ノートパソコンを持ち歩いて仕事をしている人なら、誰もが一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。カフェで資料を仕上げようとしたらバッテリー残量が10%。コンセントを探して店内をウロウロ。でも空いてる席の近くにはコンセントがない。そんな絶望的な瞬間を救ってくれるのが、ノートPCにも使えるモバイルバッテリーなんです。
ただ、ここでひとつ落とし穴があります。スマホ用のモバイルバッテリーをそのままパソコンに繋いでも、まず充電できません。出力が足りないからですね。というわけで今回は、ノートPCを外でガンガン使いたい人のために、失敗しない選び方と本当に使える製品をざっくばらんに紹介していきます。
なぜ普通のモバイルバッテリーじゃPCは充電できないのか
スマホとノートPCでは、必要な電力の規模がまったく違います。スマホなら5Wとか10Wで十分。でもノートPCは最低でも45W、できれば65W以上の出力がないと充電が追いつかないんです。
さらに重要なのが「USB PD」という規格への対応です。Power Deliveryの略で、簡単に言えば「大電力を安全に送りますよ」という約束事。これに対応していないモバイルバッテリーだと、そもそもPC側が充電を受け付けてくれません。
だから選ぶときは「USB PD対応」かつ「出力45W以上」が最低ライン。この2つを外すと、せっかく買ったのに「あれ、充電されない…」という悲しい結末になります。
容量はどれくらい必要か
ここで多くの人が混乱するポイントです。モバイルバッテリーに書いてある20,000mAhって数字、あれ全部は使えないんですよ。
バッテリー内部で電圧を変換するときにどうしてもロスが出ます。製品によって差はありますが、実際に使える容量は表記の60%から80%くらい。20,000mAhと書いてあっても、実質13,000mAhから16,000mAhくらいと思っておいたほうがいい。
ノートPCのバッテリー容量がだいたい5,000mAhから7,000mAhなので、20,000mAhあれば1回から2回はフル充電できる計算です。1日外出して作業するなら、このくらいは欲しいところ。10,000mAhだと心もとないので、ノートPC用に買うなら最初から20,000mAh以上を狙いましょう。
ノートPC充電におすすめのモバイルバッテリー2選
数ある製品の中から、実際に検証データがあって信頼できるものを2つピックアップしました。
CIO SMARTCOBY TRIO
まずひとつめはCIOのSMARTCOBY TRIO。容量20,000mAhで最大出力67W。3つのポートを同時に使えるので、PCを充電しながらスマホもイヤホンもまとめて充電できちゃいます。
特筆すべきはその変換効率の高さ。実容量の割合が75.23%という検証結果が出ていて、20,000mAhの中ではかなり優秀な部類です。カードサイズで厚みも控えめなので、PCバッグの隙間にスッと入るのも嬉しい。価格は8,980円前後。
エレコム EC-C44LBK
もうひとつはエレコムのEC-C44LBK。こちらも20,400mAhで67W出力。なんと実容量の割合が78.20%と、さらに高効率です。同じ容量でも実際に使える電気が多いのは純粋にありがたい。
残量がデジタル表示されるので「あとどれくらい持つんだろう」という不安が少ないのも地味に便利なポイント。価格は7,490円から8,280円くらいで、コスパ重視ならこっちがおすすめ。
どちらもPSEマーク取得済みで安全性は折り紙付き。あとはデザインの好みや価格で決めてもらって大丈夫です。
本体の充電時間も侮れない
モバイルバッテリー本体を充電する時間、意外と見落としがちです。これが遅いと、出かける直前に「あ、バッテリー空っぽだ…」となったときに詰みます。
入力が10Wの製品だと、20,000mAhを満充電するのに8時間以上かかることも。前日の夜に仕込んでおかないと間に合いません。でも65W入力に対応したモデルなら約2時間。朝起きてから充電を始めても、準備してるうちにほぼ満タンになります。
買うときは「出力」だけでなく「入力」のW数もチェックしておくと、日常のストレスがぐっと減りますよ。
安全に使うための3つのポイント
大容量バッテリーは使い方を間違えると危ない。これはハッキリ言っておきます。でもポイントさえ押さえれば怖がる必要はありません。
PSEマークは絶対条件。 これは電気用品安全法に基づく安全基準をクリアした証です。マークのない海外製の格安品は出力表示が怪しかったり、最悪発火のリスクもあるので手を出さないこと。
高温になる場所に置かない。 真夏の車内や直射日光の当たる窓際は論外です。バッテリー内部の温度が上がりすぎると劣化が早まるだけでなく、安全回路が働いても危険な状態になりかねません。
飛行機に乗るときは機内持ち込み。 これは航空会社のルールで決まっています。預け入れ荷物には入れられません。容量が160Wh以下であれば持ち込み可能なので、今回紹介した20,000mAh(約74Wh)なら問題なし。ただし航空会社によって細かい規定が違うこともあるので、心配なら事前に確認を。
モバイルバッテリーでノートPCを充電する方法のまとめ
ノートPC対応のモバイルバッテリー選び、ポイントを整理するとこうなります。
まず出力は最低45W、できれば65W以上のUSB PD対応モデルを選ぶこと。容量は20,000mAh以上が現実的で、実際に使えるのは表記の7割前後と覚えておくこと。そして本体の充電時間を左右する入力W数も要チェック。
この3つを押さえておけば、外出先でヒヤヒヤしながらコンセントを探す生活とはおさらばです。カフェでも新幹線でも公園でも、自分のペースで仕事ができるって想像以上に快適ですよ。
今回紹介したCIOとエレコムの2機種は、どちらも実績があって安心して使えるモデルです。ぜひあなたの働き方に合った一台を見つけてください。
