無印良品といえば、生活を整えるシンプルなデザインと、使う人に寄り添った機能性が魅力。そんな無印が展開する「イヤホン」シリーズにも注目が集まっています。中でも話題なのが、“ワイヤレスイヤホン”というワード。実際のところ無印のイヤホンはどんな音がするのか? 使い心地やコスパはどうなのか? 本記事では、無印良品のイヤホンを実際に使った感想や口コミをもとに徹底レビューします。
無印良品のイヤホン、そもそもどんなラインナップがある?
無印良品が販売するイヤホンは、現時点では主に「有線タイプ」が中心です。
「モバイルイヤホン マイク付」や「USB-C対応モデル」などが公式サイトで展開されており、価格は990円〜1290円(税込)と非常に手頃。
一方で、「完全ワイヤレスイヤホン」については、日本国内では明確なラインナップが確認できません。一部では中国や海外店舗限定でBluetoothモデルが販売されているという情報もありますが、公式サイトでは未発表です。
そのため本記事では、有線モデルの使用感をベースに、無印が“もしワイヤレス化したら”という視点も交えて検証していきます。
シンプルなデザインと軽さが無印らしい
まず手に取って感じるのは、無印らしい無駄のないデザイン。
マットな白とグレーの中間のような質感で、主張しすぎず、どんな服装やシーンにも馴染みます。
ケーブルは約1.2mと標準的。重さはわずか15gほどしかなく、長時間装着しても耳が疲れにくいのが特徴です。
イヤーピースはXS〜Lの4サイズが付属しており、自分の耳にぴったり合うサイズを選べます。耳に優しくフィットし、動いてもズレにくいという声も多く見られます。
一方で、ケーブルが服に擦れると「ガサガサ音がする」という口コミも。
これは有線イヤホン特有の“マイクロフォニックノイズ”という現象で、コードが無いワイヤレスなら解消される問題。
その意味では、無印が今後ワイヤレス化すれば、使い心地が大きく進化する余地があると感じます。
音質は価格以上?990円イヤホンの実力
「990円という価格で、どこまで音が良いの?」
これは多くの人が気になるポイントでしょう。
実際に聴いてみると、低音がしっかり響くタイプ。
ベースラインやキックドラムの存在感があり、日常的に音楽を聴くには十分な迫力があります。中高音はやや丸みがあり、耳に刺さらない優しい音質。
「低音重視で落ち着いたチューニング」という印象です。
ただし、音の解像度や広がりは限定的。
高音域が少し詰まっているように感じるというレビューもあり、繊細な音を聴き分けたい人には物足りないかもしれません。
一方で、通勤・通学・動画視聴・音声通話など、日常使いでは「990円とは思えない」と高評価。
音質を「プロレベル」に求めない限り、価格を考えれば十分満足できるクオリティです。
通話・オンライン会議にも対応!マイクの使い勝手
無印の「モバイルイヤホン マイク付」には、インラインリモコンとマイクが付いています。
ボタン1つで再生・停止や通話操作が可能。マイク性能もクリアで、リモート会議やスマホ通話でも支障はありません。
一方、マイク位置が口元から少し離れるため、屋外の風切り音や周囲の雑音は拾いやすい傾向があります。
静かな環境では問題なく使えますが、人通りの多い場所では少し声がこもる印象。
将来的にワイヤレスモデルが登場するなら、ENC(環境ノイズキャンセリング)マイクなどの搭載が期待されます。
“通話にも強い無印イヤホン”という進化は、多くのユーザーに歓迎されるでしょう。
コスパで選ぶなら“買い”の一本
無印イヤホンの一番の魅力は、なんといっても圧倒的なコストパフォーマンス。
990円という価格で、装着感・デザイン・音質すべてが「平均点以上」。
しかも全国の無印良品店舗で手軽に買えるという安心感も大きいです。
SNSでも「Type-Cイヤホンが無印から出てて感動」「純正より安いのに普通に使える」といった声が多数。
“とりあえず予備として1本持っておきたい”という層にぴったりです。
もちろん、ワイヤレスイヤホンに慣れている人からすると「ケーブルが邪魔」「接続が煩わしい」と感じるかもしれません。
ですが、音切れや充電切れの心配がないという点では、有線の良さもまだまだ健在です。
このあたりは「自分の使うシーン」で判断するのがベスト。
“安くてそこそこ良い音で聴ける”という基準なら、無印イヤホンは間違いなく候補に入ります。
他社モデルとの比較で見えてくる無印の立ち位置
同価格帯の他社製イヤホンと比べてみましょう。
[Apple EarPods](https://www.amazon.co.jp/s?k=Apple EarPods&tag=new39-22)や[Anker Soundcore](https://www.amazon.co.jp/s?k=Anker Soundcore&tag=new39-22)、ダイソー製の格安イヤホンなどが競合になります。
・[Apple EarPods](https://www.amazon.co.jp/s?k=Apple EarPods&tag=new39-22)(約3,000円)
音の解像度とマイク品質は高いものの、価格は無印の3倍。
音質にこだわる人にはこちらが上。
・ダイソー 1000円イヤホン
近い価格帯だが、音がこもりがちで耐久性に難あり。
無印のほうが全体的に安定感がある。
・[Anker Soundcore](https://www.amazon.co.jp/s?k=Anker Soundcore&tag=new39-22)(ワイヤレスモデル 6,000円前後)
Bluetooth接続・ノイズリダクション搭載で機能性は段違い。
ただし価格差を考えると、シンプル志向の人には無印の方が魅力的。
つまり、無印は“機能よりも価格と安心感”を求める層に刺さるブランドです。
“最小限でちょうどいい”という無印らしい哲学が、イヤホンにも現れています。
「ワイヤレスだったらもっと良いのに」──ユーザーの期待
多くのレビューで見られるのが、この言葉。
「無印のワイヤレスイヤホンがあれば絶対買うのに」という声です。
有線モデルでもこれだけの人気があるのだから、もし無印がBluetooth対応の完全ワイヤレスモデルを出せば、確実に話題になるでしょう。
予想される特徴としては、
・シンプルデザイン
・USB-C充電対応
・左右独立の軽量タイプ
・価格は2,000〜3,000円台程度
このあたりで出てくれば、“AppleやAnkerに対抗できる低価格ワイヤレス”としてヒットの可能性も十分あります。
無印のデザインポリシーと、現代的なワイヤレス機能が融合すれば、新たなスタンダードになるかもしれません。
無印のイヤホンは「日常を整える道具」
無印良品のイヤホンを使って感じるのは、「生活に自然に溶け込む」こと。
派手さはないけれど、必要なときにちゃんと仕事をしてくれる。
それが無印らしさでもあります。
音質を競うオーディオ製品ではなく、“生活の中で自然に音を楽しむツール”。
この位置づけを理解して使えば、990円とは思えない満足感が得られます。
ワイヤレス化が進む中で、有線モデルの良さを再発見できるのも面白いところ。
そして、いつか無印から完全ワイヤレスイヤホンが登場する日を楽しみに待ちたいですね。
無印のワイヤレスイヤホン徹底レビューのまとめ
無印のイヤホンは、
・デザイン:シンプルで飽きがこない
・装着感:軽くて耳に優しい
・音質:低音しっかりで日常使いに十分
・コスパ:990円でこの品質は優秀
という“日常に寄り添う”バランスの良さが光ります。
ワイヤレスイヤホンとしての正式展開はまだこれからですが、無印の哲学をそのまま持ち込めば、きっと“使って心地いい”モデルが生まれるはず。
生活の一部として、音を静かに楽しむ——そんな時間を大切にしたい人には、無印のイヤホンは間違いなくおすすめです。
