ゲームを快適にプレイしたいと思ったとき、「自分のパソコンでこのゲーム動くかな？」と気になった経験、ありませんか？
ゲーミングPCを使っているなら、まずはスペックを正確に把握することが大切です。CPUやGPU、メモリ、ストレージの性能を知らないままでは、せっかくの高性能パーツを活かしきれない可能性もあります。
この記事では、WindowsとMacそれぞれでのスペック確認方法をわかりやすく解説します。専門用語が苦手な方でも安心して読めるよう、順を追って丁寧に紹介していきます。
なぜゲーミングPCのスペックを確認する必要があるのか
「ゲームがカクつく」「画質を上げたら動作が重くなった」といったトラブルの原因は、ほとんどがパソコンのスペックに関係しています。
特にチェックしたいのは次の４つです。
- CPU（プロセッサ）：頭脳のような役割。処理速度や世代が重要。
- GPU（グラフィックボード）：映像処理担当。3Dゲームの快適さを左右します。
- メモリ（RAM）：同時に処理できる作業量。少ないと動作が遅くなります。
- ストレージ（SSD/HDD）：データ保存の速さと容量。読み込み速度に直結します。
これらを把握しておけば、
・プレイしたいゲームが動くかどうかの判断
・パーツの交換や増設の検討
・不具合の原因追及
といったときに役立ちます。
Windowsでスペックを確認する方法
ゲーミングPCといえば、やはりWindowsが主流。ここでは、初心者でも迷わずできる確認方法を紹介します。
1. まずは「設定」から基本情報をチェック
一番手軽なのは、Windowsの「設定」画面から見る方法です。
- スタートメニューを開く
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報（About）」をクリック
ここでCPUの型番やメモリ容量、Windowsのバージョンなどが確認できます。
たとえば「Intel Core i7-12700K」「RAM 16GB」といった情報があれば、かなりの性能が期待できます。
2. 詳細情報を見たいなら「システム情報」
次はもう少し詳しく見てみましょう。
検索バーに「msinfo32」と入力し、「システム情報」を開きます。
マザーボードの型番、BIOSバージョン、CPUのクロック数など細かい情報が表示されます。
ゲーム用にパーツをアップグレードしたいときも、この情報が役立ちます。
3. グラフィックボードを知りたいときは「dxdiag」
映像処理に直結するGPU（グラフィックスカード）の確認には、「DirectX 診断ツール（dxdiag）」が便利です。
- 「Windowsキー＋R」を押して「dxdiag」と入力
- 表示されたウィンドウの「ディスプレイ」タブを開く
ここで「GPU名」「専用メモリ容量」「ドライバーのバージョン」などを確認できます。
たとえば「NVIDIA GeForce RTX 4070」とあれば、最新ゲームも快適に動作するハイエンドクラスです。
4. 使用状況をリアルタイムで見るなら「タスクマネージャー」
Ctrl＋Shift＋Escを押して「タスクマネージャー」を開き、「パフォーマンス」タブをクリック。
CPU、メモリ、ディスク、GPUの使用率や温度をリアルタイムで確認できます。
長時間プレイ時の負荷状態を知るのにも便利です。
5. さらに詳しく知りたい人向けのツール
標準ツール以外にも、無料の情報表示アプリがあります。
たとえば「Speccy」や「HWiNFO」などを使うと、温度・電力・クロック数まで詳細に確認できます。
PCの内部構成を視覚的に把握できるので、メンテナンスやパーツ交換時にもおすすめです。
Macでスペックを確認する方法
Macでゲームを楽しむユーザーも増えています。Apple Silicon（M1・M2・M3チップ）搭載モデルも高性能ですが、どの程度の性能があるのか把握しておきましょう。
1. 「このMacについて」で基本情報を確認
画面左上のリンゴマークをクリックし、「このMacについて」を選びます。
ここで以下の項目をチェックできます。
- モデル名（例：MacBook Pro 14-inch, 2023）
- プロセッサ（Apple M2 Proなど）
- メモリ容量
- グラフィックス（GPU統合型）
- macOSのバージョン
「ストレージ」タブを開くと、残り容量も確認できます。ゲームをインストールするにはある程度の空きが必要です。
2. 詳細を知りたい場合は「システムレポート」
「このMacについて」ウィンドウの下にある「システムレポート」をクリック。
開いた画面の左メニューから「ハードウェア」→「メモリ」「グラフィックス／ディスプレイ」などを選びます。
GPUコア数やディスプレイの解像度、リフレッシュレートもここで確認できます。
3. Apple Siliconモデルで注意したい点
MシリーズのMacでは、CPU・GPU・メモリがすべて一体化しています。
つまり、購入後にメモリを増設したり、GPUを交換したりはできません。
そのため、購入前にスペックを確認し、用途に合っているか判断することが大切です。
4. Boot Campやクラウドゲーミングの場合
MacでWindowsを動かす「Boot Camp」や、GeForce NOWなどのクラウドゲーミングを使う場合も、スペックは影響します。
特にインターネット速度とGPU性能は快適さを大きく左右するため、事前に確認しておきましょう。
スペック確認後にチェックすべきポイント
スペックを確認しただけでは終わりません。ここからが「ゲーミングPCを最大限活かす」ためのポイントです。
1. ゲームの推奨要件と比較
Steamや公式サイトに掲載されている「最低動作環境」「推奨動作環境」と見比べてみましょう。
例えば、「推奨：RTX 3060、メモリ16GB」と書かれていた場合、同等以上のスペックがあれば安心です。
逆に下回っている場合は、設定を下げるか、パーツアップグレードを検討する必要があります。
2. パフォーマンスを妨げるボトルネックを探す
- CPUは十分なのにGPUが古い
- メモリが8GBしかなく、複数アプリ起動で動作が重い
- HDDで読み込みが遅い
このような場合、どこを改善すれば快適になるかが見えてきます。
ストレージをSSDに換装するだけでも、ロード時間が大幅に短縮されます。
3. 冷却と電源も見逃せない
ゲーム中にPCが熱くなりすぎると、パフォーマンスが下がる「サーマルスロットリング」が起こることがあります。
冷却ファンが正常に動いているか、内部にホコリが溜まっていないかも確認しておきましょう。
電源ユニットの容量が足りないと、新しいGPUを増設しても安定しない場合もあります。
4. ドライバーとOSの更新
最新のGPUドライバーやWindowsアップデートを適用しておくことで、ゲームの動作改善やバグ修正が行われることがあります。
特にNVIDIAやAMDの公式サイトでは、ゲームごとに最適化されたドライバーが頻繁に提供されています。
Macでも同様に、最新のmacOSを維持することが安定性につながります。
まとめ：ゲーミングPCのスペックを確認して快適なゲーム環境を作ろう
ここまで紹介してきたように、ゲーミングPCのスペックを確認する方法は、思ったより簡単です。
Windowsなら「設定」や「dxdiag」、Macなら「このMacについて」から、誰でもすぐにチェックできます。
自分のPCがどんな性能を持っているのかを把握するだけで、
・プレイするゲームの選定
・設定の最適化
・アップグレード計画
がスムーズになります。
ゲームをもっと快適に、もっと美しく楽しむために。
まずは今日、自分のパソコンのスペックを確認してみましょう。
