近年、通勤やリモートワーク、カフェ作業などで「ノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホン」は必需品になっています。その中でも、Ankerの新モデル「Soundcore P40i」が注目を集めています。
価格はおよそ8,000円前後。なのに、ノイキャンやワイヤレス充電、長時間バッテリーなど上位機種に匹敵する機能を搭載している――まさに“高コスパ”という言葉が似合う一台です。
この記事では、P40iを実際に使った人のレビューや仕様をもとに、「人気の理由」と「注意点」をじっくり掘り下げていきます。
Anker Soundcore P40iとは？スペックをざっくり紹介
P40iは、Ankerのオーディオブランド「Soundcore」から登場した完全ワイヤレスイヤホンです。
Bluetooth 5.3対応、防水規格はIPX5。軽量ボディながらも機能は非常に充実しています。
主な特徴を簡単にまとめると、以下の通りです。
- アクティブノイズキャンセリング（ウルトラノイズキャンセリング2.0）搭載
- 最大60時間再生（通常モード）／最大50時間（ノイキャン使用時）
- 11mmダイナミックドライバーによるパワフルな低音
- ワイヤレス充電＆急速充電対応（10分充電で約5時間再生）
- Bluetooth 5.3＆マルチポイント接続
- 防水性能：IPX5
- 専用アプリ「Soundcore」でイコライザー調整や紛失防止機能が使える
この価格帯でノイズキャンセリング＋マルチポイント＋ワイヤレス充電が揃うイヤホンは珍しく、スペック表だけ見ても「コスパ最強クラス」といわれる理由が見えてきます。
デザインと装着感：軽くて自然なフィット感
イヤホン本体は片耳約5gと非常に軽量。付属のイヤーチップもXS～XLまで5種類があり、自分にぴったりのサイズを選べます。
実際のレビューでも「耳にしっかりフィットして歩いてもズレない」「長時間つけても疲れにくい」といった声が多く見られました。
ただし、ジョギングなどの激しい動きでは少しずつズレてくるという意見も。
ランニング用として使うなら、より固定力のあるスポーツ向けモデルを検討した方が安心です。
デザインは派手さを抑えたシンプルなブラック基調。マットな質感で指紋が目立ちにくく、カジュアルにもビジネスにも馴染みます。
ノイズキャンセリング性能：価格以上の静けさ
P40iの大きな特徴が「ウルトラノイズキャンセリング2.0」。周囲の騒音に応じて自動でキャンセリングの強さを調整してくれる仕組みです。
実際の評価では、「電車内やバスの低音ノイズをしっかりカット」「飛行機でもBGMがよく聞こえる」といった好意的な感想が多く見られます。
特にこの価格帯で“しっかり静かになる”と感じる人が多い点は、Ankerの技術力の高さを感じます。
ただし、高周波音や人の声など、完全に消せない音もあります。上位機種のような「無音に近い」レベルを期待すると少し物足りないかもしれません。
それでも、通勤・通学・カフェなど日常シーンでのノイズ低減には十分すぎる性能です。
音質：低音が心地よく、全体的にバランス良好
P40iには11mmの大型ドライバーが搭載されており、Ankerらしい力強い低音が特徴です。
ベースやドラムの響きが豊かで、ポップスやロックとの相性が良い印象。
中高音域も明瞭で、ボーカルがしっかり前に出てくるチューニングです。
価格帯を考えると「想像以上にクリア」という評価が多く、音質面の満足度も高め。
一方で、ハイレゾやLDACなどの上位コーデックには非対応。
音質にこだわるオーディオファンには物足りない可能性がありますが、普段使いでは十分なクオリティといえるでしょう。
バッテリー性能と充電の便利さ
Anker製イヤホンの定評あるポイントのひとつが、バッテリー性能です。
P40iはイヤホン単体で最大12時間、ケース込みで最大60時間再生が可能。
アクティブノイズキャンセリングをONにしても50時間持つため、充電を頻繁に気にする必要がありません。
さらに、10分の急速充電で約5時間の再生ができる“Quick Charge”対応。
朝の支度中に少し充電するだけで一日中使えるのは便利です。
また、ワイヤレス充電にも対応。デスクのQi充電パッドにケースを置くだけで充電でき、ケーブルいらずの快適さがあります。
接続性と操作性：安定感が抜群
Bluetooth 5.3対応により、通信の安定性と低遅延性能が大きく向上しています。
接続切れや音飛びの報告も少なく、動画やゲームを楽しむ際にも安心です。
また、マルチポイント接続に対応しているので、スマホとPCを同時に接続しておき、ワンクリックで切り替え可能。
リモート会議中に着信があってもスムーズに対応できます。
専用アプリ「Soundcore」では、ノイズキャンセリング強度の調整やイコライザー設定、イヤホンを探す機能も搭載。
紛失時に音を鳴らして探せるのは、日常使いで地味に助かるポイントです。
通話・マイク品質：日常使いには十分
P40iのマイクは、ノイズリダクション機能を搭載しており、静かな場所での通話ならクリアに聞き取れます。
ただし、外出先の風切り音や周囲の喧騒までは完全には抑えきれないため、ビジネスのオンライン会議などで常用する場合はもう少し上位機種を検討してもよいでしょう。
とはいえ、日常的な通話や音声チャット程度であれば、十分な性能です。
実際の使用感：コスパの良さを実感できる万能イヤホン
レビューを総合すると、P40iは「日常使いにちょうどいいイヤホン」という評価が目立ちます。
- 価格が手頃で、失くしても精神的ダメージが少ない
- 装着感が良く、軽くて長時間つけても疲れにくい
- 音質・ノイズキャンセリング・電池持ちのバランスが優秀
- ワイヤレス充電やマルチポイントなど“便利機能”が充実
これらがすべて1万円以下で手に入るのは驚きです。
「日常のどんな場面にも合う万能イヤホン」として、初めてのワイヤレスイヤホンにもおすすめできます。
購入時の注意点
完璧に見えるP40iにも、注意すべき点はいくつかあります。
- ハイレゾ・LDAC・aptXなどの上位コーデック非対応
音質に強いこだわりがある人には少し物足りないかもしれません。 - 激しい運動ではフィット感が甘くなる場合あり
ランニング時など、イヤーフック付きのスポーツモデルの方が安心です。 - 通話用マイクは標準的レベル
静かな環境なら問題ありませんが、騒がしい屋外ではノイズが混じる場合があります。
とはいえ、これらは価格帯を考えれば妥当な範囲。
“8,000円前後でここまで使える”という事実が、P40iの魅力を際立たせています。
まとめ：Anker Soundcore P40iワイヤレスイヤホンの実力とコスパの真価
Anker Soundcore P40iワイヤレスイヤホンは、「高コスパイヤホン」の代名詞といっても過言ではありません。
ノイズキャンセリング、長時間再生、ワイヤレス充電、マルチポイント接続といった機能をすべて詰め込みながら、価格は1万円以下。
もちろん、上位モデルのような繊細な音質や完全防水性能までは求められません。
それでも、日常使いの快適さ・使いやすさ・安心感のバランスが非常に高く、幅広いユーザーにとって“ちょうどいい”イヤホンです。
「高価なイヤホンは要らない。でも音も機能も妥協したくない。」
そんな人にこそ、Anker Soundcore P40iはぴったりの選択肢になるでしょう。
