あなたも今、手元にあるAndroidスマートフォンから、新しいiphoneへ乗り換えようとしていますか?その時、一番の心配事は何でしょう?「連絡先はどうしよう」「アプリの引継ぎは…」もちろんそれも大切ですが、何よりも「今まで撮り貯めたあの写真たち、どうやって全部iPhoneに移せばいいの?」という不安が一番大きいのではないでしょうか。
特に大切な家族の写真、旅行の思い出、仕事で使う画像データ…これらを失うわけにはいきません。でも安心してください。OSが違うから無理だと思われがちなAndroidとiphoneの間でも、写真を確実に、しかも比較的簡単に移行する方法はいくつもあるんです。
この記事では、Apple公式の裏技アプリから、誰でも使えるクラウドサービス、さらにはパソコンを経由した確実な方法まで、状況別にピッタリの「AndroidからiPhoneへの写真移行術」をすべてお伝えします。もう、手探りでネット検索を繰り返したり、途中で挫折して諦めたりする必要はありません。最後まで読めば、あなたの大切な思い出を、新しいiphoneに無事にお引越しさせる方法が必ず見つかります。
移行前に絶対やっておく3つの準備 〜失敗を防ぐ黄金ルール〜
いきなり移行作業に飛びつく前に、ほんの少し時間を取って準備をしましょう。この一手間が、後々の「あっ!しまった!」を防ぎます。大工仕事でいう「測量」や「下準備」と同じで、ここを疎かにすると、どんなに良い方法を選んでも台無しになってしまうことがあります。
まず最初に確認すべきは「データの総量」です。Androidの「設定」→「ストレージ」を開いて、写真や動画がどれくらいの容量を占めているかチェックしてください。次に、新しいiphoneの購入時に選んだストレージ容量(128GB、256GBなど)と、現在の空き容量を確認します。移行したいデータの量が、移行先の空き容量を明らかに上回っている場合は、事前にAndroid側で不要な写真を整理するか、移行するデータを選別する必要があります。
二つ目のルールは「必ずバックアップを取る」こと。これが最も重要です。移行作業の最中に何が起こるか分かりません。万が一の事故に備えて、移行元のAndroidの写真データは、クラウド(Googleフォトなど)にバックアップするか、パソコンに別途コピーしておきましょう。「移行作業そのものがバックアップ代わり」と考えてはいけません。
三つ目は「ネットワーク環境の確保」です。これからご紹介する方法の多くは、Wi-Fi接続を必要とします。自宅やオフィスなど、安定して長時間接続できるWi-Fi環境を確保してください。特に大量のデータを移す場合、通信が不安定だと転送が途中で止まったり、失敗したりする原因になります。モバイルデータ通信(LTE/5G)での作業は、速度制限や接続切れのリスクがあるため、基本的には避けましょう。
方法1:Apple公認の最強ツール「Move to iOS」でまとめてお引越し
「とにかく楽をしたい」「写真だけじゃなくて連絡先やメッセージもまとめて移したい」という方には、これが一番のオススメです。これはAppleが公式に提供しているアプリで、その名の通り「AndroidからiOSへ移行する」ための専用ツールです。
最大の特徴は、新しいiphoneをセットアップする最初の段階でしか使えないこと。箱から出したばかりのiphoneを起動し、言語や地域の設定を済ませると、「アプリとデータ」という画面が現れます。ここで「Androidからデータを移行」を選ぶと、道案内が始まります。
手順はシンプルです。まず、あなたのAndroid端末でGoogle Playストアを開き、「Move to iOS」(または「iOSに移行」)というアプリをダウンロードして起動します。iphoneの画面に表示される6桁か10桁の数字のコードを、Android側のアプリに入力するだけで、2台のデバイスが専用のWi-Fiネットワークで直接接続されます。
後は、移行したいデータの種類を選ぶだけ。「写真とビデオ」はもちろん、「連絡先」「メッセージ履歴」「メールアカウント」「カレンダー」など、多岐にわたるデータを一括で移せます。転送が完了するまで、両方のデバイスを電源に繋いだまま、そばに置いておきましょう。大量のデータの場合は時間がかかることもありますが、一度設定すればほぼ自動で進みます。
この方法の注意点は二つ。一つは前述の通り「初期設定時しか使えない」こと。すでにiphoneを使い始めてしまった場合は使えません。もう一つは、通信環境によっては転送が不安定になる可能性があること。もし転送が途中で止まってしまうようなら、Android端末の省電力設定や通信最適化アプリを一時的にオフにしてみてください。
方法2:クラウドの力でらくらく同期「Googleフォト」活用法
「Android時代からGoogleフォトをずっと使っている」「パソコンを使うのはちょっと面倒…」というあなたには、この方法がピッタリです。クラウドサービスを活用すれば、パソコンがなくても、アプリを介してスマートに写真を移行できます。
仕組みはとても簡単。まず、あなたのAndroidスマホで、Googleフォトアプリを開き、「バックアップと同期」の設定がオンになっていることを確認します。すべての写真と動画がGoogleのクラウドサーバーにアップロードされるのを待ちましょう。自宅のWi-Fiに接続しておけば、データ通信量を気にせずにバックアップできます。
次に、新しいiphoneに、同じ「Googleフォト」アプリをインストールします。Androidで使っていたのと同じGoogleアカウントでログインするだけで、クラウドに保存したすべての写真と動画が、iphoneのアプリ内に現れます。
「これで終わり?」と思われるかもしれません。実はここからが選択肢の分かれ道。Googleフォトアプリ内で写真を見るだけで満足なら、これで作業完了です。しかし、「iphoneの標準の『写真』アプリにも入れておきたい」という場合は、もう一手間必要です。
Googleフォトアプリ内で保存したい写真を選び、「端末に保存」や「ダウンロード」というオプションを実行してください。これで、その写真データがiphoneの内部ストレージに保存され、標準の「写真」アプリからも見られるようになります。
この方法のメリットは、移行と同時にバックアップも完了すること。今後は、Androidでもiphoneでも、撮った写真が全て同じGoogleフォトのライブラリに自動で蓄積されていきます。一元管理が可能になるのです。一方で、デメリットとして知っておきたいのは「画質」の問題。Googleフォトの無料プラン(「高画質」設定)では、保存時に画質が軽く圧縮されます。元の画質そのままで保存したい場合は、「Google One」の有料プラン(100GBなど)への加入が必要です。
方法3:ピンポイントで送るならこれ「ファイル転送アプリ」
「移行はだいたい終わったけど、このアルバムだけ追加で送りたい」「数枚の写真をサクッと送りたい」という、ちょっとしたやり取りに最適なのが、ファイル転送アプリを使う方法です。中でも「Send Anywhere」は、OSの壁を越えたファイル共有に特化した定番アプリとして知られています。
使い方は直感的です。まず、移行元のAndroidと、移行先のiphoneの両方に、「Send Anywhere」アプリをインストールします。Android側のアプリで送りたい写真を選択し、「送信」ボタンをタップしましょう。すると、画面に6桁の数字キー、またはQRコードが表示されます。
次に、iphone側のアプリを開き、「受信」タブを選択。Android側に表示された6桁の数字を入力するか、QRコードをスキャンするだけで、転送が開始されます。あとは待つだけ。転送が完了した写真は、自動的にiphoneの「写真」アプリに保存されます。
この「キー(数字やQRコード)を共有する」という方式は、同じWi-Fiネットワークにいなくても使える場合が多いので、柔軟性が高いのが特徴です。ただし、数千枚単位の大量のデータをまとめて送るのには向いていません。あくまで「選んだファイルをその場で素早く」送るためのツールと考えましょう。
Send Anywhere以外にも選択肢はあります。「Snapdrop」はアプリのインストールすら不要で、両方のデバイスでブラウザ(SafariやChrome)を開き、同じWi-Fiに接続するだけで使えるサービスです。ドラッグ&ドロップのような感覚でファイルを送れます。また、「AirDroid Personal」のような多機能アプリもあり、ファイル転送だけでなく、スマホの画面をパソコンから遠隔操作するなどの使い方もできます。
方法4:一番確実なのはやっぱりこれ「パソコン経由」の王道ルート
「データは絶対に失いたくない」「大量の動画ファイルも元の画質のまま確実に移したい」という確実性を最優先する方、そしてパソコン(WindowsでもMacでも)をお持ちの方には、この方法が最もおすすめです。一手間かかるように見えますが、実は最も原始的で、だからこそ確実な方法です。
手順は二段階に分かれます。まず第一段階は、Androidスマホからパソコンへデータをコピーすることです。USBケーブルでAndroidをパソコンに接続し、ファイル転送モード(MTP)を選択してください。パソコンのエクスプローラー(Windows)やFinder(Mac)に、スマホのストレージがドライブとして表示されるはずです。中を開くと、「DCIM」というフォルダがあるので、それを探します。ここにカメラで撮影した写真や動画がまとまっていることがほとんどです。このフォルダごと、または中のデータをまとめて、パソコンのハードディスク上(デスクトップや書類フォルダなど分かりやすい場所)にコピーします。
第二段階は、パソコンからiphoneへデータを移すことです。ここで、使っているパソコンのOSによって手順が少し変わります。
- Macをお使いの場合:純正のUSB-C/Lightningケーブル(または純正に準じた信頼できるケーブル)でiphoneをMacに接続します。Macの「Finder」のサイドバーに、あなたのiphoneの名前が表示されるのでクリック。上部のタブから「写真」を選び、「写真を同期」にチェックを入れます。そして、先ほどAndroidからコピーしたフォルダを指定して、同期ボタンを押せば完了です。
- Windows PCをお使いの場合:以前はiTunesを使っていましたが、現在は「Apple Devices」というアプリに役割が移っています。これをMicrosoft Storeからインストールし、同様にiphoneを接続します。アプリ内でデバイスを選択し、「写真」の同期設定を行い、該当するフォルダを指定します。この時、iphone側の「設定」→「写真」で「iCloud写真」がオフになっていることを確認しておくと、混乱を防げます。
この方法の最大の強みは、転送中に写真を整理・選別できることです。パソコンの大きな画面でフォルダを開きながら、「これは要らないな」「この旅行の写真だけは必ず移そう」と選び直すことができます。また、ファイルの形式や画質が変更されることなく、そのままの状態でコピーされるため、画質劣換の心配もありません。
移行後に起こりがちなトラブルと、スマートな解決策
無事に写真の移行が終わっても、まだ油断は禁物。いくつかハマりやすい落とし穴がありますが、事前に知識があれば怖くありません。
まず、「写真が全部移ってないみたい…」という問題。特に動画ファイルが移っていないケースが多いです。原因はいくつか考えられますが、まず確認すべきは「移行元のデータがどこにあったか」です。Androidスマホによっては、写真が内蔵ストレージではなく、SDカードに保存されていることがあります。移行作業では内蔵ストレージしか見ていないと、このSDカード内のデータを見逃してしまいます。また、クラウドサービスを使った場合は、アップロードが完全に終わっていない可能性もあります。WebブラウザでGoogleフォトにログインし、すべてのデータがクラウド上にあるか、もう一度確認しましょう。
次に、「写真が二重、三重に表示されてしまう!」という重複問題。これは、複数の移行方法を試した時に起こりがちです。例えば、「Move to iOS」で一度移した後で、気になるあまりGoogleフォトからもダウンロードしてしまうと、同じ写真が2枚存在することになります。iphoneの標準「写真」アプリには、残念ながら重複検出機能はありません(最近のバージョンでは改良が進んでいますが)。この場合の解決策は、サードパーティ製の整理アプリを使うか、手動で「最近削除した項目」アルバムに移動させてから一掃する方法があります。「Remo Duplicate Photos Remover」のようなアプリが便利です。
最後に、「アルバムの順番や、撮影日がおかしくなった」という問題。これもよくある悩みです。ファイルのメタデータ(撮影日時などの付加情報)が正しく引き継がれなかった可能性があります。パソコン経由で移行する際、ファイルを「移動」ではなく「コピー」することを心がけてください。「移動」だと、このメタデータが失われることがあります。また、Androidで作っていたフォルダ(アルバム)構造は、多くの移行方法では維持されません。フォルダごとの整理状態をどうしても残したい場合は、Android側でフォルダごとZIPファイルに圧縮してから転送し、iphone側で解凍するという少し上級者向けの方法もあります。
さあ、あなたにピッタリの方法で、AndroidからiPhoneへ写真を移そう!
いかがでしたか?「Move to iOS」での一括移行、クラウドを使ったスマート同期、アプリでのピンポイント転送、そしてパソコン経由の確実なコピー。この4つの方法は、それぞれに得意な場面と少しの注意点があります。
あなたの状況に照らし合わせて、ベストな方法を選んでみてください。
- とにかく簡単に全部移したい → 「Move to iOS」
- パソコンは使いたくない、今後もクラウドで管理したい → 「Googleフォト」活用
- 選んだ写真だけを後からサクッと送りたい → 「ファイル転送アプリ」
- 大量のデータを確実に、画質もそのまま移したい → 「パソコン経由」
どの方法を選ぶにしても、絶対に忘れてはいけないのは「移行前のバックアップ」です。もう一度言います。移行作業を始める前に、Androidのデータをどこか別の場所にコピーしておいてください。これさえ守れば、たとえ途中で失敗したとしても、一からやり直せます。
新しいiphoneでの生活は、もうすぐそこです。あなたの大切な思い出の数々を、迷うことなく安全にお引越しさせて、快適なiphoneライフの第一歩を踏み出しましょう。この記事が、そのお役に立てれば幸いです。
