みなさん、こんな経験ないですか?
スキー場ではぐれた家族を探すのに、山の中で「ちょっとだけ連絡取りたい」のに電波が入らない。テーマパークでとはぐれて、電話するほどでもないけど「今どこ?」って聞きたい。工事現場やイベントスタッフ同士で、インカム代わりに使えるツールが欲しい。
実は今、あなたのポケットにあるiPhoneが、立派なトランシーバーになるんです。
しかも多くの場合、追加の機器購入は不要。無料アプリを入れるだけで、世界中どこでも、一瞬で音声が届く。今回はiPhoneをトランシーバー代わりに使う方法を、実体験を交えながら徹底的に解説します。
そもそもiPhoneでトランシーバーってどういう仕組み?
従来のトランシーバーは電波を直接飛ばしますが、iPhoneを使う方法は主に3つあります。
1つ目は「PTTアプリ」を使う方法。これはボタンを押してる間だけ声が届く、いわゆる無線機スタイル。ZelloとかVoxerってやつです。インターネット回線を使うから、世界中どこでも通信できるのが最大の魅力。
2つ目はApple純正の機能を使う方法。実はApple Watchには標準で「ウォーキートーキー」アプリがあって、これを使うとiPhone経由で友達と瞬時に会話できます。ただし相手もApple製品ユーザーである必要あり。
3つ目はオフライン特化型。Bluetoothを使って直接iPhone同士をつなぐ方法です。山奥や災害時みたいに、携帯の電波が全くない場所でも使える。Bridgefyっていうアプリが代表格ですね。
最強の無料トランシーバーアプリ4選
Zello:世界標準のPTTアプリ
まず外せないのがZello。世界で1億人以上が使ってる、トランシーバーアプリの王者です。
使い方は超シンプル。アプリを開いて相手を選び、画面の大きなボタンを長押しするだけ。離せば自動で送信されます。遅延も少なくて、まるで本物の無線機みたいな感覚。
グループチャンネルも作れるから、家族全員とかイベントスタッフ全員で一斉に会話することも可能。位置情報共有機能もあるから「今どこにいるの?」って聞かなくても地図で確認できる優れもの。
しかも無料。広告は入るけど、個人で使う分には全く問題ありません。AndroidでもPCでも使えるから、スマホ持ってないおじいちゃんもパソコンで参加できるのが地味に便利。
Voxer:音声+テキストのハイブリッド
Voxerの特徴は「リアルタイムトランシーバー」と「ボイスメッセージ」の両方が使えること。
例えば相手が忙しくてすぐに応答できない場合、普通のトランシーバーなら会話は成立しません。でもVoxerなら、留守番電話みたいに音声メッセージを残せる。後で聞き返せるから、指示の聞き漏らしも防げる。
さらにテキストチャットや写真共有もできるから、現場で「これ見て!」って状況を共有したい時に便利。工事現場や配送業務とか、視覚情報が重要な現場で重宝します。
アメリカではビジネス利用も多くて、日本語対応もバッチリ。操作性も洗練されてて、Zelloよりこっちが好きって人も多い。
HeyTell:とにかくシンプルがいい人向け
「難しい設定とかグループとかいらん。ただ話せればそれでいい」
そんなあなたにはHeyTellがぴったり。アプリ開いて相手選んでボタン押すだけ。それ以上でも以下でもない。年配の親に教えるときも「LINEみたいなもんだけど、電話みたいに話せるやつ」って説明すればすぐ理解してくれます。
位置情報を使って近くのユーザーを探す機能もあるから、イベント会場で友達を見つけるのにも使える。軽量アプリだからバッテリー消費も少なめ。シンプルイズベストを地で行くアプリです。
Bridgefy:まさかの圏外でも使える
ここまで紹介したアプリは全部インターネット必須。でもiPhoneって、山の中とか地下とか、意外と圏外になることありますよね。
そんな時こそBridgefyの出番。このアプリ、Bluetoothを使って直接iPhone同士をつなぐんです。しかも単純に1対1でつなぐだけじゃなくて、A君→Bさん→Cさんって感じで、人がリレーしてメッセージを届けてくれる。これをメッシュネットワークって呼びます。
つまり、あなたと友達が直接離れていても、間に別のユーザーがいればメッセージが届く可能性がある。災害時とか、音楽フェスの人混みの中で「携帯つながらない!」って時にも役立つわけです。
もちろん音声通話というよりはテキストメッセージ主体。でも非常時には「無事です」の一言がどれだけ重要か。普段からインストールしておくことをおすすめします。
実際に使ってみた。シーン別おすすめの組み合わせ
スキー場・ゲレンデでの使い方
我が家では毎年スキーに行くんですが、子供が「もっと練習したい」とか「休憩したい」って言い出すと、あっという間にはぐれます。リフト乗ってる間は会えないし、スマホ取り出すのも手袋してると面倒。
解決策は「Zello + Bluetoothイヤホン + Apple Watch」。Apple WatchでZelloを操作すれば、手袋したままボタンをポチッとして「今どこー?」って聞ける。返事もイヤホンから聞こえるから、ゴンドラの中でスマホ出さなくても会話できる。
注意点はバッテリー。寒さと通信でiPhoneの電池が異常に減るから、モバイルバッテリーは必須です。
テーマパーク・遊園地
夏休みのディズニー。人混みで子供とはぐれるのは日常茶判事。でも電話すると「もしもしー?聞こえるー?」って大声出さなきゃいけないし、周りに迷惑。
ここで活躍するのがVoxer。テキストも送れるから、音声が聞き取りにくいアトラクションの中でも「今終わったよ」「出口で待ってる」って連絡が確実。グループチャットみたいに使えるから、子供と親、両方の祖父母を入れたグループ作っておけば安心です。
登山・アウトドア
ここは正直言って、iPhoneだけに頼るのは危険です。山は電波が入らない場所が当たり前。だからといって高い業務用無線機を買うのもなあ…って人には「Bridgefy + 予備バッテリー」が現実解。
ただしBridgefyは相手も同じアプリを入れてないと使えない。グループ全員で事前にインストールして、使い方の練習までしておくのが鉄則。「もしもの時のために」って言っておけば、みんな協力してくれますよ。
従来のトランシーバーとどっちがいいの?
よく聞かれるので比較してみましょう。
iPhone + アプリの良いところ
- 初期費用ゼロ(アプリ無料なら)
- 世界中どこでも使える(インターネット次第)
- テキストや写真も送れる
- 今持ってるスマホでOK
従来型トランシーバーの良いところ
- 山でも海でも使える(電波関係ない)
- 電池が長持ち(単三電池で何日も)
- 頑丈で水にも強い
- ボタン一つで瞬時に繋がる
つまり、日常使いやイベント用途ならiPhoneで十分。でも本格的なアウトドアや、命に関わるような現場なら、やっぱり専用無線機をメインに考えたほうがいい。
理想は「普段はiPhoneのアプリ、山に行く時だけ無線機を借りる」っていう使い分けかな。
意外と知らない注意点と対策
バッテリー消費が半端ない
最初に書いたけど、PTTアプリって常に通信待機してるから、iPhoneの電池がみるみる減ります。半日使ったら20%切ってた、なんてザラ。
対策は3つ。
- モバイルバッテリーを持ち歩く(これ最強)
- 使わない時はアプリを完全に終了させる
- iPhone本体の低電力モードを活用する
データ通信量にも要注意
Zelloを1時間使い続けると、だいたい30〜60MBくらい消費します。毎日何時間も使うなら、ギガ不足に陥る可能性も。
Wi-Fiがある場所では積極的に繋ぐ。アプリの設定で音質を落とす(「標準」モードにする)のも手です。
ラグがあることを理解する
どんなに良いアプリでも、どうしても0.5秒くらいの遅れは出ます。無線機みたいに「どうぞー」って感じで、一拍おいてから話し始めるクセをつけると、会話がスムーズにいきます。
まとめ:iPhoneは最強のトランシーバーになり得る
今回はiPhoneをトランシーバー代わりに使う方法をたっぷり紹介しました。
結論としては、日常の9割のシーンは無料アプリで十分。しかもiPhone一台で完結するから、わざわざ高い無線機を買う必要もない。スキー、テーマパーク、イベント、家族間連絡…こんな場面で困ってるなら、まずはZelloをダウンロードしてみてください。
もちろん山とか海上とか、命に関わる場所では専用無線機を選んで。でもそれ以外なら、今すぐポケットからiPhoneを取り出して、友達と繋がってみましょう。
きっと「なんで今まで使わなかったんだろう」って思うくらい、便利で快適ですよ。
