もしものとき、あなたや大切な人の命を守ってくれるのがiPhoneの「緊急SOS」機能です。
でも、こんな経験はありませんか?
「知らないうちに緊急SOSが発信されていた」
「設定方法がわからず、そのままになっている」
「子どもが触って誤作動しないか心配」
実はこの機能、正しく設定して、正しい使い方を知っておくことで、本当に必要な時に役立つだけでなく、日々の「誤操作あるある」も防げるんです。
今回はiphoneの緊急SOSについて、設定から実践的な使い方、そして「これ知りたかった」という誤操作防止のコツまで、まるっとお届けします。
そもそもiPhoneの緊急SOSって何ができるの?
まずは基本のおさらいから。
iPhoneの緊急SOSは、簡単に言うと「119番や110番への通報」と「家族などへの自動通知」をセットで行ってくれる機能です。
具体的にどんなことができるのか、Apple公式の情報をもとに整理してみました。
緊急SOSで起こること
① 緊急通報機関への発信
ボタン操作だけで、最寄りの緊急通報機関(日本なら110番・119番・118番)に自動で電話をかけられます。
② サイレン音で周囲に通知
カウントダウン中に大音量のサイレンが鳴ります。これは誤操作を防ぐためでもあり、同時に「何かあった」と周りの人に知らせる役割も果たします。
③ 緊急連絡先に現在地を自動送信
通報が終わると、あなたの現在地が事前に登録した家族などの緊急連絡先に自動で送信されます。電話がつながらなくても、テキストメッセージで位置情報が届く仕組みです。
対応している機種
iPhone 8以降のモデルなら、この機能は標準で搭載されています。お使いのiphoneが対応しているかは、「設定」アプリの中に「緊急SOS」という項目があるかどうかで確認できます。
緊急SOSの2つの起動方法と設定手順
ここからは実際の設定と操作方法を見ていきましょう。意外と知られていないのですが、iPhoneの緊急SOSには2つの起動方法があります。
方法1:サイドボタンと音量ボタンの同時長押し
操作: サイドボタン(電源ボタン)と音量ボタン(上下どちらか)を同時に押し続ける
この操作をすると、画面上にカウントダウンが表示され、同時に大音量のサイレンが鳴り始めます。カウントダウンが終わるまでボタンを押し続けるか、カウントダウン終了後に自動で通報されます。
方法2:サイドボタンの5回連打
操作: サイドボタンをすばやく5回続けて押す
こちらも同様に、カウントダウンとサイレンが作動します。手が震えてしまうような緊急時でも、とにかくボタンを連打すれば発動できるのが特徴です。
設定の確認と変更方法
この機能は、初期状態でも使えるようになっていることが多いですが、必ず一度自分のiPhoneで設定を確認してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「緊急SOS」をタップ
ここでチェックしておきたいポイントは3つです。
【チェック項目1】「サイドボタンで緊急通報」のオン/オフ
このスイッチで、「ボタン同時長押し」での起動を有効にするかどうかを選べます。基本的にはオンでOKです。
【チェック項目2】「自動通報」の設定
これが今回の最も重要な設定かもしれません。
- 自動通報オン: カウントダウン終了後、自動で緊急通報機関に電話がかかる
- 自動通報オフ: カウントダウン後、通報ダイヤル画面が表示されるだけで、自分で発信ボタンを押すまでは電話はかからない
「誤操作が怖い」「とりあえず鳴らしてみたいわけじゃない」という方は、オフにしておくのがおすすめです。本当に必要な時に、自分で発信ボタンを押せば問題ありません。
【チェック項目3】緊急連絡先の登録
これは「ヘルスケア」アプリで行います。
- 「ヘルスケア」アプリを開く
- 右上の「メディカルID」をタップ
- 「緊急連絡先」の項目で家族や信頼できる人の連絡先を追加
この登録をしておかないと、通報後に「現在地を家族に知らせる」という大事な機能が働きません。今日すぐにでも設定しておきたいポイントです。
誤操作・誤発信を防ぐための3つの対策
ここからは多くの人が気にしている「誤操作問題」について深掘りしていきます。
Q&AサイトやSNSを見ていると、「ポケットの中で緊急SOSが発信されていた」「バッグの中で知らないうちにカウントダウンが始まっていた」という声がたくさん見つかります。
これ、本当に焦りますよね。でも、いくつかの対策で防ぐことが可能です。
対策1:ケース選びを工夫する
意外と見落としがちなのが、iPhoneケースとの相性です。
サイドボタン部分がむき出しになっているケースや、ボタンが非常に押しやすい形状のケースは、ポケットの中で何かに押されて誤作動を起こすリスクが高まります。
ボタン部分が少し沈んでいるデザインや、硬めの素材でボタンがカバーされているケースを選ぶと、かなり防げます。
対策2:設定で「自動通報」をオフにする
先ほど触れた通り、これが最も確実な防止策です。
「自動通報」をオフにしておけば、何かの拍子にカウントダウンが始まってしまっても、その後に自分で「止める」ボタンをタップすれば何も起こりません。もし気づかずにカウントダウンが終わっても、電話が自動でかかることはありません。
「でも、本当に手が離せない状況の時は…」という方は、オンにしておく必要があります。ライフスタイルや不安度に応じて、ここは家族と相談して決めるのがいいでしょう。
対策3:子どもや家族と「機能の存在」を共有する
小さな子どもがいるご家庭では、子どもがiPhoneで遊んでいる間に誤発信してしまうケースも少なくありません。
「これはね、本当に困った時に助けを呼ぶボタンなんだよ。普段は押しちゃダメだよ」と、機能の意味も含めて教えておくと、いたずら半分で押されるリスクが減ります。
もし誤って発信してしまったらどうすればいい?
どんなに対策しても、「やってしまった…」という時はあります。そんな時、絶対にやってはいけないことがあります。
間違えても電話を切らないで
警察庁の公式見解でも示されているのですが、誤って110番などに発信してしまった場合、そのまま電話を切ってしまうのが最もNGな行動です。
なぜなら、電話が切れると「通報者が何らかの理由で通話不能な状態になった」と判断され、警察から折り返し電話がかかってきたり、場合によっては現場に警察官が派遣されたりする可能性があるからです。
正しい対処法
- 電話に出るまで待つ(自動通報オンの場合)
- オペレーターが出たら、落ち着いて「間違えて電話してしまいました。すみません」と伝える
- 事情を説明して、相手に「わかりました」と言われたら通話終了
もし折り返し電話がかかってきた場合も、同じように丁寧に応対すれば大丈夫です。怒られることはありませんから、安心してください。
緊急時に命を守るための実践テクニック
最後に、本当に緊急事態が起きた時に役立つ実践的な知識をお伝えします。
通報時に伝えるべきこと
パニック状態だと、何を話せばいいかわからなくなります。落ち着いて、以下の3つを伝えましょう。
- 何があったか:「火事です」「事故です」「人が倒れています」
- どこで:住所がわからなければ、近くの目印(コンビニ、交番、大きな看板など)
- あなたは誰か:「私は○○です」
オペレーターはプロです。簡単な言葉で大丈夫。聞かれたことに答えていく形で問題ありません。
折り返し電話に必ず出られるようにする
これは意外と知られていないのですが、iPhoneの「集中モード(おやすみモード)」の設定によっては、警察などからの折り返し電話が鳴らない場合があります。
事前の確認ポイント
「設定」→「集中モード」→使っているモード(例:睡眠、仕事など)を選ぶ→「緊急電話を許可」がオンになっているか確認する。
これをオフにしていると、緊急の電話がかかってきても通知されず、気づかないまま…という事態になりかねません。必ずオンにしておきましょう。
サイレンは「周囲に知らせる」ためにもなる
カウントダウン時のサイレン音、ものすごく大きくてびっくりしますよね。恥ずかしいと感じる人もいるかもしれません。
でも、このサイレン、実は非常に重要な意味があります。夜道で危険を感じた時など、この音が鳴ることで周囲の人に異常を知らせ、犯罪を抑止する効果も期待できるんです。
「音が大きすぎる」と感じるなら、それだけ「周囲に気づいてもらえる」ということ。考え方を変えると、立派な護身アイテムにもなるんですね。
いかがでしたか?
iPhoneの緊急SOSは、設定ひとつで「誤操作の原因」にも「命を守る強い味方」にもなります。
今日、この記事を読んだついでに、ぜひ自分のiphoneの設定を確認してみてください。緊急連絡先の登録はもちろん、「自動通報」をどうするかだけでも、家族と話し合って決めておくといいかもしれません。
もしもの時、この機能があなたや大切な人の力になりますように。
