ゴルフをもっと楽しく、そして上達を実感できるようにしたい。そんな思いを持つ人に注目されているのが「ガーミンCT1（Garmin Approach CT1）」です。
この記事では、ガーミンCT1の特徴や対応機種、そして実際にどんなふうにトレーニングに役立つのかを、初心者にもわかりやすく紹介します。
ガーミンCT1とは？ゴルフを“見える化”する小さな相棒
ガーミンCT1は、ゴルフクラブのグリップエンドに取り付けて使う小型の「クラブトラッキングセンサー」です。
クラブに装着しておくと、どのクラブを使ってショットしたかを自動で記録してくれる優れもの。
ゴルフウォッチと連携して、ラウンド中のショットデータや飛距離、クラブ別の傾向などを手軽に分析できるようになります。
大きさは直径約21mm、重さわずか2gほど。軽量でスイングバランスに影響せず、防水仕様（IPX7）なので雨天でも安心です。
バッテリーや充電は不要で、面倒な手入れがいらないのも魅力です。
対応機種と接続方法
CT1は単体では使えず、Garminのゴルフ用ウォッチと組み合わせて利用します。
対応している主なモデルは以下の通りです。
ウォッチとCT1をペアリングすると、ショット前にクラブのタグをウォッチに軽くタップするだけで、どのクラブを使うかが自動で登録されます。
その後のショット位置や飛距離、結果がウォッチに記録され、ラウンド後にスマートフォンアプリ「Garmin Golf」で確認・分析が可能です。
設定はとてもシンプル。クラブにCT1をねじ込み、ウォッチの設定画面から「クラブトラッキング」を有効にするだけで準備完了です。
実際の使い方と流れ
- クラブにCT1を装着
グリップエンドにねじ込みます。16本分のタグがセットになっており、ドライバーからパターまで登録できます。 - ウォッチで設定を有効化
ウォッチを「ラウンドモード」にして、クラブトラッキングをオンにします。 - ショット前にタップ
使うクラブのタグをウォッチにタップ。振動すれば認識完了です。 - プレー中はそのまま
ショットを打つたびに位置とデータが記録され、ラウンド終了後にスマホで詳細を確認できます。
ショットのたびにいちいちメモを取らなくても、自動でデータが残る。プレーに集中できるうえ、後で振り返る楽しみも増えます。
ゴルフ上達にどう役立つ？
飛距離の把握でクラブ選択が正確に
自分のクラブごとの飛距離を正確に把握できるのがCT1最大のメリットです。
「7番アイアンで何ヤード飛ぶか」「ドライバーの平均距離はどのくらいか」といった情報を、実際のラウンドデータから導き出せます。
距離感の誤差を減らせることで、スコアアップに直結します。
苦手ショットの分析
ショットごとの結果が記録されるため、どのクラブでミスが多いか、どの距離帯が苦手かが一目でわかります。
感覚に頼らず、数字で自分のプレーを振り返ることで、次の練習テーマを明確にできます。
練習効率の向上
たとえば「アプローチの成功率が低い」「ドライバーの方向性が不安定」といった課題を、データが示してくれます。
その結果、やみくもに球を打つよりも、課題に沿った練習ができ、時間の使い方が格段に上手くなります。
ガーミンCT1のメリット
軽量・防水でストレスフリー
ゴルフスイングに影響しない軽さと、雨でも気にせず使える防水性能。
バッテリー交換も不要で、長く使えるのが嬉しいポイントです。
充電忘れの心配がなく、練習やラウンドのたびにすぐ使えます。
シンプルな操作
ショット前にウォッチへタップするだけという操作の簡単さも魅力です。
「計測が面倒そう」と感じている初心者でも、すぐ慣れるシステム設計になっています。
スマホ連携で“振り返り”が楽しい
Garmin Golfアプリにデータを転送すると、ショットごとの飛距離や方向、スコア履歴などを確認できます。
グラフやマップで可視化されるため、プレー後の分析が楽しくなります。
「今日はドライバーが安定してた」「このクラブはもう少し練習が必要」など、成長を実感しやすくなります。
注意したいポイント
対応ウォッチが必須
CT1単体では使えません。必ず対応するGarminゴルフウォッチが必要です。
すでにGarminウォッチを持っている人には手軽なアップグレードですが、これからそろえる人は本体費用も考慮しておきましょう。
タップを忘れない習慣づけ
ショット前のタップを忘れると、クラブ情報が記録されないことがあります。
特にパターは自動検出されにくいため、「タップ → 構え → ショット」をルーティンにするのがおすすめです。
パターグリップの種類に注意
太めのグリップ（SuperStrokeなど）を使用している場合、通常のCT1では装着できない場合があります。
その場合は専用の「CT1 SuperStroke Edition」が販売されているので、そちらを選ぶと安心です。
CT1はどんな人におすすめ？
向いている人
- 自分の飛距離を正確に把握したい
- 練習効率を上げたい
- データで自分のプレーを分析したい
- Garminウォッチをすでに持っている
向いていない人
- ラウンド中に細かい操作をしたくない
- 数字より感覚重視でプレーしたい
- コストを抑えたい
ゴルフを“感覚”ではなく“データ”で理解したい人には、CT1は強力なツールになります。
一方で、スコアや距離にあまりこだわらず楽しみたい人にとっては、少しオーバースペックに感じるかもしれません。
最新モデルと今後の展開
2025年には、新しく「CT1 SuperStroke Edition」も登場。
パターグリップの互換性問題が解消され、より多くのゴルファーが利用しやすくなりました。
バッテリーフリーで軽く、防水設計という基本性能はそのままに、実用性がさらに高まっています。
Garminは今後もAI分析機能やクラウド連携の拡充を進めており、データドリブンなゴルフトレーニングがますます身近になると期待されています。
ガーミンCT1とは？まとめとこれからのゴルフトレーニング
ガーミンCT1は、クラブごとの飛距離やショット傾向を「簡単に」「正確に」記録できるスマートタグです。
対応するGarminウォッチと連携することで、自分のプレーを数値で可視化し、課題発見や練習の効率化につなげられます。
ゴルフをもっと知りたい。
自分の成長を感じたい。
そんな人にとって、CT1は“データで上達を支えるパートナー”になるでしょう。
最後にもう一度。
ガーミンCT1は、ただのアクセサリーではなく、あなたのゴルフを一段上のステージへ導く小さなテクノロジーです。
