「腕時計をかざすだけで改札を通れる」——そんな未来がもう現実になっているのをご存じですか?
これまでスマートフォンで使えていたモバイルPASMOが、ついにスマートウォッチにも対応しました。日々の通勤・通学で使うPASMOを腕時計ひとつで完結できるのは、想像以上に便利です。
この記事では、PASMO対応スマートウォッチの仕組みから選び方、そして実際に使える代表的なモデルまでをまとめてご紹介します。
スマートウォッチでPASMOが使えるようになった背景
2025年、Wear OS by Googleを搭載したスマートウォッチがついにPASMOに対応しました。
これにより、Androidスマートフォンとペアリングしたスマートウォッチを改札やバスの読み取り機にかざすだけで通過できるようになっています。
もともとPASMOは交通系ICカードとして関東圏を中心に広く使われており、スマホアプリ「モバイルPASMO」も普及していました。しかし「スマホを取り出すのが面倒」「満員電車でのタッチが難しい」といった声が多く、スマートウォッチ対応への期待は高まっていたのです。
今では「改札も買い物も腕時計でOK」という時代。
FeliCa対応のWear OS搭載ウォッチを使えば、交通・買い物・定期券すべてを手首で完結できます。
PASMO対応スマートウォッチの仕組みと使い方
どうやって使うの?
スマートウォッチでPASMOを使うには、基本的に以下の流れです。
- AndroidスマートフォンにモバイルPASMOを発行
- スマートウォッチとペアリングしておく
- PASMOアプリまたはGoogleウォレットから「カードをウォッチへ移行」
- 以後、ウォッチを改札にかざすだけで利用可能
チャージや定期券の購入はスマホ側で行い、利用そのものはウォッチ単体で完結します。
また、モバイルSuicaと同じく「スマホを出さずに改札を抜けられる」のが最大の利点です。
注意点もある
・移行後は、スマホ側からPASMOを操作できなくなる
・バッテリーが切れると利用不可になる場合がある
・日本国内で購入したWear OS搭載モデルのみ対応
特に「海外版ウォッチ」ではFeliCaが非搭載のことも多いので、購入時は必ず国内版を選びましょう。
スマートウォッチでPASMOを使うメリット
改札がスムーズ
改札口でポケットやバッグからスマホを取り出す必要がなく、腕をかざすだけ。
混雑時でもスムーズに通過でき、接触も最小限に抑えられます。
キャッシュレス生活がさらに快適に
PASMO残高でコンビニや自販機で支払い可能。
電子マネーの機能を手元で完結できるため、ちょっとした買い物にも便利です。
通勤・通学にも相性抜群
定期券もウォッチ内に入れておけるため、スマホを忘れても問題なし。
通勤・通学中の負担を減らしたい人にとっては理想的なガジェットです。
ランニングや外出時にも活躍
財布もスマホも持たず、腕時計だけで外出できる解放感。
ジョギングの途中でコンビニに寄るときも、ウォッチをかざすだけで支払い完了です。
PASMO対応スマートウォッチの選び方
1. OSとFeliCa対応を確認
まずは「Wear OS by Google」を搭載していること。
そして、日本国内向けモデルでFeliCa(交通系IC)に対応しているかが必須条件です。
2. Androidスマホとの相性をチェック
スマートウォッチはAndroidスマホと連携して使うため、手持ちのスマホがAndroidであることが前提。
iPhoneではWear OSのPASMO機能は使えません(Apple WatchはApple Pay経由でPASMO利用が可能)。
3. バッテリー持続時間
改札で使うためには、日常的に充電を忘れないことが重要。
バッテリー持ちが良い機種を選んでおくと安心です。
4. デザインと装着感
常に身につけるデバイスなので、見た目や装着感も重視したいところ。
スーツに合う落ち着いたデザインや、軽量でスポーティーなモデルなど、自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
改札で使える!PASMO対応スマートウォッチ5選
ここでは、実際にPASMOに対応している、またはFeliCa対応で利用可能な注目モデルを5つ紹介します。
Google Pixel Watch 3
最新モデルとして2025年に登場。
より軽量化され、スリープトラッキングやフィットネス機能も進化。
改札での反応速度も安定しており、PASMO利用時のレスポンスが良好です。
Google Pixel Watch 2
初代モデルの使いやすさをそのままに、バッテリー持続時間と操作性が向上。
PASMOのほか、Google PayやSuicaなどの非接触決済にも対応しています。
ヘルスケア機能も充実しており、日常使いに最もバランスの取れた1本です。
Google Pixel Watch
Google純正のスマートウォッチで、PASMO対応の代表格。
Wear OSを採用し、FeliCaを内蔵。日本国内での交通系IC・電子マネー利用に完全対応しています。
シンプルながら高級感のあるデザインで、ビジネスにもカジュアルにもマッチします。
Samsung Galaxy Watch 6
FeliCa対応で、SuicaやPASMOなど日本の交通系ICも利用可能。
円形ディスプレイと滑らかな操作感で、使いやすさにも定評があります。
Androidユーザーに人気の高いモデルです。
Apple Watch(参考)
iPhoneユーザー向けですが、Apple Pay経由でPASMOに対応しています。
改札やバス、コンビニ支払いもウォッチ単体でOK。
Androidでは使えないため補足的な紹介にとどめますが、iPhoneユーザーなら最有力候補です。
スマートウォッチPASMO利用の注意点
・チャージや定期券更新はスマホで行う必要がある
・スマートウォッチのバッテリーが切れると利用できない
・海外版モデルはPASMO非対応の場合がある
・紛失時にはスマホアプリで利用停止や再発行手続きが必要
また、PASMOをウォッチに移行すると、スマホ側では同じカードを使えなくなるため注意しましょう。
普段はウォッチで、非常時はスマホで——という併用はできません。
今後の拡大と期待
PASMO公式の発表では、「今後も対応機種を順次拡大予定」とされています。
現在はPixelシリーズを中心に展開されていますが、他社製のWear OSウォッチでも対応が進む可能性が高いです。
今後、XiaomiやFossilなどのブランドからも対応モデルが登場すれば、選択肢はさらに広がるでしょう。
スマートウォッチでの交通IC利用は、今後のキャッシュレス社会を支える重要な技術になりそうです。
PASMO対応スマートウォッチまとめ!改札で使える便利モデル5選(まとめ)
PASMO対応スマートウォッチの登場は、日常の移動を大きく変えます。
改札で立ち止まることなく、腕を軽くかざすだけ。
通勤・通学がスムーズになり、キャッシュレス生活もさらに快適に。
いま選ぶなら、Wear OS搭載でFeliCa対応のGoogle Pixel Watchシリーズが最有力。
Androidユーザーならこの機会にスマートウォッチデビューを検討してみてはいかがでしょうか。
これからの時代、PASMO対応スマートウォッチは「改札の新定番」になるかもしれません。
