる? データを渡す側の旧iPhoneで、あなたのApple IDにサインインしていることが必須です。これがないとプロセスが始まりません。
どうして動かないの? ケース別・原因と即効対処法
「条件はクリアしてるはずなのに…」という場合。よくあるケースごとに、その原因とやるべきことを詳しく見ていきましょう。
ケース1: そもそも「クイックスタート」画面が出てこない
新しいiPhoneの電源を入れても、あの特徴的な雲のアニメーション(設定コード)が表示されない。こんな時は、接続環境とデバイスの状態を見直します。
まずはBluetoothとWi-Fi。両方のデバイスでBluetoothがオンになっているか、そして同じ安定したWi-Fiネットワークに接続されているか、もう一度確認を。機内モードが誤ってオンになっていないかもチェックポイントです。
次に物理的な距離。新旧のiPhoneは、データ転送が終わるまで数センチ以内に並べて置きましょう。近すぎて悪いことはありません。
あとはカメラレンズ。古いiPhoneのカメラでコードを読み取る工程があるので、レンズが汚れていたり、保護フィルムでふさがっていたりしないか確認を。もしカメラが使えなくても、「手動で認証」のオプションを選べば先に進める場合がありますよ。
ケース2: 始まったけど、準備や転送中にエラー・停止する
ここが一番もどかしいポイントですよね。進行が固まったり、エラーメッセージが出たりする場合は、次のような原因が考えられます。
原因A: 新しいiPhoneの容量が足りていない
これは本当によくある原因です。新しいiPhoneの空き容量が、古い機種の使用容量より少ないと、転送は確実に失敗します。
移行を始める前に、必ず両者の容量を確認しましょう。もし新しい機種の空き容量の方が少なければ、古いiPhoneで不要なアプリ、使わない動画や写真、キャッシュデータなどを整理してから再挑戦してください。
原因B: OSバージョンに微妙なずれがある
先ほども触れましたが、移行先のOSが古い場合に不具合が起こることがあります。この場合は少し手間ですが、以下の手順が確実です。
- 新しいiPhoneを、最低限の設定(言語、地域、Wi-Fi接続だけ)で一旦セットアップし、ホーム画面まで進めます。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から、最新のiOSにアップデートします。
- アップデート後、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行し、初期画面に戻します。
- もう一度、クイックスタートを最初からやり直します。
原因C: ソフトウェアの一時的な不具合
単純に、デバイスがちょっとした混乱状態にある可能性もあります。そんな時は、新旧両方のiPhoneを再起動するのが一番の特効薬。普通に再起動してダメなら、強制再起動(機種によって操作が異なります。例えばiPhone 8以降なら、音量アップ→音量ダウン→サイドボタン長押し)を試してみてください。
原因D: ネットワーク設定のキャッシュ問題
過去のネットワーク設定が邪魔をしているかもしれません。古いiPhoneの「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」から、「ネットワーク設定をリセット」 を実行してみましょう。これでWi-Fiのパスワードなどは削除されますが、写真やアプリなどの個人データは消えません。一つの突破口になることがあります。
最終奥義:新iPhoneを初期化して最初からやり直す
上記を全部試してもダメ、あるいは新しいiPhoneを既に使い始めてしまっている…。そんな場合は、潔く新しい機種を初期化して、ゼロからスタートするのが最も確実な解決策です。
新iPhoneを初期化する手順はこちら。
- 新しいiPhoneで「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」を開く。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」 をタップ。iCloudバックアップを促す画面が出たら、「今すぐ消去」を選んで構いません。
- Apple IDのパスワードなどを求められるので、入力して消去を確定。
- デバイスが再起動し、待ちに待った「こんにちは」画面に戻ります。ここで改めてクイックスタートを試しましょう。
クイックスタートがダメでも大丈夫! 代替データ移行法2選
どうしてもクイックスタートが使えない、あるいはもっと確実な方法がいいという方のために、代表的な代替手段もご紹介します。これらの方法は、クイックスタートより時間がかかることもありますが、非常に信頼性の高い方法です。
方法1: iCloudバックアップを経由する
これはインターネット環境さえあればできる手軽な方法です。
- 古いiPhoneで、「設定」→「[あなたの名前]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」から「今すぐバックアップを作成」をタップし、手動でバックアップを取ります。
- バックアップが完了したら、新しいiPhoneの設定画面で「iCloudバックアップから復元」を選択。
- 先ほど作成したバックアップを選べば、データの移行が開始します。
ポイント: iCloudの無料容量(5GB)ではほとんどの場合足りないので、必要な期間だけ有料プランに加入するのが現実的です。また、ネットワーク速度に大きく依存するので、自宅のWi-Fiなど高速で安定した環境で行いましょう。
方法2: パソコン(Finder/iTunes)を経由する
これが最も多くのユーザーに推奨できる、高速で確実な「本丸」のような方法です。アプリのログイン情報や健康データまで含む完全なバックアップが可能です。
- USBケーブルで古いiPhoneをパソコン(MacならFinder、WindowsならiTunes)に接続します。
- バックアップオプションで 「このiPhoneのバックアップを暗号化」に必ずチェックを入れます。これでパスワードや健康データも守られます。
- バックアップを作成したら、今度は新しいiPhoneを同じパソコンに接続。
- セットアップアシスタントが起動するので、「バックアップから復元」を選び、先ほど作成したバックアップファイルを指定すれば完了です。パソコンを介するので、転送速度が圧倒的に速く、途中でネットワークが切れる心配もありません。
まとめ:iPhoneのクイックスタートができない時は、焦らず体系的な確認を
いかがでしたか? クイックスタートの問題は、その便利さの裏返しとして、いくつかの「前提」に敏感です。原因がわかってしまえば、対処法は必ずあります。
まずはOSバージョン、ストレージ容量、ネットワークという三大要因を確認する。それでもダメなら、再起動やネットワーク設定のリセットといった基本操作を試す。最終的に新しいiPhoneの初期化に踏み切るか、iCloudやパソコンを使った代替方法に切り替える。
このステップを踏めば、必ずデータは新しいiPhoneに引き継げます。新しいiPhoneライフを楽しむための最初の一歩。この記事が、その小さなつまずきを解消するお手伝いになれば嬉しいです。
