「タブレットでもエクセルって使えるの?」
そんな疑問を持ったことがある人は多いはず。
最近のタブレットは性能が高く、ノートPC代わりに使う人も増えています。とはいえ、Excelはパソコンのイメージが強いですよね。実は今、ほとんどのタブレットでExcelを使うことができるんです。
この記事では、Excelが使える主なタブレットの種類、実際の活用法、そして注意すべきポイントまで、わかりやすく紹介します。
Excelはタブレットで本当に使える?
結論から言えば「使えます」。
MicrosoftはiPad用、Android用、Windows用と、それぞれにExcelアプリを提供しています。App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードでき、アカウントでサインインすればすぐに使い始めることが可能です。
ただし、パソコン版のExcelとは少し違います。
マクロ(VBA)や複雑なピボットテーブルなど、専門的な機能は使えない場合があります。逆に、データの閲覧や簡単な編集、関数入力、グラフ作成など、日常業務や学習用途なら十分対応できる性能です。
WindowsタブレットでExcelを使う
「PCのようにExcelを使いたい」という人には、Windowsタブレットがベストです。
理由はシンプル。Windowsタブレットにはパソコン版のExcelをそのままインストールできるからです。
たとえばMicrosoftのSurface Pro 9、Surface Goなどは、タブレット形状ながら中身は完全なWindowsマシン。VBAマクロや高度な分析ツール、アドイン機能も利用でき、作業内容に制限がほとんどありません。
キーボードを装着すればノートPCそのもの。
外出先でもフル機能のExcelが扱えるのは大きな魅力です。
ただし、価格はやや高め。バッテリー持続時間もiPadやAndroidタブレットに比べると短い傾向があります。
「性能重視ならSurface」「コスパ重視なら他OS」という選び方が良いでしょう。
iPadでExcelを使う
iPadでもExcelはしっかり動きます。
App Storeから「Microsoft Excel」アプリをインストールし、Microsoftアカウントでログインするだけ。最新のiPadOSでは動作も軽く、指先での操作感も快適です。
特にiPad ProやiPad Airは画面が広く、セル編集やグラフの確認もスムーズ。Apple Pencilを使えば、手書きメモを加えるなどの工夫もできます。
ただし、注意点もあります。
- VBAマクロは非対応
- PC版とは一部機能やUIが異なる
- Microsoft 365(有料プラン)に加入しないと編集できない場面がある
無料でも閲覧・簡易編集は可能ですが、本格的な資料作成を行いたい場合は有料契約を検討したほうが安心です。
AndroidタブレットでExcelを使う
Androidタブレットでも、Google PlayからExcelアプリを入れれば利用可能です。
Galaxy TabシリーズやLenovo Tabシリーズなど、多くのメーカーがExcel動作をサポートしています。
SamsungのGalaxy Tab S9 FEには「DeXモード」という機能があり、画面をパソコン風のUIに切り替えて使うことができます。これを活用すれば、Excelの作業効率が大幅にアップします。
価格面でも魅力的です。
3万円前後からでも購入できるモデルが多く、ちょっとしたデータ管理や家計簿作成、学習用などには最適。
ただし、Windows版やiPad版に比べると一部の表示やレイアウトが崩れることがあり、VBAやアドインには非対応。高度な作業よりも、閲覧や軽い編集中心の用途に向いています。
Excelアプリのインストールと設定の流れ
タブレットでExcelを使う手順はシンプルです。
- 各OSのアプリストアを開く
- iPad:App Store
- Android:Google Play
- Windows:Microsoft Store
- 「Microsoft Excel」を検索しインストール
- Microsoftアカウントでサインイン
- 無料アカウントでも利用可能
- Microsoft 365契約者は追加機能を利用できる
- OneDriveにファイルを保存すれば、どの端末からでもアクセス可能
クラウド同期を設定しておくと、PCで作業したファイルをタブレットで開いて続きから編集することもできます。
タブレットでExcelを活用する便利な使い方
タブレットは「閲覧専用」と思われがちですが、実は意外と応用が効きます。
外出先での確認・修正
出張や打ち合わせの直前にデータを確認したり、数字を少し修正したりといった用途に最適。
軽量で起動も速いので、ノートPCを開くよりも手軽です。
会議やプレゼンでの資料表示
Excelのグラフや表を直接タブレットで見せることで、紙資料が不要になります。
Bluetoothキーボードを接続しておけば、その場で修正も可能。
クラウド共有でチーム作業
OneDriveやSharePointを使えば、複数人でリアルタイム編集が可能。
出先からでもチームメンバーと同じシートを見ながら議論できます。
学習・家計管理にも便利
学生なら課題のデータ整理、社会人なら家計簿や支出管理などにも活用できます。タブレットの直感的な操作性は、数値入力やグラフ作成に向いています。
操作性を高めるおすすめアクセサリ
Excelを快適に使うなら、アクセサリを活用するのがおすすめです。
- Bluetoothキーボード:文字入力や関数作成がスムーズ
- マウスまたはトラックパッド:セル選択やドラッグ操作が正確
- タブレットスタンド:姿勢を保ちやすく長時間作業に便利
特にiPadやAndroidでは、これらを組み合わせると“ほぼノートPC”のように扱えます。
タブレットでExcelを使うときの注意点
無料版の制限に注意
無料のExcelアプリでも基本的な操作は可能ですが、グラフ作成や関数の一部など、制限がかかる機能もあります。ビジネス利用を想定するならMicrosoft 365契約をおすすめします。
マクロ・VBAは使えない
iPad・Android版ではマクロやVBAに対応していません。自動化スクリプトを多用する場合は、WindowsタブレットやPCを使う必要があります。
画面サイズと操作性
10インチ未満のタブレットだと、シート全体を見渡しにくく操作も細かくなりがちです。大画面モデルや外付けディスプレイの利用も検討しましょう。
Excelが使えるおすすめタブレットまとめ
Excelを快適に使いたいなら、以下のような選び方が目安になります。
- 本格的な作業がしたい人:Surface Pro 9などのWindowsタブレット
- 軽快に持ち歩きたい人:iPad AirやiPad Pro
- コスパ重視で簡単な編集をしたい人:Galaxy Tab S9 FE、Lenovo Tab Pシリーズ
どの端末でもExcelアプリ自体は動作しますが、求めるレベルに応じて選ぶことが大切です。
タブレットでエクセルを使える機種は?便利な活用法と注意点も紹介(まとめ)
ここまで紹介してきた通り、タブレットでExcelを使う方法は決して難しくありません。
iPadでもAndroidでもWindowsでも、専用アプリを入れればすぐに作業が始められます。
一方で、パソコン版と同じ使い方を期待するなら、Windowsタブレット(特にSurface Pro 9シリーズ)が最有力。
iPadやAndroidは閲覧・軽編集中心の用途にぴったりです。
大事なのは「何をどこまでやりたいか」。
閲覧中心なのか、プレゼンに使うのか、業務でマクロを使うのか――その目的に合わせて最適な機種を選ぶことが、タブレットExcel活用の第一歩です。
これからタブレットを選ぶ人は、ぜひExcelの使い方も視野に入れて、自分に合った一台を見つけてください。
