ゲーミングPCを選ぶとき、「CPU」や「GPU」ばかりに目が行きがちですが、実は“ポートの種類”もプレイ環境を左右します。特に近年注目されているのがUSB Type-C（タイプC）対応のゲーミングPCです。
高速データ転送や映像出力、給電までこなす万能ポートとして、ゲーマーにとっても必須レベルの存在になりつつあります。
ここでは、タイプCポートの魅力や選び方のポイントを解説しつつ、実際におすすめできるゲーミングPC7選を紹介します。
「もうケーブルで悩まない」「外付けSSDでゲームをサクサク起動したい」──そんな理想の環境を作りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
なぜタイプC対応のゲーミングPCが注目されているのか
USB Type-Cは、上下の区別なく差せるだけでなく、転送速度・給電性能・映像出力といった多彩な機能を備えた次世代規格です。
ゲーミングPCの分野で注目されている理由を整理してみましょう。
- 高速データ転送：最新規格では最大40Gbps（Thunderbolt 4／USB4対応）にも達し、大容量のゲームデータや録画ファイルも一瞬で移動できます。
- 映像出力に対応：DisplayPort Alt Mode対応のUSB-Cなら、モニターやVR機器をケーブル1本で接続可能。
- 給電にも使える：Power Delivery（PD）対応なら、ノート型ゲーミングPCの充電や外部機器への給電もOK。
- 将来性が高い：スマホやモニター、ストレージなど、あらゆる周辺機器がUSB-Cに統一されつつあり、今後の標準ポートになる可能性が高い。
つまり、USB-Cポートは“ゲーム環境を進化させる入口”。
外付けSSDをつなぐ、配信用のキャプチャデバイスを使う、モニターを1本で接続する──どんな用途でも柔軟に対応できます。
ゲーミングPCでタイプCがあると便利なシーン
実際にどんな場面でUSB-Cポートが役立つのか、イメージしやすい具体例を紹介します。
- 外付けSSDでゲームを高速ロード
最新ゲームは100GBを超える大容量が珍しくありません。USB-C対応の外付けSSDなら、ゲームデータをサブドライブに保存してもロード時間はほとんど変わりません。 - 配信・動画編集もスムーズ
キャプチャデバイスや外部ストレージ、マイクなどを接続する際、USB-Cなら帯域の広さで遅延が起きにくく、作業効率もアップします。 - モニター1本接続のスマート環境
USB-C対応モニターを使えば、映像出力＋電源供給＋USBハブ機能を1本で完結。配線がすっきりしてデスク周りが快適になります。 - VRやeGPUとの接続
Thunderbolt対応USB-Cポートを搭載していれば、外部GPUやVR機器を直接接続でき、将来的な拡張にも強くなります。
タイプCポートを見るときのチェックポイント
「USB-C対応」と書かれていても、すべての機能に対応しているとは限りません。
購入前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。
- 対応規格を確認：USB3.2 Gen2（10Gbps）なのか、USB4／Thunderbolt4（最大40Gbps）なのかで速度が大きく変わります。
- 給電対応かどうか：ノートPCでPD対応していれば充電可能ですが、非対応なら給電には使えません。
- 映像出力の有無：DisplayPort Alt Mode対応であればモニター出力が可能です。
- ポートの配置：前面・背面・側面のどこにあるかも重要。頻繁に抜き差しするなら、アクセスしやすい位置を選びましょう。
同じ“タイプC”でも機能が違うので、「フル機能対応」かどうかは公式スペックで確認しておくと安心です。
タイプC対応のゲーミングPCおすすめ7選
ここからは、タイプCポートをしっかり搭載した注目のゲーミングPCを7機種紹介します。
デスクトップ・ノートを問わず、用途や好みに合わせて選びやすいラインナップです。
1. NEXTGEAR JG-A5G60（マウスコンピューター）
エントリークラスながら、USB3.1 Type-C（10Gbps）ポートを背面に搭載。
Ryzen 5＋RTX 4060のバランス構成で、フルHD～WQHD環境に最適。
USB-C経由で外付けSSDや高速USBドライブを利用するゲーマーにおすすめです。
2. ASUS ROG Strix G13CHR
ASUSの人気ゲーミングブランド「ROG」シリーズから。
USB-Cポート搭載モデルで、映像出力にも対応。
RGBライティングや冷却性能も高く、スタイリッシュな見た目と高パフォーマンスを両立しています。
3. Lenovo Legion Tower 5
堅牢なタワー型ゲーミングPC。
前面にUSB-Cポートを備え、周辺機器の接続がしやすい設計。
RyzenまたはIntel最新世代CPUを選択でき、拡張性も抜群。
「長く使えるゲーミングPC」を探している人にぴったりです。
4. Magicnuc AG2 Plus（ミニPC）
小型筐体ながら、USB-CポートでDisplayPort出力にも対応。
省スペースなデスク環境を作りたい人に人気のモデル。
軽いゲームやインディータイトルを中心に楽しむライトゲーマーにも最適です。
5. MSI Claw A1M（ハンドヘルドPC）
MSIのポータブルゲーミングPCで、Thunderbolt 4／USB4対応ポートを搭載。
外付けGPUやディスプレイ接続も可能で、家庭でも外出先でも高性能ゲーミングを楽しめます。
“持ち運べるゲーミングPC”として注目の存在です。
6. Dell タワーPlus（Core Ultra 7搭載）
Dellの最新タワー型PCは、USB-Cポートを前面に搭載。
新しいCore UltraプロセッサーでAI処理やマルチタスクにも強く、
動画編集や配信とゲームを並行するユーザーに最適です。
7. MSI ゲーミングノート Clawシリーズ
ノート型ながら、USB-Cポートを2基搭載しThunderboltにも対応。
映像出力・給電・データ転送のすべてをカバーするフル機能タイプ。
ゲーミングノートとしての性能も高く、据え置き運用にも向いています。
USB-C対応ゲーミングPCを選ぶときの注意点
USB-Cは便利な一方で、**「対応規格を知らないまま買う」**と後悔するケースもあります。
例えば、「USB-Cなのに映像が出ない」「給電できない」といったトラブルです。
また、ゲーミングノートの場合、USB-C給電だけではGPU性能をフルに発揮できないこともあります。
必ず純正ACアダプタと併用し、用途に応じてUSB-Cを活用するのがベストです。
さらに、USB-C機器を複数つなぐ場合は、ハブやドックの品質にも注意。
安価なハブでは転送速度が落ちたり、電力不足になることがあります。
信頼できるメーカー製アクセサリを選びましょう。
これからのスタンダードは「タイプC対応」
2025年以降、USB Type-Cはほぼすべての機器で標準化が進むと言われています。
ゲーミングPCも例外ではなく、USB-C搭載＝今後の拡張性と利便性の確保です。
外付けSSD・モニター・オーディオデバイス・ドックなど、
“ケーブル1本でつながる世界”がどんどん広がっています。
もし今ゲーミングPCを新調するなら、性能だけでなく「USB-Cポートの仕様」を確認してみてください。
それが、次世代の快適なプレイ環境を作る第一歩になります。
まとめ｜タイプC対応のゲーミングPCおすすめ7選！高速データ転送で快適プレイ
タイプCポートは、もはやゲーミングPCに欠かせない要素です。
高速データ転送、映像出力、給電のすべてをこなす万能ポートがあれば、
ゲームも配信も、よりスマートに、より快適に楽しめます。
今回紹介した7機種は、いずれもタイプC対応で、
将来性と実用性を兼ね備えたラインナップです。
これからPCを選ぶなら、**「USB-Cがどんな規格で、どの位置にあるか」**までチェックしてみてください。
あなたのゲームライフを支える“1本のケーブル”。
その小さな差が、大きな快適さにつながります。
