うっかり大事なメモを消してしまった——そんな経験、誰にでもありますよね。仕事のアイデア、大切な人からもらったアドレス、旅行の計画メモ…。消えた瞬間の「やばい!」という焦りは、本当に心臓に悪いものです。
でも、ちょっと待ってください。諦めるのはまだ早いです。iPhoneには削除したメモを復元するための方法がいくつも用意されています。この記事では、あなたの状況にぴったりの復元方法を、ステップごとにわかりやすく解説していきます。
「ついさっき消したばかり」「1ヶ月前に消したやつを思い出した」「機種変更したら消えていた」——どんなパターンでも、できることは必ずあります。焦らず、一緒に解決していきましょう。
まずはこれだけは確認して。削除したメモを復元する前に絶対に知っておきたいこと
復元作業を始める前に、知っておいていただきたいことがあります。それは「メモがどこに保存されていたか」によって、復元できる場所や方法が変わってくるということ。
iphoneのメモアプリは、大きく分けて3つの保存場所があります。
1つ目は「iCloud」。これはAppleのクラウド上にメモが保存されるので、あなたのiphoneだけでなくiPadやMacとも同期できます。
2つ目は「マイiphone」。これは文字通り、あなたのiphone本体だけに保存されるタイプ。iCloudにはバックアップされません。
3つ目はGmailやYahoo!メールなどの「メールアカウント」。これらのサービスにもメモを保存する機能があります。
この違いがわかっていると、「あ、このメモはiCloudに入ってたからWebからも復元できるかも」といった判断ができるようになります。
もし今からメモを消してしまったことに気づいたなら、まずはiphoneの使用を最小限にしてください。新しいデータを書き込むと、消えたメモのデータが上書きされてしまう可能性があるからです。
それでは、さっそく復元方法を見ていきましょう。
【これが基本】削除したメモが30日以内なら「最近削除した項目」から復元
まず試していただきたいのが、メモアプリに標準搭載されている「最近削除した項目」フォルダをチェックする方法です。
iphoneのメモアプリは、一度削除したメモをすぐに完全削除するのではなく、最大30日間だけゴミ箱のようなフォルダに保管してくれます。つまり、消してから30日以内なら、ほぼワンタップで元通りにできるんです。
手順はとても簡単です。
メモアプリを開いたら、左上の「〈」矢印をタップしてフォルダ一覧を表示させてください。
下の方にスクロールすると、「最近削除した項目」というフォルダがあるはずです。これをタップします。
すると、過去30日以内に削除されたメモの一覧が表示されます。復元したいメモを選んで、しばらく指を押し続けるか、右上の「…」から「選択」をタップ。復元したいメモにチェックを入れて、下の方にある「復元」を選べば完了です。
これで見事、削除したメモが元のフォルダに戻ってきます。
もし「最近削除した項目」フォルダ自体が見当たらない場合は、メモアプリのメイン画面で検索バーを下に引き下げて「最近削除した項目」と入力してみてください。直接アクセスできることもあります。
この方法の一番のメリットは、パソコンがなくても、面倒な設定もなく、完全に無料でできること。削除に気づいたら、まずはここをチェックする習慣をつけておくと安心です。
iCloud.comならパソコンから削除したメモを復元できる
次に試していただきたいのが、iCloudのWebサイトからの復元方法です。これは特に、「iphoneの調子が悪くて…」とか「画面が割れて操作できない」という場合に便利です。
この方法で復元できるのは、あくまで「iCloudに保存されていたメモ」だけ。先ほど説明した「マイiphone」のメモは対象外なので、その点だけ注意してください。
手順はこうです。
まずパソコンか、他のスマートフォンのブラウザで「iCloud.com」にアクセスします。Apple IDでサインインしたら、表示されたアプリ一覧から「メモ」ではなく、一度メイン画面に戻って「設定」のような歯車アイコンを探してください。
実はここに「データ復元」という項目があります。これを選ぶと「メモを復元」というボタンが現れます。
クリックすると、削除されたメモの一覧が表示されます。ここで「最近削除した項目」と同じように、復元したいメモを選んで「復元」を押すだけ。
この方法の良いところは、iphone本体を経由しないので、端末に負荷をかけずに復元作業ができること。また、Webブラウザから操作するので、もしもの時にも安心です。
iCloud.comからの復元も、基本的には削除後30日以内のメモが対象です。ただし、場合によってはそれ以上前のデータが残っていることもあるので、とりあえず試してみる価値はありますよ。
バックアップからiphone全体ごと戻す。iCloud復元の方法
ここまでの方法でダメだった場合、次の選択肢は「バックアップからの復元」です。これはiphone全体を過去の状態に巻き戻す方法。つまり、メモだけでなく、写真やアプリのデータも一緒に戻ることになります。
ちょっと勇気がいりますよね。でも、どうしてもあのメモだけは取り戻したい、という時には有効な手段です。
まず、iCloudに自動バックアップがあるかどうかを確認してみましょう。
iphoneの「設定」→「あなたの名前」→「iCloud」→「ストレージを管理」→「バックアップ」と進みます。そこにあなたのiphoneが表示されていて、バックアップの日時がメモを消す前になっていればチャンスです。
復元するには、一度iphoneを初期化する必要があります。
「設定」→「一般」→「転送またはiphoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選びます。
この時、パスワードを何度か求められるので、落ち着いて入力してくださいね。
初期化が完了すると、iphoneは最初に買った時の状態になります。あとはセットアップ画面に従って進めていき、「Appとデータを復元」という画面で「iCloudバックアップから復元」を選択。Apple IDでサインインして、先ほど確認したバックアップを選べば、その時点のデータが戻ってきます。
この方法、確かに手間はかかります。でも、「もうあのメモには二度と会えないんだ…」と思っていたものが復活した時の感動はひとしおですよ。
iTunes(Finder)バックアップから復元する方法
パソコンにiphoneを接続してバックアップを取っている方も多いはず。そんな人は、iTunes(macOS Catalina以降のMacではFinder)を使って復元する方法もあります。
この方法のメリットは、iCloudの容量を気にしなくていいこと。そしてバックアップがパソコン内にあるので、復元速度が速いことです。
まず、iphoneをいつも同期しているパソコンにUSBケーブルで接続します。
Macの場合はFinderを、Windowsの場合はiTunesを開いてください。画面左上あたりにiphoneのアイコンが表示されるので、クリックします。
すると「バックアップを復元」というボタンがあります。ここをクリックすると、保存されているバックアップの一覧が表示されます。日付を確認して、メモが消える前のものを選びましょう。
ここで注意点。バックアップにパスワードをかけている場合、そのパスワードが必要になります。思い出せないと復元できないので、ちゃんとメモしておくことが大事です。
復元が始まると、iphoneが再起動して、バックアップした時点の状態に戻ります。パソコンからは絶対にケーブルを抜かないでくださいね。途中で止まってしまうと、最悪の場合、iphoneが起動しなくなることもあるので。
どうしても復元できない場合。サードパーティ製復元ソフトの選び方と注意点
ここまでの公式の方法を全部試してもダメだった…そんな時、最後の手段として考えるのが、サードパーティ製のデータ復元ソフトです。
これらはiphoneの内部を直接スキャンして、削除されたけどまだ上書きされていないデータを探し出してくれるツール。例えば「UltData」「Dr.Fone」「EaseUS MobiSaver」といった名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
ただ、ここで絶対に覚えておいてほしいことがあります。
まず、こうしたソフトが必要になるのは、「削除から30日以上経っている」「バックアップがない」「iphoneが故障して初期化せざるを得なかった」といった限定的なケースだということ。まずは無料でできる公式の方法を試すのが鉄則です。
そして、世の中には「無料」を謳いながら、実際には高額な課金を求めたり、個人情報を抜き取ろうとする悪質なソフトも存在します。選ぶ時は、公式サイトがしっかりしているか、日本語サポートがあるか、信頼できるレビューサイトで評価を確認するなど、慎重に判断してください。
さらに重要なのは、これらのソフトを使っても100%復元できる保証はないということ。特に、メモを消した後に新しい写真をたくさん撮ったり、アプリをたくさんインストールしたりしていると、データが上書きされてしまって復元できない可能性が高まります。
有料のソフトがほとんどなので、「本当にこれで復元できるのかな…」と不安になる気持ち、よくわかります。できれば公式サイトで無料体験版があれば、まずはそれで自分のiphoneがスキャンできるか試してみるといいでしょう。
削除したメモが復元できない場合の深掘りチェックリスト
「どうしてもメモが見つからない…」という方のために、最後にもう一度、見落としがちなポイントをまとめておきます。
意外と多いのが、保存先のアカウントを間違えているパターン。設定アプリを開いて「メモ」→「アカウント」と進んでみてください。iCloud以外に、GmailやYahoo!メールなどのアカウントが表示されていませんか?それぞれのアカウントをタップして、「メモ」がオンになっているか確認しましょう。そしてそのアカウントのフォルダをメモアプリ内で探してみてください。知らないうちに、そこにメモが保存されているかもしれません。
また、同期のトラブルという可能性もあります。設定アプリの一番上にあるあなたの名前をタップし、「iCloud」を開いて、一度「メモ」のスイッチをオフにします。そのまましばらく待ってから、もう一度オンにしてみてください。これで強制的に同期が走り、表示されていなかったメモが現れることがあります。
別のAppleデバイスをお持ちなら、そちらでも確認してみる価値はあります。iPadやMacでメモアプリを開いてみて、消えたはずのメモが普通に表示されている…なんてことも実際にあるんです。
最後に、Appleのシステム障害の可能性もゼロではありません。Appleの公式システムステータスページで「メモ」に障害が発生していないか確認してみるのも手です。
まとめ。削除したメモの復元は諦めないで
いかがでしたか?iphoneで削除したメモを復元する方法は、実にさまざまです。
まずは基本の「最近削除した項目」をチェック。ダメなら「iCloud.com」からの復元。それでもダメならバックアップからの復元。そして最後の手段として復元ソフト——この流れを覚えておけば、もう慌てる必要はありません。
一番大切なのは、日頃からのバックアップ習慣です。iCloudの自動バックアップをオンにしておくだけで、今回ご紹介した復元方法の多くが使えるようになります。「設定」→「あなたの名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」がオンになっているか、この機会にぜひ確認してみてくださいね。
もしこの記事を読んでいるあなたが、今まさにメモを消してしまって焦っているなら、まずは深呼吸を一つ。そしてこの記事の最初の方法から順番に試してみてください。きっと、あなたの大切なメモは戻ってきますから。
