「あれ?このモバイルバッテリー、PSEマークが付いてない…」
通販で買った製品や、ずっと前に誰かからもらったものを見て、そんな不安を感じたことはありませんか。大丈夫なのか、使い続けてもいいのか、それとも処分すべきなのか。判断に困りますよね。
今回は、PSEマークがないモバイルバッテリーのリスクと、安全な製品の見極め方について、わかりやすく解説していきます。
PSEマークがないモバイルバッテリーは違法なのか?
まず結論からお伝えします。
PSEマークのないモバイルバッテリーを個人で「使うこと」自体は、法律違反ではありません。
ちょっとホッとしましたか?でも、安心するのはまだ早いです。というのも、「販売」と「安全性」の観点から見ると、話はまったく別だからです。
販売する側は完全アウト
電気用品安全法という法律で、モバイルバッテリー(リチウムイオン蓄電池)は「特定電気用品」に指定されています。この法律に基づき、日本国内で販売する場合は、必ず技術基準を満たし、PSEマークを表示しなければなりません。
つまり、PSEマークがない製品を販売している業者は、完全に法律違反。フリマアプリなどで個人が出品する場合も、規制の対象になるので注意が必要です。
「PSEマークがない」ことの本当の怖さ
「じゃあ、使うのは違法じゃないなら、このまま使おう」
そう思ったあなたにこそ、伝えたいことがあります。
法律の話より、もっと大事なこと。それは 「あなたと家族の命を守る安全性」 です。
PSEマークがないということは、以下のようなリスクと隣り合わせで生活しているのと同じです。
- 発火・発煙のリスク:粗悪なバッテリーセルや保護回路の省略により、充電中や使用中に突然発火する事故が後を絶ちません。枕元で充電していたら…想像するだけで恐ろしいですよね。
- 本体故障のリスク:電圧が不安定なため、つないだスマートフォンやタブレットのバッテリーや基盤を傷めてしまうこともあります。
- 保証が受けられない:万が一、製品が原因で火災や機器の故障が発生しても、PSEマークがない粗悪品の場合、メーカー保証はもちろん、火災保険の適用が難しくなるケースもあります。
「安かったから」「デザインが気に入ったから」という理由で使い続けるには、リスクが大きすぎると思いませんか?
なぜPSEマークがない製品が市場に出回るのか?
リスクがわかっていても、「じゃあ、なぜそんな製品が売られているの?」と疑問に思いますよね。主に以下の3つの理由があります。
- 海外からの個人輸入・並行輸入品:海外向けに作られた製品は日本の安全基準をクリアしていません。これらが個人輸入代行や海外通販サイトを通じて流入しています。
- フリマアプリでの無自覚な出品:ユーザー自身がPSEマークの重要性を知らずに、お下がりや不要品として出品してしまうケースです。
- 悪質な偽造マーク:最近増えているのがこれです。一見PSEマークがプリントされているように見えても、実際には届出がされていない偽物。価格が異常に安い製品には、特にこの手口が多いです。
PSEマークがないモバイルバッテリーを見分ける3つのチェックポイント
「手元の製品が不安…」「新しいのを買うとき、どうやって見分ければいいの?」
そんなときは、以下の3つをチェックしてみてください。
チェック1:本体に刻印・印刷があるか
PSEマークは、シールではなく、原則として製品本体に消えない方法で表示されています。マークの近くには、必ず「届出事業者名」と「定格(容量や電圧)」が併記されているのが正式なルールです。
チェック2:価格が極端に安すぎないか
市場価格とかけ離れた「激安」製品は、安全部品を省略している可能性が高いです。「安物買いの銭失い」どころか「火事買い」になりかねません。
チェック3:販売店は信頼できるか
購入するなら、家電量販店や、メーカー直営の公式オンラインストア、正規代理店が運営するショップを選びましょう。
知っておきたい!PSEマークが「いらない」例外ケース
ここで少し、知識をアップデートしておきましょう。世の中には「PSEマークがなくても合法」な製品も存在します。
たとえば、主たる機能が「照明」であるLEDランタンや、「風を送る」ハンディファン。これらには、スマートフォンに充電するためのUSB出力ポートが付いていることがありますよね。
こういった製品は、あくまで「おまけ機能」として給電するため、電気用品安全法の対象外となり、PSEマークは不要です。
また、キャンプなどで使う大きな「ポータブル電源」も、コンセント(交流100V)が使えるため、法律上の区分が異なり、PSEマークの対象ではありません(※こちらは別の安全規格であることが一般的です)。
この知識があれば、無用な不安を感じずに済みますね。
【2026年最新】これから買うなら「新基準PSE」を選ぼう
実はモバイルバッテリーの安全基準は、近年大きく変わりました。
以前の基準はすでに廃止され、2024年12月以降は国際基準に沿った、より厳しい新しい技術基準への完全移行が完了しています。これから購入するなら、パッケージや説明書に 「新基準(令和元年改正)対応」 と明記されているものを選ぶのが、より安心です。
モバイルバッテリーPSEマークなしのリスクを回避する、おすすめ安全モデル
「結局、どれを買えば安全なの?」
そう思ったあなたのために、PSEマークはもちろん、独自の多重保護システムを備えた、信頼できるメーカーのモデルをいくつかピックアップしました。選ぶ基準はただひとつ、「自分と家族を守ってくれるかどうか」です。
Anker PowerCoreシリーズ
世界トップクラスのシェアを誇るAnker。その信頼性の高さは、徹底した品質管理と多重保護システムにあります。薄型のAnker PowerCore 10000は、普段使いの鞄にすっと入るコンパクトさが魅力です。
エレコム モバイルバッテリー
国内周辺機器メーカーならではの安心感。本体へのレーザー刻印でPSEマークが消えない工夫がされているモデルも多く、細部まで安全性を追求しています。ケーブル一体型のELECOM モバイルバッテリー ケーブル一体型は、ケーブル忘れの心配がなく便利です。
cheero Power Bank
国内メーカーとして、万が一の事故に備えた損害賠償責任保険(PL保険)に加入している点も安心材料のひとつです。大容量でも安心して使えるcheero Power Bank 大容量は、旅行や出張のお供に心強い存在です。
Zendure SuperMini
小さくてもパワフル。高耐久ボディと先進の安全回路を備え、携帯性と安全性を高い次元で両立させたモデルです。持ち運びやすさを最優先するならZendure SuperMiniがぴったりでしょう。
UGREEN Nexode パワーバンク
ノートPCからスマートフォンまで一台で充電できる高出力モデル。大容量だからこそ、温度管理や過充電防止などの保護機能が充実しているのが特徴です。出張時にACアダプターを持ち歩きたくない方はUGREEN Nexode パワーバンクを検討してみてください。
まとめ:PSEマークがないモバイルバッテリーとは、今日でお別れしよう
今回は「モバイルバッテリーにPSEマークがない」という状況が、どれほど危険なサインなのかを詳しくお伝えしました。
繰り返しになりますが、PSEマークがない製品を「使うこと」は違法ではありません。しかし、それは同時に、安全が保証されていない製品を使い続けるという大きなリスクを、あなた自身が背負っている状態です。
スマートフォンやタブレットなど、私たちの大切なデータや思い出が詰まったデバイスを守るため、そして何よりあなたと大切な人の安全のために。
今日を機に、手元のモバイルバッテリーをもう一度チェックしてみてください。そしてもしPSEマークがないなら、今回ご紹介したような信頼できる製品への買い替えを、ぜひ前向きに検討してみてくださいね。
