ランニングウォッチを探している人の多くが口にするのが「精度も欲しいけど、操作が難しいのはイヤ」という悩み。そんな要望にしっかり応えてくれるのが、ガーミンの最新モデル「Forerunner 165」です。
この記事では、実際の使いやすさや計測精度、日常生活での活用まで、徹底的にレビューしていきます。
ガーミン Forerunner 165とは?
Forerunner 165は、ガーミンのランニングウォッチの中でも“使いやすさ重視”のシリーズ。上位モデルのForerunner 265やForerunner 965よりも手に取りやすい価格ながら、ランナーに必要な機能はしっかり搭載されています。
まず特徴をざっくりまとめるとこんな感じです。
- 1.2インチのAMOLEDタッチディスプレイ
- 約39gの軽量ボディ
- 防水性能は5ATM(雨やシャワーでも安心)
- バッテリーはスマートウォッチモードで最大約11日間
- GPSモードでは最大約19時間稼働
- VO₂Maxやトレーニング効果、リカバリータイムなどのランニング指標を計測
- 睡眠・ストレス・血中酸素・Body Batteryなどの健康管理機能
- 通知表示やGarmin Payにも対応
つまり、「これ1本でランも日常も完結できる」というのがForerunner 165の魅力なんです。
見やすくてテンションが上がるAMOLEDディスプレイ
一度でも使えばわかるのが、このディスプレイの美しさ。
AMOLEDの発色はとにかく鮮やかで、外の日差しの下でも文字がくっきり。特にランニング中は「パッと見てすぐ分かる」ことが何より大事ですよね。
以前のトランスフレクティブ液晶は少し暗く感じることもありましたが、Forerunner 165ではそれが一切なし。文字も大きく、ウォッチフェイスのカスタマイズ性も高いので、自分好みの見た目にできます。
タッチでもボタンでも。直感的でストレスのない操作感
Forerunner 165はタッチスクリーンと物理ボタンの両方を備えています。
これが想像以上に便利で、指が濡れていても手袋をしていても操作できる。走りながらでもボタンで一発スタート/ストップできる安心感は、タッチ操作だけのスマートウォッチとは一線を画します。
メニュー構成もシンプルで、「難しそう」と感じていた人でもすぐ慣れるはず。
初めてガーミンを使うランナーにもかなり優しい設計です。
精度の高さはさすがガーミン。GPSと心拍の信頼性
ランニングウォッチの命とも言えるのが、計測の正確さ。
Forerunner 165は、GPSだけでなくGalileoやGLONASSにも対応したマルチGNSS設計です。
実際に街中や木陰の多いコースでも位置ズレが少なく、1kmあたりのペース表示も安定。ランの後に地図で走行ルートを確認しても、ズレがほとんど見られません。
心拍計も精度が高く、胸ベルトなしでもリアルタイムで正確にトラッキング。インターバルトレーニングや坂道ダッシュなど、心拍数を管理したいトレーニングでもしっかり対応してくれます。
ランニングデータの分析がここまでできる
Forerunner 165では、ラン後のデータもかなり細かく記録できます。
- 距離、ペース、心拍、ケイデンス(ピッチ)
- トレーニング効果(有酸素・無酸素)
- リカバリータイムの目安
- VO₂Max(最大酸素摂取量)
- ランニングパワー(走行出力)
ガーミンの専用アプリ「Garmin Connect」と連携すれば、グラフやヒートマップ形式で振り返りも簡単。
“数値が見える”ことで、日々の成長を実感できるのは大きなモチベーションになります。
さらに、走力や回復度に合わせて自動でワークアウトを提案してくれる「おすすめトレーニング」機能も搭載。毎回の練習内容に迷わず、効率的にステップアップできます。
健康管理機能も抜かりなし。日常使いにも最適
Forerunner 165は、ランニング専用ウォッチというより「24時間身につける健康パートナー」と言えるほど、ライフログ機能が充実しています。
- 睡眠スコアと各睡眠ステージの分析
- ストレスレベルの可視化
- 血中酸素濃度(SpO₂)の計測
- Body Batteryで体のエネルギー残量を表示
朝起きて時計を見るだけで「今日は体が元気か」「昨日の睡眠は十分だったか」が分かるのは本当に便利。
走らない日でも、健康管理ツールとして十分に価値があります。
通知表示やGarmin Payなど、スマートウォッチとしての基本機能も備えているため、仕事中や外出時も自然に使えるのも嬉しいポイントです。
軽くて快適。長時間つけても気にならない
重量は約39g。金属製のスマートウォッチと比べると段違いの軽さです。
腕に付けていても違和感がなく、寝るときもそのままつけていられるほど。
ベルトは柔らかく、フィット感も良好。ラン中にズレたり蒸れたりする感覚も少なく、装着ストレスはほぼありません。
バッテリーの実力は?
公称では「スマートウォッチモードで最大11日間」「GPSモードで約19時間」。
ただし、AMOLEDの常時表示をオンにしたり、頻繁にGPSを使うと4〜5日程度での充電が必要になります。
それでも毎日走るランナーでも十分対応可能なレベル。急速充電にも対応しているので、朝の準備中にサッと充電すればOKです。
Forerunner 165の弱点と注意点
良い点ばかりのようですが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
- 音楽再生はForerunner 165 Musicモデルのみ
通常モデルではウォッチ単体で音楽再生ができません。スマホなしで走りたい人は「Forerunner 165 Music」を選びましょう。 - マップやナビ機能は非対応
トレイルランや登山、トライアスロンなどルート管理をしたい人には不向きです。 - 常時表示ONだとバッテリー消費が早い
ディスプレイの明るさ設定を工夫することである程度改善できます。
これらを理解したうえで選べば、日常〜ランニングまでストレスなく使えます。
どんな人におすすめ?
Forerunner 165は、次のような人に特におすすめです。
- 初めてランニングウォッチを買う人
- スマートウォッチも兼ねたい人
- 軽くて見やすいモデルが欲しい人
- 健康管理や睡眠モニタリングも活用したい人
- コスパ重視で失敗したくない人
一方で、地図ナビやトライアスロンなどの複雑なスポーツを行う人は、上位機種(Forerunner 265やForerunner 965、Fenixシリーズなど)を検討した方が満足度は高いでしょう。
実際に使って感じた「バランスの良さ」
Forerunner 165をしばらく使ってみて感じたのは、「高機能なのに気軽に使える」という絶妙な立ち位置です。
ガーミン特有の精度と分析機能はそのままに、操作性や軽さ、画面の美しさなど日常的な快適さも両立。
まさに“使いやすさと精度のバランス”が取れたモデル。
走りの相棒としても、日常の健康管理ツールとしても、頼りになる存在です。
ガーミン Forerunner 165を徹底レビュー!使いやすさと精度のバランスがすごい【まとめ】
最後にもう一度、Forerunner 165の魅力を一言でまとめると——
「ランも日常も、この1本で完結できる」
AMOLEDの美しい画面、直感的な操作、正確なGPSと心拍、そして十分なバッテリー。
それでいて価格は抑えめ。上位機のような機能をすべて求めない限り、Forerunner 165は最もバランスの取れたガーミンのランニングウォッチです。
これからランニングを始める人にも、長年走っている人にも、自信を持っておすすめできる1本。
あなたの次のランを、もっと快適で楽しい時間に変えてくれるはずです。
