ガーミンのスマートウォッチを買った人なら、一度は「保護フィルムって必要？」と思ったことがあるはず。
結論から言えば、「使い方による」。ただ、最近のガーミンは素材や設計の進化で“フィルムなしでも平気”という声も増えている。この記事では、実際の使用感や口コミ、素材の違いなどから、保護フィルムの必要性を徹底的に掘り下げていく。
ガーミンの画面素材はそもそも強い
まず知っておきたいのは、ガーミンのディスプレイが想像以上に強いということ。
多くのモデルでは「Corning Gorilla Glass」や「サファイアクリスタル」が採用されており、スマホの画面と同等、もしくはそれ以上の耐久性を持つ。上位モデルになるほどサファイア仕様が増え、硬度はモース硬度9クラス。つまり、砂粒や鍵との軽い接触程度では傷がつきにくい。
実際に、4か月間フィルムなしで使ってもほとんど傷がつかなかったというレビューもある。
普段使いが中心なら、もはやフィルムがなくても問題ないレベルだ。
「保護フィルムを貼るメリット」は安心感に尽きる
それでもフィルムを貼る人は多い。その理由の多くは“安心感”だ。
- 登山・トレイルラン・ロードバイクなど、ぶつける可能性がある
- 皮脂や指紋を減らしたい
- 高価なモデルだからきれいに使いたい
- 万が一の傷が気になる
特にアウトドア派にとっては、枝や岩にぶつけるリスクが現実的にある。
また、フィルムを貼っておくと、画面を拭くときも気兼ねなく扱える。「心理的な余裕を買う」という意味では、費用対効果は高い。
最近のガーミン純正フィルムや高品質タイプは透明度も高く、タッチ感も自然。以前のような“貼ってる感”はだいぶ薄れている。
「保護フィルムはいらない派」が増えている理由
それでも「いらない」と判断する人が多いのはなぜか。理由はいくつかある。
まず、ガーミンの耐久性が年々向上している点。サファイアガラスモデルでは、よほどの衝撃でない限り傷はつかない。
また、保護フィルムのデメリットも無視できない。
- 丸型画面に貼るのが難しい（気泡・ズレ・ホコリ問題）
- タッチ感が鈍くなる
- 光の反射や曇りで視認性が落ちる
- 経年で端が浮いてくる
- ソーラーモデルでは発電効率が落ちる
特に「Dual Power」や「Solar」対応モデルでは、フィルムが光を遮って充電効率を下げるリスクがある。
メーカー自体が非推奨としている場合もあるので、注意が必要だ。
実際のユーザーの声
SNSやレビューを見てみると、意見は大きく二分している。
フィルムなし派
「1年使ってるけど傷なし」
「ぶつけない限り問題ない」
「フィルム貼ると見た目が台無し」
フィルムあり派
「すぐに小傷がついたから貼ってよかった」
「子どもと遊ぶときに安心」
「高価なモデルなので保険代わり」
つまり、使うシーンがアクティブかどうかが分かれ目。
デスクワーク中心ならフィルムは不要、外での活動が多ければ貼る価値がある、というのがリアルな結論だ。
ソーラーモデルは「貼らない」が正解
ガーミンのソーラーモデル（Fenix 7 Solar など）は、画面が発電機能を兼ねている。
そのため、フィルムを貼ると光の透過率が下がり、ソーラー充電効率が落ちる可能性が高い。
特に屋外での長時間使用を想定している人は、この点を見逃してはいけない。
せっかくの機能を活かしきれなくなるのは本末転倒。
このタイプを使っているなら、基本的に“貼らない前提”で考えるのが正解だ。
「貼る・貼らない」判断の目安
では、どんな基準で判断すればいいのか。以下のように整理できる。
保護フィルムがいらない人
- 室内作業や通勤・ラン中心
- 多少の小傷は気にならない
- Corning Gorilla Glass やサファイアモデルを使用
- ソーラーモデルを使っている
保護フィルムを貼った方がいい人
- 登山・トレイル・自転車など屋外活動が多い
- 子どもと遊ぶ、日常でぶつけやすい
- 高価なモデルを長く大切に使いたい
- 指紋・汚れを気にするタイプ
どちらにも明確な“正解”はないが、自分の使い方と性格を考えれば、自然と答えは出る。
注意しておきたい「フィルムへの過信」
保護フィルムを貼っても、すべての衝撃から守れるわけではない。
ガラス割れや大きな凹みには無力なことも多い。あくまで「軽傷を防ぐ」程度の効果だ。
また、安価なフィルムは端が浮きやすく、見た目が悪くなる。貼り直しで気泡が入るとストレスも大きい。
フィルムを貼るなら、純正品または専用設計の信頼できるメーカーを選ぶのが鉄則だ。
ガーミンに保護フィルムはいらない？最終結論
改めてまとめると――
- ガーミンの画面は非常に強く、日常使いではフィルムなしでも十分。
- ただし、アウトドア派や高級モデルを長く使いたい人にとっては“安心を買う”意味がある。
- ソーラーモデルはフィルム非推奨。
- 貼る場合は品質を妥協しないこと。
つまり、「ガーミンに保護フィルムはいらない？」という問いに対しての答えは――
“多くの人にはいらない、でも貼りたい人には理由がある” というのが現実的な結論だ。
自分の使い方を一度見直して、必要かどうかを判断してみよう。
それが、一番後悔しない選び方だ。
