最近SNSでもよく見かける、透明なデザインのワイヤレスイヤホン。そう、「Nothing(ナッシング)」のイヤホンです。独特のデザインとハイレベルな音質で、音楽好きの間でも注目を集めています。
今回は、最新モデル「Nothing Ear(2024)」を中心に、その魅力をじっくりレビューしていきます。音質、機能、使い心地まで、気になるポイントをひと通り解説します。
- Nothingとは?ブランドの魅力をまず知っておこう
- 透明デザインが光る。持っているだけで話題になる外観
- 音質レビュー:Nothing Earはベースが心地よい万能サウンド
- 高音質コーデック対応で、ワイヤレスでも妥協なし
- ノイズキャンセリング性能:通勤・通学にも最適
- 操作性とアプリ連携:慣れれば直感的に使える
- バッテリーと充電性能:実用的なロングライフ設計
- 防水・防塵性能で、雨の日やトレーニングでも安心
- Nothing Ear (a)との違い:価格差はどこに出る?
- 実際の使用感:日常使いでのリアルな印象
- メリット・デメリットを整理してみよう
- まとめ:Nothing Ear製ワイヤレスイヤホンは「デザインも音も楽しめる」
Nothingとは?ブランドの魅力をまず知っておこう
Nothingは、イギリス・ロンドン発の新興テクノロジーブランド。創業者は、元OnePlusの共同設立者カール・ペイ氏です。
「テクノロジーをより人間的に、美しく」という哲学のもと、ガジェットの“中身を見せる”透明デザインで世界中にファンを増やしています。
イヤホンでは「Ear(1)」から始まり、「Ear(2)」、「Nothing Ear (a)」と続き、今回の「Nothing Ear(2024)」で完成度が一段と高まりました。価格は約2万円台ながら、ハイエンド機に迫る機能を持つと言われています。
透明デザインが光る。持っているだけで話題になる外観
Nothingのイヤホンを語る上で外せないのが、やはり“見た目”です。
筐体が透けて見える透明デザインは他社にない個性。機能部品やドライバーが見えることで、無機質な電子機器というより“プロダクトアート”のような印象を受けます。
イヤホン本体は約4.6gと軽量。長時間つけても耳が疲れにくい設計で、ケースも手のひらサイズ。シンプルで洗練されたデザインは、男女問わず人気です。
特に街中での使用やリモート会議時でも、透明感のあるルックスが自然に溶け込みます。
音質レビュー:Nothing Earはベースが心地よい万能サウンド
実際に音楽を聴いてまず感じるのは、「低音の力強さ」と「音の広がり」。
11mmのダイナミックドライバーにセラミック振動板を採用しており、パンチのある低音とクリアな高音を両立しています。
全体としてフラット傾向に近く、ジャンルを選ばないのも特徴。EDMやロックではリズムが生き生きとし、ジャズやボーカル曲では音の厚みを感じます。
一方で、高音域は少し柔らかめ。刺激が少なく、長時間でも聴き疲れしにくい仕上がりです。
アプリ「Nothing X」では、イコライザー調整や“パーソナライズドサウンドプロファイル”を設定可能。自分の耳に合わせて音をカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。
高音質コーデック対応で、ワイヤレスでも妥協なし
Nothing EarはBluetooth 5.3を採用し、LDACやLHDCといった高音質コーデックにも対応。
対応スマホであれば、ハイレゾクラスの音をワイヤレスで楽しめます。
ただし、LDAC接続時はバッテリー消費が少し早くなることも。音質を取るか、持続時間を取るかは使い方次第です。
それでも、この価格帯でLDAC対応というのは非常に魅力的です。
ノイズキャンセリング性能:通勤・通学にも最適
Nothing EarのANC(アクティブノイズキャンセリング)は最大45dB。
実際に使ってみると、電車の走行音やカフェの雑音はしっかり抑えられます。
ただし、Sony WF-1000XM5やBoseの最上位モデルほどの静寂ではありません。環境によって効き方に差が出る印象です。
とはいえ、価格を考えれば十分な性能。自動で周囲の音を解析してANC強度を調整する「Adaptive ANC」も搭載されており、日常使いではかなり便利です。
また、「外音取り込みモード」も搭載。駅のアナウンスを聞いたり、会話をしたりする際にもイヤホンを外す必要がありません。
操作性とアプリ連携:慣れれば直感的に使える
Nothing Earの操作は、イヤホンのステム部分を“つまむ”ようにして行います。
最初は少し慣れが必要ですが、誤操作が少なく、タッチ式よりも確実に反応してくれる点は好印象。
専用アプリ「Nothing X」では、操作の割り当てを自由にカスタマイズ可能。
たとえば「2回つまむ」で再生・停止、「長押し」でANC切り替えなど、自分好みに設定できます。
また、アプリ内でイヤホンのバッテリー残量や接続状態も一目で確認できます。
バッテリーと充電性能:実用的なロングライフ設計
Nothing Earは、イヤホン単体で約8.5時間、ケース併用で最大40時間以上の再生が可能。
ワイヤレス充電にも対応しており、デスク上でスマホと一緒に充電できるのが便利です。
また、10分の充電で約10時間再生できる急速充電にも対応。
朝出かける前の“ちょい充電”でも十分1日使えるので、実用性はかなり高いです。
防水・防塵性能で、雨の日やトレーニングでも安心
イヤホン本体はIP54、ケースはIP55の防塵・防水性能。
小雨や汗にも耐えられるため、ランニングやジムでも安心して使えます。
ただし完全防水ではないため、水中での使用や長時間の濡れは避けましょう。
Nothing Ear (a)との違い:価格差はどこに出る?
Nothingには上位モデルの「Nothing Ear」と、手頃な「Nothing Ear (a)」があります。
主な違いは次の通りです。
- Nothing Earはセラミックドライバー採用、ワイヤレス充電対応
- Nothing Ear (a)は通常ドライバーで、有線充電のみ
- ケース防水性能もNothing Earの方が高い
音質面では、Nothing Ear (a)も十分満足できるレベルですが、解像感や音の深みはNothing Earが上。
デザインはほぼ共通なので、音質や機能を重視するなら上位モデルがオススメです。
実際の使用感:日常使いでのリアルな印象
通勤やカフェで使ってみると、接続の安定性はかなり良好。
Bluetooth 5.3の恩恵で遅延も少なく、動画視聴やオンライン会議でも快適に使えます。
ただし、混雑した駅などでは一瞬音が途切れることも。
また、ANCをオンにしたまま長時間使うと、少し耳がこもるように感じる人もいるかもしれません。
このあたりは個人差があるため、アプリでの微調整がカギになります。
メリット・デメリットを整理してみよう
メリット
- 独創的な透明デザイン
- パワフルで聴き応えのある音質
- 高音質コーデック対応(LDAC/LHDC)
- 実用的なノイズキャンセリング
- 40時間超のバッテリーとワイヤレス充電対応
- 防水・防塵で日常使いに強い
デメリット
- ANCはトップクラスモデルより少し弱め
- つまむ操作に慣れが必要
- 高音質モードでは電池消費が早くなる
それでも、総合的な完成度は非常に高く、コスパは抜群です。
まとめ:Nothing Ear製ワイヤレスイヤホンは「デザインも音も楽しめる」
Nothing Earは、見た目の美しさと音質の良さを両立した“完成度の高いワイヤレスイヤホン”です。
透明な筐体は所有欲をくすぐり、サウンドはベース重視でエネルギッシュ。
ANCやLDAC、高い防水性能まで備え、日常から通勤、ワークアウトまで幅広く使えます。
「音楽をもっとスタイリッシュに楽しみたい」
「他の人と被らないイヤホンを持ちたい」
そんな方にはぴったりの選択肢です。
話題のNothing Ear製ワイヤレスイヤホン徹底レビュー!音質や機能を解説
デザイン、機能、音質。すべてを高次元でまとめたNothing Earは、2025年のワイヤレスイヤホン界でも注目株のひとつ。
「個性と実用性を両立したイヤホンがほしい」という人は、ぜひ一度手に取ってみてください。
