「隣の部屋の生活音がうるさくて眠れない…」
「職場の騒音レベルって、実際どのくらいなんだろう?」
「引っ越し先の候補地、昼間は静かだけど夜はどうだろう?」
こんな風に思ったこと、ありませんか?
実は、普段持ち歩いている[iphone]で、手軽に騒音測定ができるってご存じでした?専用の機器を買わなくても、アプリをダウンロードすれば、今すぐ周りの音の大きさを数値で確認できるんです。
ただ、「アプリによって測定値が違う」「iPhoneのマイクで正確に測れるの?」といった疑問も出てきますよね。
今回は、iPhoneで騒音測定をするためのおすすめアプリを厳選して7つ紹介します。さらに、より正確に測るためのコツや、測定値の見方まで徹底解説。これを読めば、あなたの「騒音」に関するモヤモヤが、きっとスッキリしますよ。
そもそもiPhoneで騒音は正確に測れるの?
結論から言うと、「参考値としては十分」 です。
iPhoneの内蔵マイクは、通話やSiriとの会話をメインに設計されています。そのため、プロ用の精密騒音計と同じ精度を期待するのは難しいのが現実。特に100dBを超えるような大きな音や、逆に20dB以下の静かな音は、正確に拾えないことが多いです。
でも、日常の「ちょっとうるさいな」を数値化するには、十分すぎるほど役立ちます。大切なのは、iPhoneでの測定には限界があることを理解した上で、正しい方法で使うこと。
つまり、「完全な正確さ」より「十分な参考値」 を得るためのツールとして活用するのがベストな方法なんです。
【完全ガイド】iPhoneで正しく騒音を測定する3つの鉄則
せっかく測るなら、できるだけ正確な値を知りたいですよね。そこで、誰でも今すぐ実践できる、正しい測定方法を3つにまとめました。
1. マイクの位置を絶対に塞がない
iPhoneのマイクがどこにあるか、意識したことありますか?機種によって若干違いますが、多くの場合、本体の下部(充電ケーブルを挿す穴の横) や、背面のカメラ付近にあります。
測定する時は、このマイク部分を指やケースで塞がないように気をつけましょう。当たり前ですが、塞いでしまうと当然正しい値は測れません。両手で本体を持ち、マイクを音の方向に向けるのが基本です。
2. 風を直接当てない
これ、結構盲点なんですが、マイクに風が直接当たると「ボフッ」という空気の流れる音を拾ってしまい、実際の騒音より高い値が出てしまいます。
屋外で測る時は、できるだけ風の影響が少ない場所を選ぶか、もし可能なら100円ショップなどで売っているスマホ用のウィンドスクリーン(マイクにつけるスポンジ)を使うとより正確です。
3. 測定前にアプリの設定を確認する
アプリによっては、測定の基準となる「周波数重み付け特性」を選べるものがあります。難しい言葉ですが、以下の2つだけ覚えておけば大丈夫。
- A特性(dBA):人間の耳の聞こえ方に近い特性。一般の環境騒音(生活音や街中の音)を測る時は、これ一択です。
- C特性(dBC):よりフラットな特性で、重低音のような音も含めて測りたい時に使います。
ほとんどのアプリは初期設定でA特性になっていますが、もし変更できる場合は、特に理由がなければA特性にしておきましょう。
目的別!iPhone騒音測定アプリおすすめ7選
それでは、実際に使ってみて良かったアプリを厳選して紹介します。無料アプリから高機能な有料アプリまであるので、あなたの目的に合ったものを見つけてくださいね。
【静かなお店探しに】SoundPrint
これはもう、デートや友人との食事で「静かなお店」を探したい人に革命的なアプリです。
SoundPrintの特徴は、自分が測定した騒音レベルを地図上に「共有」できること。「このカフェは46dBで静かだった」「この居酒屋は75dBでうるさかった」という情報が、ユーザー同士で共有されているんです。
これを使えば、静かなカフェで読書したい日も、にぎやかなバーで盛り上がりたい日も、お店選びで失敗しなくなりますよ。
- 価格: 無料(一部機能は有料)
- 特徴: ソーシャル機能で静かなお店を発見できる
【とにかく正確さ重視】NIOSH Sound Level Meter
「できるだけ信頼性の高いデータが欲しい!」というあなたには、こちらが断然おすすめです。
このアプリは、なんと米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)という、れっきとした政府機関が公式にリリースしているもの。研究用に作られただけあって、広告もなく、データの正確性への信頼が段違いです。
A特性だけでなくC特性にも対応し、平均的な騒音レベル((L_{eq}))やピーク値も表示。測定データをCSVで出力できるので、記録として残したい場合にも便利です。
- 価格: 無料
- 特徴: 政府機関公式の信頼性。データ出力も可能。
【多機能で見やすい】Decibel X
「色々な機能を試してみたい」「測定画面はかっこいい方がいい!」という方には、Decibel Xがぴったり。
アナログメーターのような見やすいインターフェースで、dB(A)とdB(C)の切り替えはもちろん、音の周波数成分を分析するFFT機能まで搭載。音の大きさだけでなく、「どんな高さの音が大きいのか」まで知りたいという中級者以上のニーズにも応えてくれます。無料版でも十分多機能ですが、広告が気になる方は有料版も検討してみてください。
- 価格: 無料(広告あり)/ 有料版あり
- 特徴: 多機能で直感的な操作。見た目も楽しい。
【シンプル・日本語】騒音測定アプリ – Sound Meter
「難しいことはいいから、とにかくパッと騒音レベルを知りたい!」という初心者の方には、このアプリが一番シンプルで使いやすいです。
名前の通り、起動したらすぐに測定がスタート。画面には現在のdB値が大きく表示され、下には履歴がグラフで見えます。「非常に静か」「非常にうるさい」といった日本語の言葉でも表示してくれるので、数値のイメージが湧きやすいのもポイントです。
- 価格: 無料(広告あり)
- 特徴: シンプルで日本語対応。初心者に優しい。
【マニア向け高機能】SPLnFFT Noise Meter
「もっと音の細かいところまで分析したい!」という、音響マニアやエンジニアの方には、有料の高機能アプリがおすすめです。中でもSPLnFFTは圧倒的な情報量を誇ります。
FFT(周波数分析)機能が非常に高精度で、どの周波数帯域の音が大きいのかをスペクトラム表示。さらに、マイクの特性を補正する「校正機能」も備えており、より正確な測定を追求できます。値段はしますが、その価値は十分にある、まさにプロ仕様のアプリです。
- 価格: 有料(約400円)
- 特徴: 詳細な周波数分析が可能。校正機能付き。
【教室・図書館向け】Too Noisy Pro
これはちょっとユニークなアプリ。教室や図書館など、静かにしなければいけない場所で活躍します。
騒音レベルが上がると、画面の中のモンスターが成長したり、アラームが鳴ったりする仕組みで、子どもたちに視覚的に「今は騒がしい」と伝えることができます。目標とする騒音レベルを設定し、それを超えた時間を計測する機能もあるので、先生や司書の方には強い味方になるでしょう。
- 価格: 有料(約400円)
- 特徴: 視覚的に騒音を伝える。教育現場向け。
【Apple Watchユーザー必見】Apple純正「騒音」アプリ
最後は、Apple Watchをお持ちの方限定ですが、こちらも非常に強力です。
Apple Watchに標準搭載されている「騒音」アプリは、環境音を常時モニタリングし、聴覚に悪影響を及ぼす可能性がある大きな音(例えば90dB以上)に長時間さらされていると、手首に通知してくれます。
自分では気づかないうちに大音量の環境にいることを教えてくれる、いわば「聴覚の健康管理ツール」。測定データはiPhoneのヘルスケアアプリに自動で記録され、日々の騒音曝露量を把握するのに役立ちます。
- 価格: 無料(watchOS標準)
- 特徴: Apple Watchで常時モニタリング。聴覚保護に特化。
騒音レベルの目安って?数値で見る「うるさい」の基準
アプリで測定したはいいけど、「この数値、実際どれくらいの騒がしさなの?」と疑問に思いますよね。代表的な音とdB値の関係をまとめたので、参考にしてみてください。
- 30dB: ささやき声、深夜の静かな住宅地(めちゃくちゃ静か)
- 40dB: 図書館内、静かな住宅地(静か)
- 50dB: 静かな事務所、普通の会話(小声)(普通)
- 60dB: 普通の会話、エアコンの室外機(少しうるさい)
- 70dB: 騒々しい事務所、電話のベル(うるさい)
- 80dB: 地下鉄の車内、交通量の多い道路沿い(かなりうるさい)
- 90dB: 大声での叫び声、工場内(非常にうるさい)
- 100dB以上: 電車が通るガード下、ロックコンサート(耳が痛い)
環境省の騒音に係る環境基準では、住居地域の昼間は55dB以下、夜間は45dB以下が望ましいとされています。もし隣の部屋の音が60dBを超えているようなら、結構なストレスになっている可能性が高いと言えるでしょう。
【注意】iPhoneアプリの測定値はどこまで使える?
最後に、最も重要な注意点です。
iPhoneアプリで測定したデータは、あくまで「あなたの疑問を解消するための参考値」です。
例えば、管理会社に騒音の苦情を伝える時、「毎晩50dBを超える足音がして眠れないんです」というように、主観ではなく客観的な数値を添えることで、話がスムーズに進むことは大いに期待できます。
しかし、このデータを公的な機関への正式な苦情や、裁判の証拠として提出することはできません。法律的な効力が必要な場合は、国が定めた基準をクリアした「普通騒音計」という専門機器を使い、有資格者が測定する必要があります。
この違いをきちんと理解した上で、iPhoneを賢く便利な「騒音測定ツール」として使いこなしてくださいね。
まとめ:iPhoneで騒音を「見える化」して、快適な生活を
iPhoneとアプリを使えば、今まで「なんとなく」感じていた騒音が、はっきりと「見える形」になります。
- 騒音トラブルの参考資料にしたいなら、信頼性の高い 「NIOSH Sound Level Meter」
- 静かなお店探しをしたいなら、ソーシャル機能が楽しい 「SoundPrint」
- まずは手軽に試してみたいなら、シンプルな 「騒音測定アプリ – Sound Meter」
まずは気になるアプリをダウンロードして、身の回りの音を測ってみてください。きっと新しい発見があるはずです。測定の際は、今回紹介した「正しい測定方法」を忘れずに。
騒音を数値化して、一歩先の快適な生活を手に入れましょう。

