使わなくなったモバイルバッテリー、どうやって捨てればいいのか迷ったこと、ありませんか?引き出しの奥に眠ったままになっている、あるいはもう充電できなくなったやつ。実はこれ、普通のゴミとしてポイッと捨てちゃうと、かなり危ないんです。
というのも、モバイルバッテリーの中にはリチウムイオン電池が入っています。これ、ゴミ収集車の中で圧縮されたり処理施設で破砕されたりすると、衝撃で発火して火災の原因になることがあるんですよ。環境省の調査では、令和5年度だけでリチウムイオン電池が原因とみられる火災事故が8500件以上も発生していて、その中でもモバイルバッテリーが原因のケースが一番多いんだとか。こわいですよね。
だからこそ、正しい方法で処分するのがすごく大事。この記事では、モバイルバッテリーを安全に、しかも無料で手放せる方法をわかりやすくお伝えします。
モバイルバッテリーの捨て方で一番手軽なのは「JBRC回収ボックス」
「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」って話ですよね。結論から言うと、一番手軽で確実なのは 「JBRC(一般社団法人JBRC)のリサイクルボックス」 を使う方法です。
JBRCって聞くとちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、要はリサイクルの専門機関。ここの回収ボックスが、全国の家電量販店やホームセンター、市役所なんかに設置されているんです。しかも協力店は全国で2万店舗以上あるから、意外と身近な場所で見つかりますよ。
どんなお店に設置されているの?
よく見かけるのはこんな場所です。
店舗の入り口付近やサービスカウンターの横に、緑色のボックスが置いてあることが多いですね。もし見つからなければ、店員さんに「小型充電式電池のリサイクルボックスはどこですか?」って聞いてみてください。
回収ボックスに入れる前の注意点
ここでちょっと待った!なんでもかんでもポイッと入れていいわけじゃないんです。守ってほしいルールがふたつ。
絶対にやってはいけないこと
まず、膨らんでいたり、変形していたり、液漏れしているバッテリーは絶対に回収ボックスに入れちゃダメです。こういう状態のバッテリーは、ちょっとした衝撃で発火するリスクがめちゃくちゃ高い。回収ボックスの中で発火したら大事故につながりかねません。
もしお手持ちのモバイルバッテリーが膨らんでいるなら、ビニールテープで端子部分を覆って絶縁してから、金属製の蓋つき容器に砂と一緒に入れて保管し、お住まいの自治体の清掃事務所に電話して相談してください。
入れる前のひと手間
あと、できればバッテリーの残量を空っぽにしてから持っていくのがベターです。完全に放電した状態のほうが、より安全に運搬できるからですね。
そもそも「JBRC会員企業」って何? 自分のモバイルバッテリーは対象になるの?
「リサイクルマークは付いてるけど、JBRC会員企業の製品かどうかわからない…」という声も聞こえてきそうです。大丈夫、ほとんどの国内正規品は対象になっています。
対象かどうかは、モバイルバッテリー本体に貼ってあるリサイクルマークで見分けられます。Li-ion(リチウムイオン電池)と書かれたマークがあれば、基本的にJBRCの回収ボックスに出してOKです。
逆に、マークがなかったり、明らかに海外の無名メーカーの粗悪品だったりする場合は、念のため自治体に相談するのが無難です。
それでも回収ボックスが見つからないときは?
「近所に協力店がない!」「わざわざ探しに行くのが面倒…」という場合の選択肢もいくつかあります。
自治体の「有害ごみ」として出す
お住まいの市区町村によっては、モバイルバッテリーを「有害ごみ」や「危険ごみ」「電池類」といった分別区分で回収していることがあります。ただ、自治体によってルールがバラバラなので、これは必ずご自身の自治体の公式ホームページで確認してくださいね。
「燃えないゴミで出したけど何も言われなかったよ」という人もいるかもしれませんが、それはたまたま事故が起きなかっただけ。ルールを守らないと、回収してくれる作業員の方の安全を脅かすことになります。
携帯キャリアのショップに持ち込む
ドコモやau、ソフトバンクといった携帯キャリアのショップでも、モバイルバッテリーを回収してくれる場合があります。これは「モバイル・リサイクル・ネットワーク」という仕組みを使ったもの。ただ、店舗によって対応が異なることもあるので、事前に電話で「モバイルバッテリーの回収やってますか?」と確認してから行くと確実です。
不用品回収業者に依頼する(最終手段)
どうしても自分で持ち込めない、あるいは膨張した危険なバッテリーをどうにかしたい。そんなときは、リチウムイオン電池の取り扱い許可を持っている産業廃棄物処理業者や不用品回収業者に依頼するという手もあります。
ただし、これはお金がかかりますし、悪質な業者に当たると高額な料金を請求されるリスクもゼロではありません。信頼できる業者かどうか、口コミなどをしっかりチェックしてから依頼しましょう。
モバイルバッテリーを長く安全に使うためのちょっとしたコツ
最後に、処分の話ばかりではなく、普段からできる安全対策についても少し触れておきますね。
使わないバッテリーは放置しない
「また使うかも」と思って引き出しにしまい込んだまま数年経っているバッテリー、ありませんか? リチウムイオン電池は、過放電といって電気が空っぽの状態で長期間放置されると、内部で化学変化が起きて発火リスクが高まることがあるんです。使わないと決めたら、早めに処分するのが安心です。
購入時に「PSEマーク」をチェックする
これから新しいモバイルバッテリーを買おうと思っているなら、パッケージや本体にPSEマークが付いているかを必ず確認してください。これは国が定めた安全基準をクリアしている証拠。安さだけで無名メーカーの製品を選ぶと、最悪の場合、発火事故につながりかねません。Ankerやcheeroといった信頼できるブランドを選ぶのが無難ですよ。
まとめ:モバイルバッテリーは「正しい捨て方」で火災を防ごう
さて、ここまで読んでいただいてありがとうございます。
モバイルバッテリーの処分って、ちょっと面倒に感じるかもしれません。でも、ちょっとした手間をかけるだけで、ゴミ収集車や処理施設の火災を防ぐことができるんです。それに、ちゃんとリサイクルすれば中の貴重な資源も無駄になりません。
今日覚えておいてほしいのはこの3つだけ。
- 基本はJBRCのリサイクルボックスへ(家電量販店などに設置)
- 膨らんだバッテリーは絶対にボックスに入れず、自治体に相談
- 捨てる前にはできるだけ放電させておく
引き出しの中で眠っている古いモバイルバッテリー、この機会にぜひ正しい捨て方で手放してみてくださいね。
