「また変なSMSが来た…」
iPhoneを眺めながら、そんなため息をついたことはありませんか?
宅配便の不在通知を装ったメッセージ。
「有料動画の未納料金が発生しています」といった身に覚えのない請求。
あるいは「【Amazon】お客様のアカウントが不正使用されました」と不安を煽るフィッシング詐欺。
実はこれ、まったく珍しい話じゃないんです。最近ではスミッシング(SMSを使ったフィッシング詐欺) の被害が急増していて、セキュリティ意識が高い人でも思わずクリックしてしまいそうな巧妙な手口が次々と登場しています。
でも、ちょっと落ち着いてください。iPhoneにはそもそも迷惑メール対策の標準機能が備わっているし、ちょっとした設定やアプリの導入で、この煩わしい迷惑SMSから自分を守ることは十分可能なんです。
今回は、iPhoneに届く迷惑メールの原因から具体的な対策方法、そして「もしも」のときの対処法まで、まるっとお伝えします。
そもそも迷惑メールはなぜ届く?その手口を知ろう
迷惑メールが届くとき、送信元を見ると「+81 90×××」とか、見慣れない国際電話番号(+44や+1から始まる番号)だったりしませんか?
これは、犯人側がランダムに生成した電話番号に向けて、片っ端からSMSをばらまいているから。つまり、あなたの個人情報が漏れたわけではなく、単純に「運悪く」その番号にメッセージが当たったというケースがほとんどです。
代表的な手口としてはこんなものがあります。
- 宅配便関連:「お荷物をお預かりしましたが住所不明で配達できません」(日本郵便・佐川急便・ヤマト運輸など)
- 有料動画の未納請求:「本日中に連絡なき場合は法的手続きに移行します」
- 大手企業のなりすまし:Amazon、Apple、楽天、ETC利用照会サービスなど
- 携帯キャリアを装う:「ご利用料金の確認が取れていません」
どれも共通しているのは、「不安をあおってURLをクリックさせる」こと。リンク先は本物そっくりの偽サイト(フィッシングサイト)で、IDやパスワード、クレジットカード情報を入力させて盗み取ろうとするんですね。
iPhoneの標準機能だけでもここまでできる
まずは、iPhoneに最初から備わっている機能をフル活用しましょう。追加アプリなしでも、ある程度の対策は可能です。
「不明な送信者をフィルタ」をオンにする
これは本当に基本中の基本。
設定アプリ → メッセージ → 「不明な送信者をフィルタ」をオン
これだけで、アドレス帳に登録していない相手からのメッセージは自動的に「不明な送信者」というタブに振り分けられます。メッセージアプリを開いたときに、いきなり迷惑メールが目に飛び込んでくるストレスから解放されるわけです。
ただ注意してほしいのが、これはあくまで「振り分け」ているだけだということ。迷惑メールそのものが消えたわけじゃないし、受信自体を防いでいるわけでもありません。
しつこい相手はブロック&報告
それでも特定の番号から何度も届く場合、その相手をブロックしてしまいましょう。
メッセージアプリを開く → 該当スレッドを開く → 画面上部の電話番号をタップ → 情報ボタン(iマーク)→ 「この相手をブロック」
さらに同じ画面には「迷惑メールを報告」という項目もあります。ここをタップすると、Apple側にそのメッセージがスパムとして送信され、今後のフィルタリング精度向上に役立てられます。
ただ、残念ながらこの操作をしたからといって、その相手がすぐに捕まったり、送信を止められたりするわけじゃありません。あくまで「みんなのための対策」だと思っておきましょう。
ここが限界…だからこそ頼りたい迷惑SMSブロックアプリ
標準機能だけだと、「いちいちブロックするのも面倒」「それにいたちごっこだし…」と感じている人も多いはず。
その通りです。相手は次々に電話番号を変えて送りつけてくるので、1件ずつブロックしていくのには限界があるんですね。
そこで登場するのが、迷惑SMSブロックアプリです。
アプリは何をしてくれるのか
「アプリがメッセージを勝手に読むの?ちょっと怖い…」と感じるかもしれませんが、ご安心を。
iPhoneの仕組み上、アプリがメッセージの内容を直接読んだり削除したりすることはできません。その代わり、Appleが公式に提供している「SMSフィルタリング機能」を使って、受信したメッセージが迷惑かどうかを判定し、「迷惑メール」専用のフォルダに振り分けてくれるという仕組みです。
おすすめの迷惑SMSブロックアプリ
いくつかの比較サイトや口コミを見てみると、以下のアプリが特に評価が高いですね。
迷惑SMSチェッカー
ユーザーからの報告データベースを活用している老舗的な存在。迷惑電話番号の着信拒否機能もついていて、「アプリを入れてから迷惑メールが劇的に減った」「無料版でも十分使える」という口コミが多く見られます。
SMSブロックリスト
シンプルな操作性が魅力。自分でキーワード(「料金」「Amazon」「最終通知」など)を登録して、その言葉が入っているメッセージを自動でフィルタリングしてくれます。自由度が高い反面、銀行のワンタイムパスワードなど、本当に必要なメッセージまでフィルタリングされないよう注意は必要です。
大手セキュリティアプリ(McAfee、ノートンなど)
ウイルス対策ソフトで有名な会社のアプリにも、SMSフィルタリング機能が搭載されていることが多いです。危険なURLを検知する機能と連携しているので、より高度な防御が期待できます。
アプリを選ぶときのポイント
どのアプリを選べばいいか迷ったら、こんな基準で選んでみてください。
- フィルタリング精度:重要なメッセージまで「迷惑」扱いしないか(誤検知が少ないか)
- 更新頻度:新しい手口の迷惑メールにすぐ対応してくれるか
- プライバシーポリシー:SMSの内容を扱うアプリだからこそ、信頼できる会社かどうか
キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の対策サービスも忘れずに
実は、契約している携帯電話会社も迷惑SMS対策を提供しています。これらは基本料金に含まれていたり、無料オプションだったりする場合が多いので、使わない手はありません。
- ドコモ:「迷惑SMS防止サービス」が標準搭載。怪しいメッセージに注意喚起の文言を自動挿入してくれます。
- au:「迷惑メッセージブロック」機能。迷惑SMSの特徴パターンに基づいて自動拒否。
- ソフトバンク:「スマートブロック」の一機能として迷惑SMSを判別・警告。
ただし、これらも完璧ではありません。キャリアのフィルターをすり抜けて端末に届いてしまうケースもあるので、iPhoneの標準設定+アプリ+キャリアサービスの3段構えが理想的です。
絶対にやってはいけない4つのこと
ここからは「もし届いてしまったら」の話。これは警察庁や各キャリアも強く呼びかけている内容なので、しっかり覚えておいてください。
1. 記載されたURLを絶対にタップしない
フィッシングサイトに誘導され、個人情報を盗まれる危険性があります。「つい気になって…」は絶対にNG。
2. 電話をかけ直さない
「こちらから連絡してください」と書いてある番号にかけると、高額な国際電話料金を請求されるケースがあります。
3. 返信しない
「配信停止希望」といった返信をすると、逆に「この番号は生きている」と認識され、さらに多くの迷惑メールが届くようになります。
4. 個人情報を入力しない
リンク先のサイトが実在する企業のロゴやデザインとそっくりでも、絶対に入力してはいけません。本物と偽物の見分けがつかないなら、自分で公式サイトを開いて確認する習慣をつけましょう。
もし被害に遭ってしまったら…相談窓口リスト
「うっかりリンクをタップしてしまった」「個人情報を入力してしまった」という場合、すぐに動くことが大切です。
- 警察相談専用電話(#9110):詐欺被害全般の相談窓口
- 国民生活センター(188):架空請求などの消費者トラブル
- クレジットカード会社:カード情報を入力した場合は、すぐに連絡して利用停止・再発行の手続きを
- Appleサポート:Apple IDやiCloudに関するフィッシングの場合
まとめ:iPhoneを守るのは「重層的な対策」
ここまで読んでいただくとわかると思いますが、迷惑メール対策に「これだけで完璧」という魔法の方法はありません。
でも、いくつかの対策を組み合わせれば、ストレスを感じるレベルまでグッと減らすことは十分可能です。
- 基本の心構え:身に覚えのないSMSのURLは開かない
- iPhone標準機能:「不明な送信者をフィルタ」をオン。しつこい相手はブロック
- 専用アプリ:迷惑SMSブロックアプリで自動フィルタリング
- キャリアサービス:契約している会社の対策を確認・有効活用
- もしものときの連絡先:#9110や188をメモしておく
毎日使うiphoneだからこそ、快適で安全な状態をキープしたいですよね。
この記事をきっかけに、ぜひ今すぐiPhoneの設定を見直してみてください。最初の5分で、これからの毎日がちょっとだけラクになりますよ。
