ガーミン(Garmin)のスマートウォッチを使っている人なら、一度は「機種変更したらペアリングができなくなった!」というトラブルに出くわしたことがあるかもしれません。
せっかくデータも引き継いで新しいスマホで快適に使いたいのに、Bluetooth接続がうまくいかないと焦りますよね。
この記事では、ガーミンが機種変更後にペアリングできない時の原因と、その解決策をわかりやすく解説します。どのモデルでも基本の考え方は同じなので、順に確認していきましょう。
なぜ機種変更後にガーミンがペアリングできなくなるのか?
まず理解しておきたいのは、「Bluetoothのペアリング情報は自動では引き継がれない」ということ。
スマホを買い替えても、Garmin Connectのアカウントやアプリのデータは移行できますが、Bluetoothの接続情報は別物です。
つまり、旧スマホとガーミンの間で結ばれていたペアリング情報は、新しいスマホにコピーされません。
そのため、古いスマホにペアリング情報が残ったままだと、ガーミンが「すでに別の端末と接続中」と認識してしまい、新しいスマホとの接続を拒否することがあります。
また、機種変更直後はスマホのBluetoothやGarmin Connectの設定が初期状態になっており、アプリの権限設定やバックグラウンド通信が制限されている場合も。
こうした要因が重なることで、「接続できない」「ペアリングが見つからない」といった現象が起こるのです。
よくある原因を一つずつ確認しよう
ペアリングできない原因は1つではありません。次のような項目をチェックしてみましょう。
- 旧スマホでペアリング解除をしていない
- Garmin Connectのアプリが古い
- スマホのBluetoothがオフになっている
- Garminデバイスがペアリングモードになっていない
- スマホやデバイスの再起動をしていない
- 他のBluetooth機器が干渉している
- スマホの省電力設定がBluetooth通信を制限している
特に多いのは、旧スマホ側にペアリング情報が残っているケースです。これを放置したまま新しいスマホで接続しようとすると、ガーミンが「別の端末にすでに登録済み」と認識し、接続を拒否してしまうのです。
対処法① 旧スマホのペアリングを解除する
まだ旧スマホが手元にあるなら、まずはこれを実行しましょう。
- 旧スマホの設定を開く
- Bluetooth設定画面でガーミンデバイスを探す
- 「接続解除」または「削除」を選択
- Garmin Connectアプリを開き、デバイス一覧から同じガーミンを削除
- 最後に旧スマホの電源をオフにする
この手順で、ガーミンが「どのスマホともつながっていない状態」になります。これをやっておくだけで、新しいスマホでのペアリングがスムーズに進みます。
対処法② 新しいスマホ側の準備を整える
次に、新スマホ側の設定を確認しましょう。
- Bluetoothをオンにする
- Garmin Connectアプリを最新バージョンに更新
- 必要に応じてスマホを再起動
- 他のBluetoothデバイスの電源を切る
- 通知・位置情報・Bluetoothの使用を許可する
Garmin Connectアプリが古いままだと、Bluetooth接続の仕様が合わず、ペアリングに失敗することがあります。アプリストアから最新版にアップデートしておくと安心です。
対処法③ Garminデバイスを再起動またはリセットする
スマホ側が問題ないのにペアリングできない場合、ガーミン本体を一度リセットすると改善することがあります。
- 電源ボタンを長押しして再起動する
- それでも改善しない場合は「設定 → システム → 初期化」からリセットを実行
- 初期化後、ペアリングモードに入れて再登録
リセットは保存データが消えることがあるので、アクティビティやウォッチフェイスを同期・バックアップしてから行うのがおすすめです。
対処法④ Garmin Connectで新しくペアリングする
ここまで準備ができたら、Garmin Connectアプリで再ペアリングを行いましょう。
- Garmin Connectを開き、「デバイスの追加」を選択
- ペアリングしたいウォッチをリストから選ぶ
- デバイス側をペアリングモードにする(機種により操作が異なる)
- 表示されたペアコードを確認して接続を承認
ペアリング完了後、通知設定やウォッチフェイス、Garmin Pay、Suicaなどの支払い機能は再設定が必要になる場合があります。
ただし、アクティビティデータやアカウント情報はGarmin Connectに保存されているため、再ログインすれば復元可能です。
対処法⑤ それでもダメな場合の最終手段
上記を試しても接続できないときは、スマホ側のBluetoothキャッシュやアプリデータの不整合が原因かもしれません。以下を試してみてください。
- スマホ設定 → Bluetooth → Garminデバイスを削除
- Garmin Connectアプリをアンインストール
- スマホを再起動
- Garmin Connectを再インストール
- ペアリングを最初からやり直す
この「一度まっさらにしてからやり直す」方法は、ユーザー報告でも高い確率で解決できたとされています。
それでも改善しない場合は、Garminサポートに連絡し、機種名・OSバージョン・アプリバージョンを伝えると、個別に案内してもらえます。
よくある見落としポイント
- 省電力モードのままになっている
→ Bluetooth通信が制限されてペアリングできないことがあります。 - 複数のスマホで同時接続しようとしている
→ Garminデバイスは基本的に1台のスマホとしかペアリングできません。 - デバイスが古いファームウェアのまま
→ 最新版に更新することで接続の安定性が向上します。 - ペアリング時に他のBluetooth機器が近くにある
→ 近くにワイヤレスイヤホンや別のスマートウォッチがあると干渉することがあります。
トラブルを防ぐための予防策
ペアリングトラブルは、ちょっとした準備で防げます。次のポイントを覚えておきましょう。
- 機種変更前に必ず旧スマホでペアリングを解除する
- Garmin Connectのバックアップを取っておく
- 新スマホのBluetooth設定・通知・位置情報を確認
- 定期的にアプリ・デバイスのアップデートを行う
- スマホの省電力設定をオフにしておく
この5つを意識するだけで、機種変更後もスムーズに再接続できます。
まとめ:ガーミンが機種変更後にペアリングできないときは慌てず順に確認しよう
ガーミンが機種変更後にペアリングできないとき、多くの場合は「旧スマホのペアリング情報が残っている」か「Bluetoothの初期設定が不完全」という単純な原因です。
焦らず次の順で進めましょう。
- 旧スマホでペアリング解除
- 新スマホのBluetoothとアプリを最新に
- ガーミン本体を再起動またはリセット
- Garmin Connectで新しくペアリング
この流れを踏めば、ほとんどのケースで再接続できます。
万が一うまくいかない場合も、アプリの再インストールやキャッシュ削除、公式サポートへの相談で解決できることがほとんどです。
せっかくのガーミンを、機種変更後も気持ちよく使い続けられるように。
今日からぜひ、ペアリング設定を見直してみてください。
