iPhoneで「スクリーンセーバー」を設定する方法を探しているあなた。少しがっかりするかもしれませんが、実はiPhoneには、あなたが思い浮かべるあのパソコンのような従来型の「スクリーンセーバー」機能はありません。画面の焼き付きを防ぐ、という役割自体が、今のスマートフォンの画面技術ではほとんど必要なくなったからです。
でも待ってください、これで終わりではありません。あなたの「充電中や置いているときのiPhoneの画面を、もっと便利に、おしゃれに活用したい」という根本的な願い、それはiPhoneが最新のiOSで用意している、とある驚きの機能で、むしろ想像以上に叶えることができるんです。今日はその「スタンバイ」という名の、進化したスクリーンセーバーとも呼べる機能のすべてを、わかりやすくご紹介します。
スクリーンセーバーじゃない? 今、iPhoneで注目すべきは「スタンバイ」機能
「iPhone スクリーンセーバー」で検索してこの記事にたどり着いたあなたの多くは、たぶんこんなことを期待しているのではないでしょうか。
- 充電中、机の上に置いたiPhoneの画面が、きれいな写真を次々とスライドショーで見せてくれる。
- あるいは、シンプルなデジタル時計が大きく表示されて、ちょっとした置き時計代わりになる。
- 画面がただ真っ暗になるより、何か情報が表示されていたほうが便利。
実はこれらの希望は、ほとんどiOS 16以降で大幅に強化され、iOS 17で本格的に花開いた「スタンバイ(Stand By)」機能によって叶えられます。これは、iPhoneを横向きにマグセーフ充電スタンドなどに置いて充電するだけで、ロック画面がまるでスマートなデスクアクセサリーやデジタルフォトフレームに変身するという仕組み。まさに「進化したスクリーンセーバー」そのものです。
スタンバイを起動するための4つの条件をチェック
この魔法のようなスタンバイ機能を使いこなすには、まず正しい準備が必要です。以下の4つがすべて揃っているか、確認してみてください。
- 充電中であること:有線でもワイヤレス(MagSafe)でもOKです。電源につながっていなければ起動しません。
- 横向きで固定されていること:これが最大のポイントです。縦向きや平置きではダメ。画面を横向き(約45度~90度)に傾けて置く必要があります。専用のスタンドや、MagSafe充電器がついたストレートスタンドがオススメです。
- ロックされていること:ロック画面が表示された状態がスタンバイの舞台です。
- 設定が有効になっていること:「設定」アプリを開き、「スタンバイ」という項目を探して、機能がオンになっていることを確認しましょう。
条件が揃えば、充電して横向きに置くだけで、画面がぱっとスタンバイモードに切り替わります。
あなたのiPhoneは使える? スタンバイに対応する機種を確認
この素晴らしい機能、残念ながらすべてのiphoneがフルに使えるわけではありません。主に以下の2点に注意が必要です。
- スタンバイ機能そのもの:基本的にiPhone XS以降のモデルと、iPhone SE(第2世代以降) で利用可能です。
- 常に表示(オールウェイズオンディスプレイ):充電中ずっと画面が表示され続ける機能は、iPhone 14 Pro / Pro Max、およびiPhone 15 Pro / Pro Maxだけの特権です。これ以外の機種では、画面をタップしたり、iPhoneを軽く動かしたりするとスタンバイが表示されます。
まずは自分のiphoneが該当するかチェックしてみてください。
3つの顔を持つスタンバイ:モード別・完全カスタマイズ術
ここからが本番です。スタンバイは、単に時計を表示するだけの機能ではありません。画面を左右にスワイプするだけで、全く異なる3つのモードを使い分けることができます。それぞれをあなた好みにカスタマイズすれば、それはもう世界に一つのオリジナルな情報ディスプレイになります。
モード1:情報がひと目でわかる「ウィジェットモード」
仕事のデスクに最適なモードです。画面の左右に2つの正方形のエリアが現れ、そこに様々なウィジェットを配置できます。
- 何が表示できる?:天気、カレンダーの予定、リマインダーのタスク、世界時計、Appleホームで管理するスマート家電のスイッチなど。サードパーティのアプリ(例えばToDo管理アプリやニュースアプリ)が対応していれば、それらのウィジェットも追加可能です。
- カスタマイズ方法:表示中に画面を長押ししてみましょう。編集画面が現れます。各ウィジェットエリアをタップすれば、上下スワイプで表示するウィジェットを切り替えられます。左上の「+」ボタンから、新しいウィジェットを追加することもできます。左右それぞれ最大10個のウィジェットを登録できるので、「仕事用」「プライベート用」といったセットを作っておくのも賢い使い方です。
モード2:思い出を巡る「写真モード」
これこそ、多くの人が「スクリーンセーバー」に求めていた機能そのものです。あなたの思い出の写真が美しいスライドショーとして画面いっぱいに表示されます。
- カスタマイズ方法:表示中に画面を長押し。すると、表示する写真のアルバムを選択できるパネルが現れます。
- 「おすすめ」:iPhoneが自動で選んだベストショットが流れます。
- 「自然」「ペット」「都市」などのスマートアルバム:特定のテーマに沿った写真だけを厳選。
- 「すべての写真」:ライブラリ内のすべての写真からランダムに。
- 「特定のアルバムを選択」:これが一番オススメ! 「家族」「2023年の旅行」など、自分で作成したアルバムを指定すれば、まるで専用のデジタルフォトフレームが完成します。
モード3:シンプルで洗練された「時計モード」
寝室のナイトスタンドや、リビングのサイドテーブルにぴったり。存在感のあるデジタル置き時計に早変わりします。
- デザインの豊富さ:デジタル、アナログ、世界時計、太陽時計、フローティング時計…実に5種類以上のデザインから選べます。
- カスタマイズ方法:やはり画面を長押し。選択した時計デザインに対して、様々な文字色(カラーパレット) から自由に色を選べます。寝室なら目に優しい赤系、リビングならインテリアに合わせた白やゴールドなど、シーンに合わせて使い分けましょう。
知っておきたい! スタンバイを快適に使う便利設定
スタンバイをもっと使いやすく、安全にするための設定も覚えておきましょう。
- 夜間モード:「設定」>「スタンバイ」内にあります。オンにすると、暗い環境で画面が赤みがかった色に自動調整され、就寝時のブルーライトの影響を和らげてくれます。
- 通知の表示:スタンバイ中に届いた通知をどのように表示するか選べます。内容を常に表示するか、タップするまで隠す(プライバシー保護)か、設定で切り替え可能です。
- 場所ごとの記憶(MagSafeスタンド利用時):これは地味にすごい機能です。例えば、自宅の寝室用MagSafeスタンドと、会社のデスク用スタンドを別々に使っているとします。iPhoneはそれぞれのスタンドで最後に設定したスタンバイの状態(例えば、寝室では赤いデジタル時計、会社では予定ウィジェット)を個別に記憶し、次回同じスタンドに置いた時に自動で復元してくれます。一度設定すれば、いちいち変える手間がなくなります。
iPhoneのスクリーンセーバーは「スタンバイ」でここまでできる!
いかがでしたか? 「iPhone スクリーンセーバー」を探していたあなたの旅は、むしろ「スタンバイ」という新しい可能性の発見でゴールを迎えたのではないでしょうか。パソコンの名残のような単なる装飾機能ではなく、充電という“待ち時間”を、“活用できる時間”に変える、そんなスマートで実用的な機能です。
お気に入りの写真アルバムを指定して、リビングに小さなギャラリーを開く。仕事中は、次の予定やタスクをサッと確認できる情報ボードにする。寝室では、光の加減を調整した優しい時計として見守ってもらう。これらのすべてが、標準機能で、しかも驚くほど簡単に実現できます。
必要なのは、iphoneを充電し、横向きに置くだけ。さっそく今日から、あなただけの進化版スクリーンセーバー「スタンバイ」の世界を楽しんでみてください。これまで気づかなかった、iPhoneのもう一つの便利な顔に、きっと驚くはずです。
