モバイルバッテリー発火の確率と実態|事故件数と安全な選び方

モバイルバッテリー
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「スマホの充電に毎日使ってるけど、発火って本当にあるの?」

「確率ってどのくらいなんだろう…」

モバイルバッテリーの発火事故がニュースになるたび、不安になる気持ち、よくわかります。身近なアイテムだからこそ、正しいリスクを知って安心して使い続けたいですよね。

この記事では、実際の事故データをもとに発火の実態と確率感を整理し、明日からできる安全対策までをわかりやすくお伝えします。

モバイルバッテリー発火、実際の事故件数はどれくらい?

まず、数字で見てみましょう。

総務省消防庁の発表によると、2025年に全国で発生したリチウムイオン電池関連の火災は1,297件。統計を取り始めた2022年以降、過去最多を更新しています。

そのうち、モバイルバッテリー由来の出火は482件。なんと全体の約4割を占めていて、2022年と比べると約4倍に急増しているんです。

NITE(製品評価技術基盤機構)のデータでも、2020年から2024年までの5年間で報告されたリチウムイオン電池搭載製品の事故1,860件のうち、約85%が火災事故に発展。製品別で見ると、モバイルバッテリーが堂々のワースト1位でした。

発火の「確率」は何%?

ここで気になるのが「じゃあ、確率って何%なの?」という疑問ですよね。

正直なところ、正確な確率を算出するのは難しいのが現状です。国内に出回っているモバイルバッテリーの総数が公表されていないため、分母がわからないからです。

ただ、事故件数の急増ぶりと、ある調査で「利用者の約8割が発火に不安を感じている」という結果が出ていることからも、決して「レアケースで済ませられる」リスクではないことがわかります。

なぜモバイルバッテリーは発火する?主な原因を解説

発火の背景には、大きく分けて3つの要因があります。

① 粗悪品・非認証品の使用

これが最大の原因と言っても過言ではありません。

日本では2019年2月から、モバイルバッテリーにPSEマークの表示が法律で義務付けられています。このマークがない製品は、保護回路が不十分だったり、粗悪なセルを使っていたりする可能性が高く、過充電や短絡による発火リスクが格段に上がります

特に、海外製の格安製品や、フリマアプリで「ノーブランド品」として売られているものは要注意です。

② 誤った使い方・保管方法

消防庁の調査で明らかになったモバイルバッテリーの出火原因トップ3はこちらです。

  • 外部からの衝撃(41件):落としたり、カバンの中で圧迫されたり
  • 高温下での使用・保管(23件):夏場の車内放置、直射日光が当たる窓際
  • 製品の欠陥(18件):メーカーの設計・製造上の問題

「ちょっと落としたくらい大丈夫」と思わず、外装がへこんだり膨らんだりしたら、即使用中止が鉄則です。

③ リコール対象品をそのまま使っている

これ、意外と見落としがちな盲点です。

例えば、大手メーカーのAnkerが過去に行った約40万台規模のリコール。2026年1月時点での回収率はわずか21.6%にとどまっています。つまり、約8割の危険な製品が、いまだに消費者の手元に残っている計算になるんです。

「うちのは大丈夫」と思わず、一度お手持ちの製品がリコール対象でないか、メーカー公式サイトで確認してみてください。

安全なモバイルバッテリーを見極める3つのチェックポイント

「じゃあ、どうやって選べばいいの?」という疑問に、具体的な基準をお答えします。

チェック① PSEマークがあるか

まずはこれ。PSEマークがない製品は論外です。

パッケージや本体に「PSE」または「<PS>E」のマークがあることを必ず確認しましょう。これは、国の安全基準をクリアした証。ない製品は、どんなに安くても手を出さないでください。

なお、2024年12月にPSEの技術基準が強化され、旧基準の製品は販売禁止になりました。これから買うなら、新基準対応品を選ぶのがより安心です。

チェック② バッテリーの種類を確認する

最近、発火リスクを抑えた次世代バッテリーが注目されています。代表的なのはこの2つ。

  • 準固体電池:内部の電解質をゲル状にすることで、液漏れや発火を抑制。釘を刺しても発火せず、150℃の高温環境でも安定するという試験結果もあります。消費者の約8割が「購入を検討したい」と回答しており、これからのスタンダードになりそうな技術です。
  • リン酸鉄リチウムイオン電池:熱分解温度が約700℃と非常に高く(従来品は約200℃)、高温や衝撃に強いのが特徴。電気自動車や防災用電源にも採用される、信頼性の高いバッテリーです。

価格は少し高めですが、「安全性をお金で買う」と考えれば納得できる投資ではないでしょうか。

チェック③ 保護回路が充実しているか

過充電・過放電・過電流・短絡・温度検知の5つの保護機能がついているかどうかも重要です。信頼できるメーカーは、これらの機能をきちんと製品ページに明記しています。

いますぐできる!モバイルバッテリーを安全に使う習慣

新しいものを買うだけでなく、今使っている製品のリスクを下げる習慣も大切です。

充電時に気をつけること

  • 布団やソファ、衣類の上など熱がこもる場所で充電しない
  • 就寝中の充電は避け、目の届く時間帯に行う
  • 充電中に本体が異常に熱くなったら、すぐにケーブルを抜く

保管・持ち運びで気をつけること

  • 直射日光が当たる場所や夏場の車内に放置しない(調査では63.3%の人がこの対策を実践)
  • カバンに入れるときは、鍵などの金属類と接触しないようにする
  • 落下や強い衝撃を与えない(61.0%の人が対策として実施)

ちょっとでも異変を感じたら

「なんだか膨らんできた気がする」「焦げ臭いような匂いがする」――こういうサインを見逃さないでください。迷わず使用を中止し、自治体のルールに従って廃棄しましょう。

廃棄時の注意点

モバイルバッテリーを絶対に一般ごみとして捨ててはいけません。2025年には、ごみ収集車内で廃棄されたリチウムイオン電池が原因の火災が213件も発生しています。

お住まいの自治体の回収ルールを確認するか、家電量販店などに設置されているJBRCのリサイクル協力店を利用してください。

まとめ:正しい知識でモバイルバッテリー発火のリスクを減らそう

モバイルバッテリーの発火事故は確かに増えています。でも、過度に怖がる必要はありません。

PSEマークのある製品を選び、正しい使い方を心がけ、異変を感じたらすぐに使用をやめる。この3つを守るだけで、リスクは大幅に下げられます。

毎日使う相棒だからこそ、ちょっとだけ意識を向けてみてください。それが、あなたと大切なスマホ、そして周りの人を守ることにつながります。

そしてもし今、手元に「そういえばずっと使ってるな」という古いモバイルバッテリーがあるなら、この機会に状態をチェックしてみませんか?安全は、あなたのちょっとした気づきから始まります。

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