みなさん、ちゃんと眠れてますか?
仕事やプライベートで忙しい毎日。「ちゃんと寝なきゃ」と思いつつ、つい夜遅くまでスマホを触ってしまう…そんな経験、誰にでもありますよね。
実は、あなたの手元にあるiPhoneには、そんな睡眠に関する悩みを解決するための強力な機能が搭載されているんです。その名も「睡眠モード」。
でも、「設定が難しそう」「おやすみモードと何が違うの?」「結局どう使えばいいの?」そんな声もよく聞きます。
そこで今回は、iPhoneの睡眠モードについて、基本的な設定方法から、睡眠の質を劇的に向上させる活用術、さらにApple Watchとの連携でできることまで、まるっと徹底解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたのiPhoneが単なる通信機器ではなく、あなたの睡眠を守る頼もしいパートナーに変わっているはずです。
睡眠モードとは?おやすみモードとの違いを理解しよう
まずは基本の「キ」から。睡眠モードって一体何者なのでしょうか?
睡眠モードの正体
睡眠モードは、iOS 14で導入された「集中モード」の一種です。簡単に言うと、「睡眠に集中するための環境を整えてくれる機能」のこと。
就寝中に不要な通知をシャットアウトしてくれるのはもちろん、画面が暗くなったり、ロック画面に「おやすみモード中」と表示されたりと、物理的にも心理的にも「これから寝るんだ」というスイッチを入れやすくしてくれます。
おやすみモードとはここが違う
「それって、前からあるおやすみモードと同じじゃないの?」と思ったあなた。鋭いです。でも、ここがめちゃくちゃ重要なポイント。
- おやすみモード: あらゆる通知をオフにする、汎用的な「お邪魔しません」モード。昼寝したい時や、集中して仕事したい時に使うイメージです。
- 睡眠モード: 「睡眠」アプリのスケジュールと完全連動している点が最大の違い。就寝時間になると自動でオンになり、起床時間には優しくアラームで起こしてくれる。しかも、Apple Watchと連携すれば、あなたの睡眠の質(浅い眠り、深い眠りなど)まで勝手に計測してくれるんです。
つまり、睡眠モードは単なる通知オフ機能ではなく、「睡眠の計画・実行・分析」という一連の流れをトータルサポートしてくれる、まさに「睡眠のパーソナルトレーナー」のような存在なんですね。
睡眠モードの基本設定: たった5分でできる快眠環境
では早速、設定方法を見ていきましょう。難しいことは何もありません。この通りに進めれば、5分もかからずに完了します。
ヘルスケアアプリから睡眠スケジュールを作成する
- iPhoneで「ヘルスケア」アプリを開きます(アイコンがピンクのやつです)。
- 画面右下の「ブラウズ」タブを選択し、一覧から「睡眠」をタップ。
- 「スケジュール」→「すべてのスケジュール」→「睡眠のスケジュールを追加」と進みます。
- ここで、あなたの目標睡眠時間(7時間とか8時間とか)と、就寝時間・起床時間を設定します。
- ポイントは曜日ごとに設定できること。平日は7時間、休日はちょっとゆっくり…なんてカスタマイズも自由自在です。
- アラームのオン/オフ、音、スヌーズの有無を設定します。
- 最後に「睡眠モードをオンにする」というオプションを有効にすれば完了。これで設定した就寝時間になると、自動的に睡眠モードが起動するようになります。
集中モードの設定画面からも確認できる
設定が終わったら、一度「設定」アプリ→「集中モード」→「睡眠」ものぞいてみてください。ここでは、睡眠モード中に通知を許可する人やアプリを、より細かく設定できます。
例えば、
- 「緊急時だけ家族からの連絡は受けたい」
- 「アラームアプリだけは常に動かしておきたい」
こんな時は、この画面で「人」や「App」から通知を許可するものを選んでおきましょう。
Apple Watchと連携するともっとすごい
ここまででも十分便利な睡眠モードですが、Apple Watchを持っているなら、その真価はさらに何倍にも跳ね上がります。
睡眠トラッキングが自動で始まる
Apple Watchを着けて寝るだけで、睡眠の計測が自動でスタートします。就寝時間になるとApple Watchも自動的に睡眠モードになり、画面が暗転。無駄な操作を防いでくれます。
そして朝、設定した起床時間になると、Apple Watchが優しい振動で手首をトントンと叩いて起こしてくれるんです。あのけたたましいアラーム音で飛び起きるストレスから、これで解放されます。
あなたの睡眠の「質」が見える化される
さらにwatchOS 9以降では、睡眠ステージの計測が可能になりました。
一晩眠った後、iPhoneのヘルスケアアプリで睡眠データを見てみると…
- レム睡眠: 夢を見やすい浅い眠りの時間
- コア睡眠: 中間の睡眠
- 深い睡眠: 体の疲れが取れる、最も重要な眠り
…こんな風に、自分の睡眠がグラフで色分けされて表示されます。
「最近なんとなく疲れが取れないな」と思ったら、このデータを見返してみてください。深い睡眠が極端に少なかったり、夜中に何度も目が覚めていたりと、原因が数値で見えてくるかもしれません。
さらに、睡眠中の心拍数や呼吸数、手首の温度(Apple Watch Series 8以降)まで記録されているから、自分のコンディション管理にも超役立ちます。
上級者向け: ショートカットで睡眠環境を自動化しよう
ここからは、ちょっとマニアックな活用術。iPhoneに標準搭載されている「ショートカット」アプリを使えば、睡眠モードのオンオフに連動して、家電を自動操作するなんてこともできちゃいます。
例えば、
- 就寝時: 睡眠モードがオンになったら、HomePodで波の音を流し始める。同時に、寝室のHomeKit対応照明を自動で消灯する。
- 起床時: 睡眠モードがオフになったら、カーテンを自動で開け、コーヒーメーカーに電源が入る(スマートプラグ利用)。
こんな「勝手にやってくれる」環境が作れたら、寝るのも起きるのももっと楽しくなりそうですよね。
作り方は簡単。「ショートカット」アプリを開き、「オートメーション」タブ→「個人用オートメーションを作成」→「集中モード」を選択。ここで「睡眠モード」がオンになった時/オフになった時をトリガーにして、実行したいアクション(照明を消す、音楽を再生するなど)を設定するだけです。
睡眠モードに関するFAQ & トラブル解決
最後に、よくある質問や、「あれ?なんかうまくいかないぞ?」という時の対処法をまとめておきます。
Q. 睡眠モード中でも緊急の電話だけ受けたいんだけど?
A. できます!「設定」アプリ→「集中モード」→「睡眠」→「人」と進み、「通知を許可」に特定の連絡先(例えば「家族」)を追加してください。これで、その人からの電話だけは着信するようになります。
Q. 睡眠スケジュールを設定したのに、勝手に睡眠モードがオン/オフになる
A. それ、実は正常な動きなんです。睡眠スケジュールが設定されていると、たとえ手動でオフにしても、次の日の就寝時間になれば再び自動でオンになります。「明日は夜更かしするから今夜はオフにしたい」という場合は、一時的に睡眠スケジュール自体をオフにするか、曜日ごとの設定を見直してみてください。
Q. Apple Watchなしでも睡眠モードは使えるの?
A. もちろん使えます!iPhone単体でも、通知の制限や画面の暗転といった基本機能はバッチリ動作します。ただし、睡眠ステージの計測など、より詳細な分析はApple Watchが必要になる、という違いがあります。
Q. シフト勤務で生活リズムがバラバラなんだけど…
A. 大丈夫です。睡眠スケジュールは曜日ごとに個別設定できるので、シフトに合わせて複数のパターンを作っておくことができます。もし不規則すぎてスケジュールが組めないなら、スケジュール機能はオフにして、寝る時にコントロールセンターから手動で睡眠モードをオンにするだけでも十分効果がありますよ。
まとめ: まずは今夜から、睡眠モードを試してみよう
いかがでしたか?
iPhoneの睡眠モードは、ただの便利機能ではなく、現代人に足りなくなっている「質の高い睡眠」を取り戻すための、強力な武器になってくれます。
最初は、「就寝時間のリマインダーだけ使ってみる」「寝る時は手動で睡眠モードをオンにしてみる」といった小さな一歩で構いません。
大切なのは、テクノロジーに振り回されるのではなく、テクノロジーを味方につけて、自分の体と心をいたわってあげること。今夜から、あなたのiPhoneを、快適な眠りのための相棒にしてあげてください。
ぐっすり眠れた朝は、世界がちょっと違って見えるはずですから。
