かつての名機Galaxy S9を今さら手に入れるのは、アリなのかナシなのか。そんな疑問を持っている方は多いはずです。中古ショップで驚くような安値で並んでいるのを見ると、サブ機としてつい手が伸びそうになりますよね。
この記事では、Galaxy S9の現在の立ち位置を、Antutuベンチマークスコアという客観的な数字と、2026年現在のリアルな使用感から鋭く分析していきます。
2026年に測るGalaxy S9のAntutuスコアとその正体
まずは気になる数字の話から始めましょう。Galaxy S9に搭載されている心臓部、Snapdragon 845の実力です。
最新のAntutuベンチマーク(V10)で計測した場合、総合スコアはおおよそ50万点から60万点前後をマークします。「えっ、意外と高いじゃない!」と思った方は鋭いです。実は数年前の計測基準(V7やV8)では30万点弱だったのですが、現在の測定アプリの基準に合わせると、数字上はこれくらいまで跳ね上がります。
しかし、この数字を鵜呑みにしてはいけません。スコアの内訳を見ると、特にGPU(グラフィックス性能)が粘り強く数字を稼いでいます。一方で、CPUの処理能力やメモリの読み書き速度は、最新のミドルレンジモデルに大きく水をあけられているのが現実です。
現代の5万円から7万円クラスのミドルレンジスマホは、Antutuスコアで100万点を超えることも珍しくありません。そう考えると、Galaxy S9は現在の基準では「下位ミドルレンジからエントリークラス」に近い処理能力だと判断するのが妥当でしょう。
日常使いで感じる「4GBメモリ」の限界
ベンチマークの数字以上に、実際に使ってみて感じる壁があります。それはGalaxy S9が抱える「4GB」というメインメモリ(RAM)の容量です。
2026年のアプリは、一つひとつが非常に重くなっています。LINEを返信しながらブラウザで調べ物をして、さらに音楽を聴く。そんな当たり前の動作でも、4GBのメモリではすぐにいっぱいいっぱいになってしまいます。
アプリを切り替えるたびに画面が真っ白になり、再読み込み(リロード)が発生する。この「ちょっとした待ち時間」の積み重ねが、最新機種に慣れた体には意外とストレスに感じます。
ただし、用途を一つに絞るなら話は別です。YouTubeを流しっぱなしにする、電子書籍をじっくり読む、といった単一のタスクであれば、今でも十分に滑らかな動作を見せてくれます。
ゲーム性能は「枯れた名作」なら現役
ゲーマーとしての視点からGalaxy S9を見てみましょう。Snapdragon 845は当時の最高峰チップだったため、グラフィック処理能力の基礎体力はあります。
具体的には、パズルゲームや2Dのカードゲーム、あるいは『モンスターストライク』のような比較的軽量なタイトルであれば、今でも驚くほど快適に遊べます。
しかし、2026年の主力である重量級3Dゲーム、例えば『原神』や『崩壊:スターレイル』などは厳しいと言わざるを得ません。設定を最低画質に落としても、戦闘シーンでは画面がカクつき、本体はすぐにカイロのように熱くなります。
ゲーム専用機として中古のGalaxy S9を検討しているなら、自分がプレイしたいタイトルの要求スペックをしっかり確認しておくことが大切です。
2026年でも色褪せない有機ELディスプレイの魅力
ここまで少し厳しい性能の話をしてきましたが、Galaxy S9には最新の格安スマホが逆立ちしても勝てない部分があります。それがディスプレイの美しさです。
この端末に搭載されているのは、QHD+という超高解像度のSuper AMOLED(有機EL)パネルです。2026年の今、2万円や3万円で売られているエントリーモデルの液晶画面と見比べれば、その差は一目瞭然です。
黒色が沈み込むような深いコントラスト、鮮やかな色彩表現、そしてエッジディスプレイが醸し出す高級感。動画視聴用の専用端末として、あるいは撮った写真を確認するビューアーとしてなら、Galaxy S9は今でも一線級の輝きを放っています。
microSDカードに対応している点も、動画コンテンツを大量に持ち運びたいユーザーには嬉しいポイントですよね。
避けては通れないOSとセキュリティの寿命
中古でGalaxy S9を運用する上で、最も覚悟しなければならないのがソフト面の寿命です。
この機種の公式アップデートはAndroid 10で止まっています。2026年現在、多くの主要アプリはまだAndroid 10をサポート対象に含めていますが、その包囲網は着実に狭まっています。
「昨日まで使えていた銀行アプリや決済アプリが、アップデートを機に非対応になった」という事態がいつ起きてもおかしくありません。また、セキュリティパッチの更新も終了しているため、ウイルス感染や情報漏洩のリスクは最新機種よりも高くなります。
メインの電話番号を紐付け、大事な個人情報をすべて詰め込む「メイン機」としての利用は、正直なところおすすめできません。あくまでWi-Fi環境下でのサブ機や、使い潰す覚悟の仕事用端末として割り切るのが賢明です。
バッテリー劣化という最大の物理的ハードル
中古市場に流通しているGalaxy S9のほとんどは、バッテリーがかなり消耗しています。もともと3,000mAhという容量は当時としても控えめでしたが、経年劣化が進んだ個体では、フル充電しても数時間で残量が心許なくなるケースが珍しくありません。
もしあなたがGalaxy S9を中古で購入するなら、以下の3つの選択肢を考えておく必要があります。
- 常にモバイルバッテリーを持ち歩く
- 自宅で充電器に繋ぎっぱなしの固定端末にする
- 自力、あるいは修理店でバッテリー交換を行う
バッテリー交換には追加の費用がかかるため、安さだけで飛びつくと、最終的な出費が新しいローエンドスマホを買える金額になってしまうこともあります。購入前に、その個体の「バッテリー最大容量」がどれくらい残っているかを確認できるなら、必ずチェックしておきましょう。
Galaxy S9が「今でも買い」なのはどんな人?
ここまでの情報を整理すると、Galaxy S9を2026年にあえて選ぶべき人は、以下のような目的を持っている方に限られます。
- とにかく安く、画面の綺麗な動画視聴用端末が欲しい。
- 有線イヤホンジャックがついた音楽プレーヤーを探している。
- DeXモードを試してみたい、あるいはWebカメラとして活用したい。
- スマホの分解や修理、カスタムROMの導入などを趣味として楽しみたい。
逆に、これ一台ですべてをこなそうとしている学生さんやビジネスマンの方は、もう少し予算を足してGalaxy A55などの現行ミドルレンジモデルを狙う方が、結果的に長く快適に使えるはずです。
Galaxy S9のAntutuスコアは?2026年の実力と中古購入の注意点を徹底解説まとめ
いかがでしたでしょうか。Galaxy S9のAntutuスコアは、数字の上ではまだ戦えるように見えますが、実態としては「特定の用途に特化させるべきベテラン選手」といったところです。
2026年のアプリ環境において、4GBのメモリやAndroid 10というOSの壁は無視できないほど高くなっています。しかし、その圧倒的なディスプレイの美しさや、手に馴染むコンパクトなサイズ感は、今の大型化したスマホにはない大きな魅力です。
もしあなたが、この端末の限界を正しく理解した上で「あえて」選ぶのであれば、これほど愛着の持てる名機も他にありません。中古ショップの隅で眠っているGalaxy S9を見つけたら、この記事を思い出して、自分にとっての価値をじっくり天秤にかけてみてくださいね。
次は、Galaxy S9をさらに便利に活用するための周辺機器についても、一緒に探してみませんか?

