海外旅行で便利なiphoneを使う時や、格安SIM(MVNO)に乗り換えたい時、「EIDが必要です」と言われて困った経験はありませんか? 見慣れないこの番号は、これからのiphone生活に欠かせない「デジタルの鍵」です。この記事では、iphoneのEIDをどこでどう見つければいいのか、シーン別にわかりやすくご紹介します。
そもそもEIDって何? eSIMの「マイナンバー」
まずは、ちょっと堅苦しいEIDについてサクッと理解しましょう。EID(Embedded Identity Document)は、あなたのiphoneに内蔵されている「eSIMチップ」に一つひとつ割り振られた、世界にたった一つの32桁の識別番号です。これは、今まで物理的なSIMカードに刻印されていた「ICCID」という番号の、デジタル版のようなもの。つまり、通信事業者が「この契約を、世界中のどこのiphoneに届ければいいのか」を正確に見分けるための、大切な住所録なのです。
- こんな時に必要になります:
- 旅行用や格安のeSIMをオンラインで新規契約する時。
- キャリアを乗り換えて、eSIMで番号を引き継ぐ時。
- 新しいiphoneに機種変更する時。
- 通信に不具合が起きて、サポートに問い合わせる時。
EIDが分からないと、eSIMの設定が始められません。ですので、まずはお手持ちのiphoneがeSIMに対応しているか、そしてEIDがどこにあるのかを確認することが最初の一歩になります。
iphoneのEIDを確実に探し出す2大基本テク
あなたのiphoneが手元にあって、普通に操作できる状態なら、次のどちらかの方法で、ほぼ確実にEIDを見つけることができます。
1. 【王道】「設定」アプリから辿る方法
これは一番オーソドックスで、他の情報も一緒に確認できる確実な方法です。
- iphoneのホーム画面から「設定」アプリ(歯車のアイコン)をタップ。
- 設定メニューの一番上あたりにある「一般」を選択。
- 次の画面で「情報」をタップします。
- すると、シリアル番号やモデル名など、iphoneに関する詳細情報がズラリと表示されます。このリストを少し下にスクロールしていくと……
- 「EID」 という項目と、その横に並んだ長い数字の文字列(32桁)が見つかります。
見つけたEIDは、その数字を長押しすれば簡単にコピーできます。契約サイトに貼り付ける時に便利ですよ。
2. 【超速】ダイヤルパッドで一発表示する方法
「設定アプリの中を探すのすら面倒!」という忙しいあなたにぴったりの裏技です。
- iphoneの「電話」アプリを開き、右下の「キーパッド」をタップして数字入力画面を出します。
- ここで、
*#06#という5文字を入力します(*と#はダイヤルパッドの左下と右下にあります)。 - 入力したら、そのまま緑の「発信」ボタンをポチッとタップ。
すると、魔法のように「端末情報」という画面がポップアップし、IMEI(アイメイ)という番号と一緒に、EIDもバッチリ表示されます。設定アプリを開くよりも数秒速い、時短テクニックです。
もしも「EID」が表示されない? そんな時の原因と解決策
上記の方法を試しても、EIDの項目そのものが見当たらない……。そんな時は、以下のいずれかの可能性が考えられます。心配せず、順番にチェックしてみてください。
ケース1:あなたのiphoneが、そもそもeSIMに対応していない
実は、すべてのiphoneがeSIMを使えるわけではありません。eSIM機能が搭載されたのは、おおむねiPhone XS、iPhone XR、iPhone 11シリーズ以降のモデルから(iPhone SE 第2世代以降も含む)です。iPhone 8以前のモデルをお使いの場合は、残念ながら物理SIMカードのみの対応となります。
さらに、大きな例外が一つ。中国本土(香港・マカオを除く)で購入・販売されているiphoneは、最新モデルであってもeSIM機能が物理的に無効化されています。日本国内で購入した機種であれば問題ありませんが、輸入版などをお持ちの場合は注意が必要です。
ケース2:ソフトウェアがちょっとだけ調子を崩している
iphoneも精密機械ですから、ソフトウェアが一時的に不具合を起こし、情報が正しく表示されないことがあります。まずはこれ、試してみてください。
- 再起動(リブート)する:電源ボタンと音量ボタンのいずれかを長押し、スライダーが表示されたら電源オフ。30秒ほど待ってから再度電源を入れる。これだけで多くの軽微な不具合が解消されます。
- iOSを最新版にアップデートする:「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順に進み、最新のiOSがインストールされているか確認しましょう。古いOSでは新しい機能が正しく動作しないこともあります。
ケース3:キャリアの制限がかかっている
一部のキャリアでは、契約期間中は他の通信会社のSIM(eSIMを含む)が使えないように「ロック(SIMロック)」をかけている場合があります。このロックがかかっていると、たとえeSIM対応機種でも正常に認識されないことがあるのです。この場合は、現在契約しているキャリアに「SIMロック解除」の申請が必要になります。
「こんにちは」画面から探す、パッケージで探す…特殊な状況別ガイド
「今、手元のiphoneが壊れている」「初期設定の最中で中が開けない」という、少し特殊な状況でも、EIDを確認する手段はあります。
- 初期設定中(「こんにちは」画面)の場合:
新品を開封した時や、データを完全に消去して工場出荷状態に戻した時、最初に出てくる「こんにちは」と表示される多言語の挨拶画面。ここで、画面の右下隅(あるいは左下隅)にある小さな 「i」マーク(情報アイコン) をタップしてみてください。シリアル番号と一緒に、EIDが表示されることがあります。これで確認してから設定を進めれば、eSIMの事前登録もスムーズです。 - パッケージ(製品の箱)を確認する:
iphoneを購入した時に付いてきた、あの白い箱をまだ保管していませんか? 箱の側面や背面には、シリアル番号やIMEIなどの識別番号が印字されたラベルシールが貼られています。実はここに、EIDも併記されている場合が非常に多いのです。製品箱は大切に保管しておくと、いざという時に役立ちます。 - パソコン(Mac/Windows)を使って確認する:
iphoneの画面が割れて操作できないけれど、電源は入る……そんな時は、パソコンに接続して情報を読み取る方法があります。
EIDが見つかったら、次にやるべきことと、守るべきこと
無事にEIDを確認できたら、次はそれを実際に活用する番です。
- eSIMサービスを契約する:海外旅行用のデータ通信eSIMや、格安SIM(MVNO)のeSIMプランをオンラインで申し込む際、申し込みフォームの「EID入力欄」に、先ほど見つけた32桁の番号を正確に入力しましょう。その後、プロバイダーからメールなどで送られてくる「QRコード」をiphoneのカメラで読み取れば、設定は完了です。
- サポートに問い合わせる時の必須情報に:通信状態がおかしい時、キャリアのサポート窓口に電話するのは有効な解決策です。その際、「電波の状況を確認しますので、EIDを教えてください」と言われることがよくあります。事前にメモをしておくと、スムーズに対応できます。
そして、この大切なEIDを扱う上で、一つだけセキュリティの注意点があります。
EIDは、あなたのeSIMそのものを識別する「デジタルな住民票」です。 SNSや不特定多数が集まるオンラインフォーラムなどに、むやみに書き込んだり公開したりするのは避けましょう。キャリアの公式サポートや、信頼できるeSIMプロバイダーの申し込み時など、正当な理由がある場合のみ入力・伝達するようにしてください。
iphoneのEID確認は、新しい通信の扉を開く第一歩
いかがでしたか? 最初は難しそうに感じた「EIDの確認」も、手順が分かればとても簡単です。eSIMは、二つ目の電話番号を持つ(デュアルSIM)のにも、海外で高速ネットを安く使うのにも、物理的なSIMカードの挿し替えなしでキャリアを乗り換えるのにも、本当に便利な機能です。その便利さの鍵を握るのが、たった32桁の数字「EID」なのです。
この記事が、あなたのiphoneでeSIMの世界をスムーズにスタートさせるお手伝いになれば幸いです。スマートなiphoneライフを、ぜひフルに楽しんでくださいね。
