新しいiPhoneを手に入れたとき、一番気になるのがLINEの移行ですよね。せっかくの機種変更で、大切なトーク履歴や友だちリストを失ってしまったら大変です。iPhoneのクイックスタート機能を使えば、簡単にデータを移行できますが、LINEに関しては少し注意が必要です。
この記事では、iPhoneクイックスタートを使ったLINEの完全な引き継ぎ方法を、失敗しないための準備から具体的な手順、トラブルシューティングまで詳しく解説します。最後まで読めば、あなたも安心して新しいiPhoneでLINEを使い始められるはずです。
クイックスタートでLINEが引き継がれるもの・引き継がれないもの
まず、iPhoneクイックスタートでLINEのデータがどのように移行するのかを正確に理解しましょう。これは、移行後に「あれ? これがない!」と慌てないために重要なポイントです。
クイックスタートで引き継がれるLINEデータ
基本的に、iPhoneクイックスタートでアプリごと丸ごとデータを移行する場合、以下の重要なLINEデータは新しいiPhoneに引き継がれます:
- 友だちリスト(全員)
- 参加しているグループ全般
- あなたのプロフィール情報(LINE ID、名前、アイコン画像)
- 購入済みのスタンプ全種類
- LINEポイントやLINEコインの残高
- LINE Keepやアルバムに保存したデータ
特に注意が必要なトーク履歴の扱い
ここが最大のポイントです。iPhoneクイックスタート自体はアプリの全データをコピーする機能ですが、LINEのトーク履歴に関しては以下のような特徴があります:
- テキストメッセージ:移行前に旧iPhoneのLINEで「iCloudへのバックアップ」を実行していれば、過去のすべてのテキストメッセージを新しいiPhoneに引き継げます
- 写真・動画・ファイル:これらのメディアファイルは、LINEの無料の標準バックアップでは引き継ぐことができません
- 完全な履歴を移行したい場合:写真や動画を含む完全なトーク履歴を引き継ぎたい場合は、有料サービス「プレミアムバックアップ」(LYPプレミアムに含まれる)を利用する必要があります
クイックスタートでは引き継がれない設定
以下の設定は移行されないため、新しいiPhoneで再度設定する必要があります:
- トークルームごとの通知設定(ON/OFF)
- 個別の通知音設定
- 一部のアプリ内設定
絶対にやっておくべき5つの事前準備
iPhoneクイックスタートを開始する前に、以下の準備を必ず行ってください。この準備が、後のトラブルを防ぐ最も重要なステップです。
1. LINEアカウント情報の確認と登録
新しいiPhoneでLINEを開いたとき、必ず必要になる情報を確認します:
- パスワードの登録確認:旧iPhoneのLINEで「設定」→「アカウント」を開き、「パスワード」が「登録完了」になっているか確認します
- パスワード未登録の場合:「パスワードを登録」からすぐに設定しましょう。これは絶対に必要です!
- 電話番号とメールアドレスの確認:同じ画面で、現在使用中の電話番号とメールアドレスが正しく登録されているか確認します
- キャリアメール注意点:キャリアメール(例:docomo.ne.jp、au.comなど)を登録している場合、機種変更でそのメールアドレスが使えなくなることがあります。GmailやYahoo!メールなど、機種変更後も使えるメールアドレスに変更しておくのが安心です
2. LINEアプリとiOSの最新化
古いバージョンでは新しい機能が使えず、移行に失敗する可能性があります:
- LINEアプリの更新:旧iPhoneでApp Storeを開き、LINEアプリが最新版になっているか確認し、必要なら更新します
- iOSのアップデート確認:旧iPhoneの「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で、OSが最新か確認します
特に重要な注意点:新しいiphoneが出荷時の古いiOSバージョンの場合があります。旧iPhoneよりバージョンが低いと、クイックスタート中にシステム更新が始まり、数時間待っても進まず失敗することがあります。可能なら、新しいiPhoneを単独で先に最新iOSに更新してからクイックスタートを始めると、このリスクを回避できます。
3. トーク履歴のバックアップ(最重要ステップ)
テキストメッセージの履歴を確実に残すために、必ず手動でバックアップを実行します:
- 旧iPhoneのLINEで「設定」を開く
- 「トーク」→「トークのバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップ」を実行
絶対に確認すべきこと:「前回のバックアップ」の日時が「数分前」になっていることを確認してください。自動バックアップが設定されていても、実際には長期間バックアップが取れていないケースが多く報告されています。手動で確実に実行することが、データ損失を防ぐ最善策です。
4. クイックスタート環境の最適化
データ移行をスムーズに行うための環境を整えます:
- 充電状態の確認:両方のiphoneを充電器に接続するか、バッテリー残量が80%以上あることを確認します(移行中の電源断落は絶対に避けたいトラブルです)
- Wi-Fi環境の確保:両方のiPhoneを同じ安定したWi-Fiネットワーク(できれば自宅のネットワーク)に接続します。通信環境が悪いと転送が遅くなったり失敗したりします
- Bluetoothのオン確認:両端末でBluetoothがオンになっているか確認します
- ストレージ容量の確認:新しいiphoneの空き容量が、旧iPhoneの使用容量よりも十分にあることを確認します
5. 二要素認証アプリの準備(ある場合)
Google Authenticatorや他の二要素認証アプリを使っている場合、これらのアプリ内データはクイックスタートで自動的に移行しないことがあります。必要なサービスのバックアップコードを事前に準備しておきましょう。
クイックスタート実施手順とLINEの引き継ぎ
準備が整ったら、いよいよiPhoneクイックスタートを実行します。
ステップ1:クイックスタートによるデータ移行
- 新しいiphoneの電源を入れ、旧iPhoneの近くに置きます
- 旧iPhoneに「新しいiPhoneを設定」画面が表示されたら「続ける」をタップ
- 新しいiPhoneに表示されるアニメーションを旧iPhoneのカメラで読み取ります
- 新しいiPhoneでパスコードを入力し、Face ID/Touch IDの設定を行います
- データ転送方法を選択する画面で「iPhoneから直接転送」を選びます(これが最も確実な方法です)
- 転送が完了するまで、両デバイスを電源に接続したまま、触らないで待ちます
データ量によって転送時間は異なります。数十GBのデータがある場合は数時間かかることもありますが、途中で操作しないことが重要です。
ステップ2:LINEの認証と引き継ぎ
クイックスタートが完了し、新しいiPhoneの設定がすべて終わったら:
- 新しいiphoneでLINEアプリを起動します
- 「本人確認する」という画面が表示されるので、タップして進みます
- 登録済みの電話番号を入力し、SMSで送られてくる認証コードを入力します
- 事前に確認したLINEのパスワードを入力します
これでLINEアカウントの引き継ぎは完了です!
ステップ3:トーク履歴の確認
最後に、トーク履歴が正しく引き継がれているか確認します:
- LINEの「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」を開きます
- ここに先ほど旧iPhoneで実行したバックアップの日時が表示されていれば、テキストのトーク履歴も復元されています
- 各トークルームを開いて、過去のメッセージが表示されるか確認します
クイックスタートが失敗したときの対処法
万が一、iPhoneクイックスタート中に問題が発生した場合の対処法を紹介します。
よくあるトラブルと解決策
- クイックスタートが全く開始しない場合:
- 両端末のBluetoothとWi-Fiを確認し、再起動します
- 新しいiPhoneが初期設定画面(「こんにちは」の画面)にあることを確認します
- 旧iPhoneにApple IDでサインインしているか確認します
- 転送が途中で止まる、極端に遅い場合:
- 不安定な公衆Wi-Fiではなく、自宅のネットワークを使用しているか確認します
- 最も効果的なのは、両デバイスを再起動してプロセスを最初からやり直すことです
- 別のWi-Fiネットワークに切り替えてみます
強力な代替手段:「かんたん引き継ぎQRコード」
クイックスタート自体に問題がある場合や、LINEだけを先に移行したい場合は、「かんたん引き継ぎQRコード」がおすすめです:
- 旧iPhoneのLINEで「設定」→「アカウント」→「かんたん引き継ぎ」を開きます
- 「かんたん引き継ぎを開始」をタップし、表示されるQRコードを確認します
- 新しいiphoneにLINEをインストールし、「アカウントをお持ちの方」→「かんたん引き継ぎ」を選択
- 旧iPhoneのQRコードを新しいiPhoneでスキャンします
この方法では、パスワード入力なしでアカウントを移行でき、直近14日間のトーク履歴も引き継げます。ただし、それ以前のテキストメッセージを引き継ぐには、事前の「トーク履歴のバックアップ」が依然として必要です。
ユーザーが実際に失敗した事例から学ぶ注意点
実際のユーザー体験から、特に注意すべきポイントを紹介します。
「自動バックアップ」への過信は禁物
あるユーザーは、自動バックアップを有効にしていたにもかかわらず、実際には2年間バックアップが取れておらず、機種変更で長期間のトーク履歴を失う事例がありました。自動設定に頼らず、移行前の手動バックアップと日付確認は必須です。
新旧端末での同時ログインによる混乱
クイックスタート後、新しいiphoneでLINEを開く前に、誤って旧iPhoneでLINEにログインしてしまうと、データの整合性が崩れることがあります。新しい端末での認証が完了するまでは、旧端末のLINE操作は控えるのが安全です。
OSバージョンの不一致問題
前述の通り、新しいiPhoneのOSが古いままだと、クイックスタートプロセスが長時間ハングアップする主要な原因となります。これを防ぐ事前対策(新しいiPhoneを先に単独更新)が極めて有効です。
iCloudストレージ不足のチェック
LINEのバックアップはiCloudを使用します。iCloudの空き容量が不足していると、バックアップが失敗したり不完全になったりします。移行前にはiCloudのストレージ状況も確認しましょう。
移行後の確認と設定
新しいiphoneでLINEの移行が完了したら、以下の点を確認しましょう:
- すべての友だちが表示されているか
- 参加しているグループに正常に入れているか
- 購入済みスタンプがすべて利用できるか
- LINEポイント/コインの残高が正しいか
- 重要なトーク履歴が残っているか(特に仕事や家族とのやり取り)
- 通知設定を必要に応じて再設定する
もし不具合を発見したら、早めに対処することが重要です。特に友だちリストやグループに不備がある場合は、すぐに気づくことができるでしょう。
まとめ:iPhoneクイックスタートでLINEを安全に引き継ぐために
iPhoneクイックスタートは、新しいiPhoneへの移行を大幅に楽にしてくれる便利な機能です。しかし、LINEに関しては「アプリごと移るから完全に安心」というわけではなく、特にトーク履歴の扱いには注意が必要です。
この記事で紹介した以下のポイントを守れば、トラブルなく安全に移行できるはずです:
- 事前準備がすべて:パスワード確認、バックアップ実行、OS更新など、準備を怠らない
- 手動バックアップの徹底:自動設定に頼らず、自分の目でバックアップ日時を確認する
- 環境整備:充電、Wi-Fi、ストレージ容量など、物理的な環境を整えてから開始する
- 代替手段の理解:クイックスタートが失敗したときの「かんたん引き継ぎQRコード」などの代替方法を知っておく
新しいiphoneでの生活を快適にスタートさせるために、ぜひこれらの手順を参考にして、LINEのデータを完全に引き継いでください。最初の準備に少し時間をかけることで、後々のトラブルやデータ損失のリスクを大幅に減らすことができます。
iPhoneクイックスタートを正しく使って、スムーズなLINE引き継ぎを実現しましょう!
