原神をPCで遊ぶなら、ただ「動けばいい」ではもったいない。せっかくの美しいグラフィックや繊細な演出を最大限楽しむためには、パソコンの性能が重要です。この記事では、原神を快適にプレイできるゲーミングPCの選び方を、初心者でもわかりやすく解説していきます。
原神が求める基本スペックを知ろう
まずは、原神をスムーズに動かすための最低・推奨スペックを押さえましょう。
公式の推奨環境では次のような構成が示されています。
- CPU:Intel Core i7(第7世代以上)
- メモリ:16GB以上
- グラフィック:GeForce GTX 1060(6GB以上)
- ストレージ:SSD推奨、空き容量100GB以上
このスペックを満たせば十分に快適ですが、より高画質や安定したフレームレートを求めるなら、現行世代のパーツを選ぶ方が安心です。特にグラフィックボードは性能差が体感に直結します。
CPU選びは「バランス重視」が正解
CPUはパソコンの頭脳。
ただし、原神はCPU依存の重いタイトルではありません。GPU(グラフィックボード)の性能が主に影響します。そのため、CPUは“過剰すぎない”選び方がポイントです。
- コスパ重視なら:Intel Core i5-13400、Ryzen 5 5600X
- 余裕を持ちたいなら:Core i7-13700、Ryzen 7 7800X3D
このクラスであれば、CPUがボトルネックになる心配はほとんどありません。
配信や動画編集も視野に入れる場合は、上位モデルを検討すると快適です。
グラフィックボード(GPU)は性能の要
原神の美麗な世界を滑らかに描画するために、最も重要なのがGPUです。
画質設定やモニター解像度によって必要な性能は変わります。
- フルHDで快適に遊びたい → GTX 1650 〜 RTX 3050
- WQHDで美麗に描きたい → RTX 3060 〜 RTX 4070
- 4Kや高リフレッシュレートを狙う → RTX 4070 Ti 以上
目安として、RTX 3060以上を選べばフルHD・最高画質でも60fps前後で安定します。
4Kでのプレイや将来のアップデートを考えるなら、RTX 4060〜RTX 4070クラスを選ぶと長く快適に使えます。
メモリは16GBを基本、余裕があれば32GBへ
原神単体なら16GBで十分動作します。
ただし、配信ソフトやボイスチャット、ブラウザを同時に開くことを考えると、32GBあるとより安心です。メモリは後から増設しやすいパーツなので、初期費用を抑えたい人は16GB(8GB×2枚)から始めても大丈夫です。
SSDでロード時間を短縮しよう
原神はマップが広く、ロードが発生する場面が多いゲームです。
そのため、HDDよりも読み込みが速いSSDを使うことで快適さが大きく変わります。
特にM.2 NVMeタイプのSSDは高速で、ゲーム起動やエリア移動がサクサク進みます。
- 容量は1TB以上が理想
- 原神のデータは約100GB以上を使用
- ゲーム専用ドライブを用意すると整理が楽
SSDの空き容量が少ないとパフォーマンスが落ちるので、常に2〜3割は余裕を残すようにしましょう。
電源と冷却は“見えない安心”を支える
どんなに高性能なパーツを揃えても、電源や冷却が弱いと性能を発揮できません。
特に夏場や長時間プレイでは熱対策が欠かせません。
- 電源は余裕を持って:750W以上(80PLUS Gold以上推奨)
- CPUクーラーは大型空冷か簡易水冷が理想
- ケース内のエアフローも重要
音が気になる場合は静音性の高いファンやケースを選ぶのもおすすめです。
冷却環境を整えるだけで、パーツの寿命も延びます。
ノートPCかデスクトップか、どちらがいい?
最近はゲーミングノートPCも高性能化が進んでおり、原神も十分快適に遊べます。
ただし、それぞれに特徴があります。
ノートPCのメリット
- コンパクトで設置しやすい
- 持ち運びができる
- モニター・キーボードが一体型
デメリット
- 冷却性能が限られる
- 同じ性能でも価格が高め
- 拡張・交換が難しい
一方でデスクトップPCは、価格対性能比が良く、冷却や拡張も容易。
将来的にグラボやメモリを交換したい人はデスクトップを選ぶと長く使えます。
回線や周辺環境にも気を配ろう
原神はオンラインゲームなので、通信環境も快適さに影響します。
Wi-Fiでも遊べますが、有線LANの方が安定します。
下り・上りともに30Mbps以上を目安に、ルーターの性能もチェックしましょう。
さらに、モニターのリフレッシュレートや応答速度も重要です。
60Hzのモニターでも十分ですが、144Hz対応なら操作の滑らかさが違います。
入力遅延が少ないゲーミングマウスやキーボードを揃えると、操作感もアップします。
予算の目安とおすすめ構成
ざっくりとした目安ですが、用途別に考えると次のようなラインになります。
- フルHD・中画質重視:15〜20万円前後
- フルHD・高画質・配信対応:20〜30万円
- WQHD〜4K・高画質重視:30万円以上
GPUの性能が価格に大きく影響するので、用途に合ったバランスを意識しましょう。
ゲームだけでなく、動画編集や配信もしたい人はCPUとメモリにも投資する価値があります。
快適に長く楽しむためのコツ
ゲーム用PCは買って終わりではありません。
定期的なメンテナンスやアップデートが、快適さを保つ鍵になります。
- GPUドライバとOSは常に最新に
- 内部のホコリを定期的に掃除
- SSDの空き容量を確保
- 冷却ファンの回転音や温度をチェック
こうした小さな積み重ねが、動作の安定とパフォーマンス維持につながります。
原神を快適にプレイできるゲーミングPCの選び方・まとめ
最後にポイントをおさらいします。
- CPUはCore i5/Ryzen 5以上を目安に
- GPUはRTX 3060以上で余裕を持たせる
- メモリ16GB〜、SSDは1TBを確保
- 電源・冷却は信頼性を重視
- デスクトップは拡張性重視、ノートは手軽さ重視
原神は比較的軽めのタイトルとはいえ、美しい世界を快適に楽しむにはしっかりしたPCが欠かせません。
自分のプレイスタイルと予算に合った構成を選んで、テイワットの世界を思いきり堪能しましょう。
